2021.7月更新!
<セミナー動画>
1年で医学部に合格するために大事なことは?
1年という期間は意外と短く、医学部に合格するためには無駄なく最短距離で勉強することが大切です。
この記事では、
✓医学部に最短距離で合格する方法
✓医学部に合格するための問題集
✓勉強スケジュール例
✓科目別勉強法
✓共通テスト勉強法
✓試験本番の得点力
について説明していきます。
具体的な対策を読む前に、「もっと基本的な医学部情報から知りたい!」というかたはこちらの記事をご覧ください。
失敗する原因第1位は「無駄の多い勉強」
わたしたちが運営・指導している医学部予備校では、1年間で成績を大きく伸ばし医学部に合格していく生徒様が毎年いらっしゃいます。
前年度合格できなかった理由を聞いてみると、無駄が多く遠回りな勉強をしている受験生は本当に多い印象です。
無駄が多く遠回りな勉強をしていては、たくさん勉強しても成果は出ません。まずは自分が無駄が多い勉強がないかをチェックしてみましょう。
よくある遠回りな勉強法
間違った勉強法で特によくあるのはこの2つです。
①科目間のバランスが取れていない
よくあるダメな例としては、
・英語が苦手・数学が得意という状況で、数学と英語を同じくらいの配分で勉強している
・数学が苦手で勉強時間のほとんどを数学に費やしてしまい、理科に手をまわせていない
・得意科目を武器にしようとして得意科目ばかり勉強し、苦手科目を放置している
・学校の授業の進みが遅く、数Ⅲや理科の習得が間に合わなかった
等があります。
理由は後述しますが、このように科目間のバランスを欠いてしまうと医学部に合格できる可能性は著しく下がります。
②基礎ができていないのに応用問題に取り組んでいる
これは、医学部受験生が最も陥りやすい失敗例の1つです。
当塾の卒業生に話を聞くと、ほとんどの人が前年度失敗した原因として、「基礎ができていない状態で応用問題に取り組んでいたこと」を挙げます。
基礎ができていない状態で、応用問題を習得することはできません。
ただ繰り返して答えを丸暗記し、”できるようになった”というのは勘違いです。理解を伴わず解法を暗記しても、試験で問題が解けるようにはなりません。
ここで質問です。
それどころか、基礎的な問題での失点も多く、結果として不合格になる。
二次試験対策として難問演習をやってきたのに、共通テストすらちゃんと解けない受験生は少なくありません。
(例外的に、共通テストの点数が低くても高い二次力でカバーする受験生もいますが、それができるのはごく一部の人のみです。ほとんどの受験生には参考になりません。)
医学部に最短距離で合格する勉強法
医学部に合格するために必要なことは実は非常にシンプルです。
上記のように無駄が多く遠回りな勉強をしてしまう受験生が多いのは、医学部に合格するために必要なことを誤解しているからだと言えます。
運営する医学部予備校での指導経験から、医学部に最短距離で合格するためにはこの3つのポイントをおさえることが重要だと分かりました。
それぞれ詳しく解説していきます。
①科目間のバランスをとって勉強する
医学部受験は「総合点勝負」である
なぜ科目間のバランスを取ることが大事なのかというと、医学部受験は総合点勝負だからです。
医学部受験は科目数が多く範囲が膨大であるという特徴がありますが、受験生のレベルが高いことから、1つの科目でも抜けを作ってしまうと他でカバーするのが非常に難しくなります。
つまり、
・英語はよくできるが、数学が全然できない
・得意な数学で点数を稼ごうとして数学の演習はこなすけど、嫌いな化学の暗記は抜けだらけ
・数Ⅲや理科の習得が間に合わない
というように、特定の科目・分野に抜けを作ってしまうのは絶対にNGなのです。
科目間のバランスが取れずに失敗してしまう例が多いのは、教科ごとに先生が異なることもあり、総合点を意識して勉強できている人が少ないからではないからだと考えます。
私自身の高校時代を振り返っても、数学の先生は数学の宿題を課し、英語の先生は英語の宿題を課し、化学の先生は化学の宿題を課し・・と、それぞれの先生がそれぞれの宿題を目一杯出す形式でした。
教科ごとに先生が違うと、各教科の課題を目一杯だすため、教科ごとにかける勉強時間配分の最適化ができなくなってしまいます。
全教科の総合点を上げるために、科目間のバランスをとって学習を進めることはきわめて重要です。
「科目間のバランスをとること」の落とし穴
「科目間のバランスをとった勉強」と聞くと、全科目並行して進めるのが大事なのかな、とイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんがそうではありません。
