編入試験と再受験の違い
大学もしくは大学院に在籍している人が医学部受験を行う場合、編入試験と再受験という選択肢があります。
大学に籍を置きながら受験を行う人もいますし、大学を卒業/退学して受験に臨む人もいます。
大学によって制度は様々ですが、合格すると2年生or3年生に編入することができます。
受験形式は大きく異なりますので、編入試験と再受験のどちらを選ぶかによって戦略が大幅に変化します。
編入試験おすすめチェックリスト
編入試験は、大学によって科目や制度が異なります。
こちらのチェックリストは、生命科学が必須の国公立大学医学部を想定して作成しています。
編入試験をおすすめできない人
①文系大学出身の人
編入試験では、生命科学や物理、化学といった理系科目からの出題があります。
物理・化学については大学によって一般入試レベルで対応できるものの、生命科学は一般入試レベルを大きく超えた出題となります、
試験で合格できるレベルに到達するまでに非常に時間がかかってしまうこと、またその範囲も膨大であることから、基本的に文系学部出身者にはおすすめできません。
②生物系以外の学部卒の人
非生物系学部卒の方にとっては、編入試験よりも一般入試の対策をする方が、合格の可能性は高くなります。
予備校等で編入試験対策をすることは可能ではあるものの、編入試験で相手となるのは、生物系や医学系の研究経歴のある修士卒・博士卒の受験生です。
こういった受験生相手に太刀打ちできるレベルに到達するのは、かなり困難な挑戦となります。
編入試験を考慮に入れてもよいが、あまりおすすめはできない人
生物系の学部卒の人
生物系の学部卒の人は生命科学の知識はある程度あると思いますが、大学院修了者を比べると大学院を修了した人の方が有利です。
理由として、編入試験では論文レベルの英語を題材として用いることが非常に多く、学部生にとってはあまり馴染みがないという点があります。
大学院生や大学院修了後に研究を続けているような人は日常的に英語の論文を読んでいるため、差がつくポイントとなりえます。
また、編入試験では自身の研究成果のプレゼンを求められる大学が少なくありません。
自身の研究等もないとなると、バックグラウンドを存分に活かすことはできないと考えた方が良いでしょう。
生物系学部出身者でも合格している方もいますが、割合としてはやはり大学院を修了した人が多くなります。
非生物系の大学院修了者(理系)の場合
非生物系大学院修了者について、英語に関しては大きな問題はないかと思います。生命科学の勉強と並行して関連の論文を読んでいくことをおすすめします。
また、大学によっては入試レベルを超えた範囲の物理や化学を出題していることもあります。そのような大学を受験する場合には自身のバックグラウンドを活かせることもできます。
非生物系大学院修了者が医学部編入試験に合格するためには、生命科学の習得がカギとなでしょう。
編入試験をおすすめできる人
一番編入試験にマッチしているのは生物系大学院を修了した人です。
まずは生命科学について、日常的に扱っている分野のため対策がしやすいです。また、英語試験についても論文を読み慣れているため、他の受験生に比べて取り組みやすいはずです。
このような人たちは、一般入試よりもむしろ編入試験の方が時間をかけずに対策できると思います。
生物系博士課程修了者の方については、研究系の大学で博士を取得していること、研究業績をアピールできることから、いくつかの大学で非常に有利に働きます。
まとめ
医学部編入試験は生物系の大学院を修了した人が有利な試験です。
その他の場合、編入試験よりも再受験の方が対策しやすいことが多々あります。
中には、生物系の大学院修了者以外の合格者もいますが、非常にレアなケースと捉えた方が良いでしょう。
レアケースに着目するのではなく、「受験者のうち何パーセントが最終合格しているか」ということを考えてみるのが大切です。
【合格者が教える】医学部編入試験対策法まとめ
実際に医学部編入試験に合格した方はどんな対策を行っていたのか、具体的に記載しています。
医学部再受験の勉強法・受験情報まとめ
医学部を再受験するにあたって有益な情報をまとめています。
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