面接対策に時間をかけすぎるのはNG
対策講座をたくさん受けたり、書籍を読み漁っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
面接試験を行う大学の意図とは、
そのため多くの医学部の面接試験では、「他の受験生と差をつけるような素晴らしい回答」は求められておらず、「この学生なら医学生・医師となっても問題ないだろう」という印象を与えられたら大丈夫です。
*面接試験で厳しく評価を行う大学も一部ありますが、そのような大学では小手先の対策は全く通用しなくなります。
こういった大学では、面接によって受験生の考える力や人間性を評価しているので、小手先の対策が通用しないように作られています。
最低限必要なポイントは4つ
上記の通り、面接試験はアドバンテージを取る試験ではなく、「医学部に入れたらダメそうな人」を落とすための試験だと言えます。
面接対策で差がつくことはほとんどありませんから、面接の準備に時間をかけるのはおすすめできません。
面接対策にかける時間は必要最低限に留め、学科試験の成績を少しでも伸ばすようにしましょう。
最低限準備しておくべきポイントはこちらです。
②受験する大学の過去問を確認し、過去に聞かれた質問や形式を把握しておく
③世間で話題になった医学知識・医療ニュースを調べておく
④最低限のマナーを知っておく
面接でよく聞かれる質問の答えを用意しておく
医学部の面接試験でよく聞かれる質問には、
「本学を志望する理由」
「自分の長所、短所と医師に向いている理由」
「どんな医師になりたいか・理想の医師像について」
「高校生活や部活動について」
「医学部に入ったら何をしたいか」
などが挙げられます。すらすら答えられるようにあらかじめ答えを準備しておきましょう。
特に、「医師、医学部を志望する理由」「本学を志望する理由」をすらすら答えられないと印象は大きく下がりますので注意しましょう。
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面接で問われそうな医学知識・医療ニュースを調べておく
医学知識や医療ニュースについて質問される大学があります。
全く知らないことについて聞かれると困りますから、常識的なトピックについては少し調べて知識をインプットしておくようにしましょう。
完璧な答えまですべて用意する必要はありません。最低限の知識さえあれば、あとは考えて自分なりに返答することができます。
細かい医学知識を取り上げて、「○○を知っていますか?」という質問はめったにされませんし、知らなくて不合格になることはありません。
(むしろ、知らなかった時にどう対応するかに人間性が表れます。)
マニアックな医学知識を持っているかではなく、世間でも話題になった医療ニュースについて、しっかり自分なりの意見を持っているかどうかが問われています。
普段から医療にまつわることにアンテナを張り、考えを深める習慣をつけましょう。
おさえておきたい医療テーマはこちら
最低限のマナーを知っておく
服装、入室時や挨拶、姿勢、退室の仕方など、最低限のマナーは調べて実践できるように練習しておきましょう。
服装は、現役生は制服(ない場合はそれに準ずる格好)、浪人生はスーツを着用すればOKです。
男女とも清潔感のある服装・髪型を意識しましょう。
【面接官経験者に聞いた】面接で不合格になったNG例
これは実際に医学部の面接官をされていた先生からお話いただいた内容です。
・沈黙してしまう、泣いてしまう
予想外の質問や、やや圧迫気味の質問をしたとき、パニックになってしまい沈黙してしまったり、泣いてしまった受験生は評価できなくなってしまうため結果的に不合格になったケースがあります。
・態度やマナーが悪い
受験生の中には、本当に態度やマナーが著しく悪い受験生がいます。
浪人生や再受験生で明らかに不適切な服装をしていたり、髪の毛を染めていたり、面接官の質問に真摯に回答しようという姿勢が感じられない受験生は不合格の対象となります。
真面目に答えようとしている中で、ちょっと返答が不自然になってしまったり、焦ってしまったりする程度は全く問題ありません。
例えば面接官の質問が聞き取れなかった場合でも、落ち着いて丁寧に聞き返せば良いです。
マナーなどもあまり細かく気にする必要はありませんが、常識的にNGな言動は避けましょう。
・医師として(人として)倫理的にNGな発言をした
医学部の志望理由として、明らかに倫理的にNGな返答をした受験生は不合格の対象となります。
医師志望動機に、年収が高いことや社会的地位が高いことを挙げるなどは一発不合格となりえるので注意しましょう。
面接試験アドバイス&話すときのコツ
無理にいいことを言おうとせず正直に答える
無理にいいことを言おうとするより、正直に答える方が印象がよくなることは多いです。
例えば、明らかに緊張していて人と話すのが苦手そうな受験生がいるとします。
よくある質問で、「コミュニケーションは得意ですか?」と質問されたとき、「はい得意です」とぼそぼそと答えるのはおすすめできません。
全く得意そうに見えないのに得意だと答えるのはプラスにはなりません。
その場合は正直に、「恥ずかしながらあまり得意ではありません。いまも緊張しています。ですが、これから医学部に入り、医師になるまでに少しでも改善できるよう、努力していきたいと思っています。」と答えましょう。その方がはるかに好印象にうつります。
もう一つよくあるのが、知らない事項について質問されるケースです。
その時、知ったかぶって的外れな意見を述べるくらいなら、「申し訳ありません。勉強不足のためそのテーマは存じ上げません。」など正直に回答した方がよほど好印象です。
さすがに常識的なテーマすら知らないと引かれてしまうので、最低限の知識・ニュースなどは頭に入れておきましょう。
結論から手短に答える
質問に対して、なんでもかんでもストーリーで語ってしまう受験生がいます。
例えば、「あなたの長所について教えてください」という質問に対し、「私は小さいころからオーケストラを習っていて、中学生では指揮もつとめました。また高校では、、、」とストーリーや体験を答えてしまうのです。
これは残念ながらよい印象ではありません。聞いている途中で何が言いたいのかわからなくなってしまうからです。
面接試験で回答するときのコツは、結論から手短に答えることです。
「私の長所は責任感があることだと思っています。」「継続して努力できることです。」など、まず結論からバシっと答えましょう。
そのあとで、「それは、〜という経験をしてきたからです。」と、結論を述べたあとで理由や体験を話しましょう。