大事なのは、入試の時点で全科目バランスよく習得していることであり、最初から並行して進める必要はありません。
むしろ、最初から全科目並行して勉強をすると、習得効率は悪くなります。
医学部受験は科目数が多いので、並行してやろうとすると、1つの科目にかける時間がとても短くなってしまいます。
つまり、全科目ゆっくりとしたペースで進むことになります。
問題集を進めるのに時間がかかると、「1周終わったころには最初の方に習得した内容をほとんど覚えていない」といった状態になります。
それが全科目で起こる訳ですから、全部が中途半端になってしまい、効率の悪い勉強となってしまいます。
以上のことから、習得しはじめの頃は特定の科目に集中して一気に完成させた方が効率が良くなります。
一方で、全科目を一通り習得し、受験に向けての復習に入る場合は、全科目並行して復習を進めるのが効果的です。
大事なのは受験の時点でバランスが取れているかであり、最初から全部を並行して進める必要はないという点に注意しておきましょう。
1人1人最適なバランスは異なる
人によって状況は違いますので、1人1人最適なバランスは異なります。
そのため当塾では、生徒様個別でカリキュラムを考え課題を毎週作成することで、1人1人が最適なバランスで学習を進められるよう指導しています。
実際、同じ大学に合格した人でも、科目間のバランスを取るために出された課題はバラバラです。
一例を挙げると、
英語が苦手だったため、英語は年間通して重視しつつ、他の科目のバランスを取った課題を作成。
英語が得意で数学が極端に苦手であったことから、年間を通して数学メインの課題を作成。
というものがあります。
適切に科目間のバランスを取ることは難しく、学校や塾に合わせて勉強した結果、バランスが崩れた勉強をしている受験生が多い印象です。
科目間の成績に偏りがある受験生は特に注意が必要です。
②まずは全教科の基礎を抜けなく習得する
医学部受験は科目数が多く、勉強する範囲は膨大です。
その中で、医学部受験生には全教科基礎を徹底する力が求められます。
ただし、基礎の徹底は想像以上に難しく、簡単な問題ばかりやっていればいいというような単純なものではありません。
目安の一つとして、「基礎が徹底できている=共通テストで9割以上安定して取れる状態」と言えるでしょう。
基礎を完璧にすると医学部に合格できる力がつく
当塾では、年間通して使用する問題集の数は決して多くありません。
例として、当塾の卒業生の使用していた参考書は以下の通りです。
数学:基礎問題精講、合格る計算、理解しやすい数学(2Bのみ)
英語:DUO、ネクステージ、基礎英文問題精講、速読英単語(必修編)、基礎英語長文問題精講、リンガメタリカ、基礎英作文問題精講
化学:宇宙一わかりやすい化学、Excel化学のみ
生物:Excel生物のみ
数学:基礎問題精講、合格る計算のみ
英語:DUO、ネクステージ、基礎英文問題精講、速読英単語(必修編)
化学:宇宙一わかりやすい化学、Excel化学のみ
生物:Excel生物のみ
(その他の合格体験記はこちら)
このように、全教科とも基礎問題集のみの習得で、国公立・難関私立医学部に合格されています。
基礎を徹底的に習得することで医学部に合格できることがお分かりいただけるかと思います。
基礎を徹底して医学部に合格できるのはなぜ?
データを分析したことで、基礎の徹底で医学部に合格できると分かった
「基礎の徹底で医学部に合格できる」というのは聞き慣れない言葉ですよね。
「本当にこの問題集で合格できるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
はい。正直に言います。
私自身も医学部を卒業しているのでもちろん医学部に合格していますが、受験生時代はもっと難しい問題集をやっていました。
周りも似たような勉強をしていましたし、医学部に行くためには難しい問題集をやるのが当たり前だと思っていたからです。
最初から「基礎の徹底で医学部に合格できる」と分かっていた訳ではなく、多くの医学部に合格した生徒さんを分析することで、”データ的に”わかったことなのです。
実際、当予備校では、毎年30以上の(2020年は40名)医学部進学者を輩出していますが、その多くは全教科基礎問題集の習得のみで医学部に合格しています。
基礎の徹底で医学部に合格できるというのは、データで検証された勉強法と言えます。
よく考えてみたら当たり前?
しかし、よくよく考えてみれば基礎の徹底で医学部に合格できるのって当たり前ですよね。
国公立大学医学部の中には、共通テストで90%以上得点できると、ほぼ確実に合格できる医学部があります。
また、私立医学部では共通テスト利用入試といって、学科試験は共通テストだけで受験できる大学が複数あります。
(大学にもよりますが、英数理で90%得点できればほぼ確実に合格できる医学部も複数存在します。)
過去のセンター試験の問題を分析してきていますが、センター試験に難しい問題集をやる必要は全くありません。
(たまに難しい問題も出題されますが、その問題はできなくても全教科のトータルでは90%に達します。)
逆に、難しい問題集をやってもセンター試験の点数はほぼ全く伸びません。
このように、よく考えてみると基礎だけをやって医学部に合格できるのは当たり前のことです。
むしろ、基礎が徹底できていないから医学部に合格できない人が大半であるとも言えます。
基礎の徹底は共通テスト/センター試験にしか通用しないの?
そんなことはありません。
国公立医学部の二次試験、私立医学部の一般入試ともに基礎の徹底は最重要事項になります。
実際、当塾で合格した生徒は共通テスト/センター利用で合格したわけではなく、上位国公立医学部や、難関私立の一般入試も含めて合格しています。
よくある誤解として、このような意見があります。
一見すると納得できそうですが、明確な誤りです。
よく勘違いされているところなのですが、
「難しい問題が出題されること」=「難しい問題が解けないと受からない」
とは限りません。
実際、難しい問題がでる医学部では合格最低点が低いということがよくあります。
例えば、私立医学部No.2の慈恵会医科大学(偏差値70)はいずれの教科も問題が難しい大学です。
合格最低点は下記のようになっています。
2019年 51.7%
2018年 52.5%
2017年 44.7%
出題された問題の半分程度解ければ受かる試験ということです。
慈恵医大の問題を8割以上解きたいと思うなら、確かに基礎の徹底だけでは対応できない問題も出題されています。
しかし、合格者最低点から分かる通り、そもそも8割以上も得点しなくてよいのです。
実際、過去の卒業生には数学の自己採点が2-3割程度でも正規合格だった例もあります。
「難しい問題が出題される」=「難しい問題が解けなければ受からない」ではありませんので、目標は正しく持ちましょう。
Q. 基礎の徹底だけでいいなら、医学部受験って簡単なんですか?
A.NO!!基礎の徹底は難しい。
”基礎の徹底”と聞いて、「なんだ簡単じゃん」と思った人は、残念ながら甘いと言わざるをえません。
全教科で基礎を徹底することは難易度の高いことなのです。
まず、基礎問題集を習得することについて。
医学部は、英語+数学1A2B3+理科2科目の習得が必須です。
さらに国公立の場合は国語社会もあります。
この膨大な試験範囲を抜けなく頭に入れるのは、想像以上に大変です。
次に、問題集の取り組み方について。
同じ問題集を使っていても、みんなが同じように成績を伸ばすわけではありません。
なぜなら、人によって問題集の取り組み方は異なり、それによって習得できる内容も変わってくるからです。
例を挙げます。
問題集を2周した。全問題見覚えがある状態で「習得できた」と思っている。
問題集を5周した。問題集の問題はだいたい解けるが、理解しきれていない事項や、暗記しきれていない事項がある。
問題集を5周し、苦手な問題はさらに繰り返した。ランダムにテストしても、どの問題も素早く自力で解くことができる。
「なぜそう解くのか?」と聞かれても、人に説明できるまで習得している。
公式は丸暗記せず、本質を理解した上で使っている。
定義は1問1答形式ではなく、記述で説明できるまで正確に暗記している。
同じ問題集を使っていても、点数の取れ方に違いが生まれる理由が分かるかと思います。このことから、当塾では、問題集の取り組み方の指導に力を入れています。
当塾の卒業生講師も多数在籍しており、同じ問題集を使って医学部に合格した先輩に、取り組み方を相談することも可能です。
Q.医学部に合格した先輩はみんな応用問題集使っているのですが…
はい。そうだと思います。
特に偏差値が高い医学部の医学生はほとんどそうです。
カラクリはとても簡単です。
そういった人は、高校1年生か2年生には遅くとも数学と英語の基礎は完成しています。
早いうちに基礎が完成しているから、難しい問題集に行く余裕があっただけのことです。
証拠として、その先輩に次のように聞いてみてください。
共通テスト/センター試験で90%とれる力がついたのは、いつ頃ですか?
さらにこう聞いてください。
その難しい問題集をやらなかったときの模試の成績を教えてください。
これも応用問題集も習得して医学部に進学した卒業生の分析をすると次のことが明らかになっていますし、実際に卒業生のほとんどが認めてくれています。
「応用問題集をやらなくても、医学部合格は可能だった。」
応用問題集をやる前から、医学部に合格できる実力がついていたということですね。
もちろん、「応用問題集をやること=悪」ではありません。
ただし、応用問題集を使用する際は、まずは全教科で基礎を徹底的に固めて実力をつけ、その上で取り組み始めるのがおすすめです。
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医学部に合格するための問題集
高校での指定参考書や予備校でのテキストが基礎の習得に適していないことはよくあります。
下記リンク先にある参考書は当塾で課題として出される参考書であり、「医学部に合格できる」と検証されています。
当塾で使用する参考書・問題集は、すべてこちらのリンク先に記載しています。
当塾の卒業生のデータをもとに、医学部に合格するために必要な参考書を選定しています。
勉強スケジュール例
問題集を使う時期や順番についてまとめました。
浪人生、現役生それぞれスケジュール例を解説しています。
科目別勉強法
共通テスト勉強法
③試験本番の得点力を鍛える
「わかる」ではなく、「できる」状態にする
勉強する際、「授業を聞いて理解して終わり」「問題集の解説を読んで理解して終わり」にしている人は少なくありません。
しかし、「理解すること」と「自力で答えを出すこと」には大きな乖離があります。試験本番で大切なのは、時間内に自力ですらすらと答えを出せるかどうかです。
「聞いて終わり」「読んで終わり」といった勉強法では医学部に合格する力はつきません。
医学部に合格する実力をつけるためには、自力で素早く解ききる練習が不可欠となります。
1,2回演習して「自力で何とかとけた」では不足しています。何度も反復して確実に素早く解けるようにすることがとても大切です。
関連記事:【医学部受験】授業を聞くのは効率が悪い?学習効率を上げる方法
ケアレスミス・計算ミスをなくす
医学部受験はミスが許されないシビアな戦いです。
いくら成績を伸ばしたとしても本番ケアレスミスが多発すると、合格することはできません。
よく、「ミスがなければ受かっていた」と試験を振り返る受験生がいるのですが、それは言い訳に過ぎません。
「ミスをしないこと」まで含め、自分の実力だと捉えましょう。
特に、試験本番は緊張し、普段のように落ち着いた精神状態で解くことは難しくなります。
そういった環境の中でもいつも通りの実力を発揮するために、当塾では、正しい試験の解き方を習得し、試験本番で実践できる人になるための指導を行っています。
医学部に独学で合格する勉強法
医学部合格には、集団講義は必要ありません。
講義を受けず、独学で合格する勉強法をまとめました。
医学部合格に必要な勉強時間の目安も合わせてご覧ください。
医学部合格体験記
(卒業生講師)中学3年生の終わりから3年間受講し、慈恵医大に正規合格【2021】東京慈恵会医科大学(東京都枠)合格体験記(現役・女性)
入塾時の数学の成績50代から、横市(推薦)&順天堂に現役合格
【2021】横浜市立大学医学部(推薦)/順天堂大学合格体験記(現役・男性)
センター66%から1年で共通テスト90%以上に、国立医学部合格
【2021】山梨大学医学部/日本医科大学合格体験記(2浪・女性)
(卒業生講師)偏差値40代から1年で8校の医学部に合格
【2021】国際医療福祉大学医学部/東邦大学合格体験記(1浪・女性)
(卒業生講師)中学3年生の終わりから3年間受講し、日本医科(特待)&信州大医学部に現役合格
【2020】日本医科大学(特待)/信州大学医学部合格体験記(現役・女性)
(卒業生講師)高3で理転し、横浜市立大学医学部&順天堂大学医学部に現役合格
【2020】横浜市立大学医学部/順天堂大学合格体験記(現役・女性)
入試本番で点数を取るために必要な「試験の解き方」を身につけ、7浪で国公立医学部に合格
【2020】金沢大学医学部合格体験記(7浪・男性)
(卒業生講師)成績を大きくのばし国公立医学部、慈恵、順天堂など難関私立医学部を含む7校に合格
【2018】慈恵会医科大学/新潟大学医学部 合格体験記(1浪・女性)
(卒業生講師)数学が苦手で現役時センター試験数学50点台から1年で横浜市立大学、慈恵会医科大学に合格
【2017】慈恵会医科大学/横浜市立大学医学部 合格体験記(1浪・女性)
偏差値62から1年で76.8までのばし千葉大学医学部、慶應大学医学部に合格
【2017】千葉大学医学部/慶応大学医学部 合格体験記(1浪・男性)
その他の合格体験記は医学部合格体験記をご覧ください。