経歴
・20代後半男性
・地方大学工学部(生物系)卒業 → 国立大学医学研究科修士課程終了
合格校
山口大学医学部
*滋賀医科大学、愛媛大学、神戸大学は一次試験合格。
対策期間
3-6ヶ月(大学によって入試時期が異なるため。)
編入試験を受ける人に向けてアドバイス
編入試験を受ける人に対して私が言えることは、「これまでのバックグラウンドをうまく活かせるなら編入試験を受ける方がいい」ということです。
私は大学にて生物系を専攻しており、最新の知見にも(ある程度)明るかったため生命科学という試験科目に対して対応することができました。
しかし、何のバックグラウンドもない人がいきなり生命科学の勉強を始めようと思っても、修士課程、博士課程学生や修了生に太刀打ちするレベルまで到達するには非常に時間がかかると思います。
ただ単に募集要項に沿って受験資格があるから受ける、というのではなく、競争相手のことを考え、さらにご自身のバックグラウンドが編入試験にマッチしているかをよく考えた上で受験するかどうかを決めるのが良いでしょう。
具体的な勉強方法
生命科学
編入試験対策前の習得状況
修士課程に進学する際、Essential 細胞生物学を使用して、細胞生物学・分子生物学の勉強を一通り習得済みでした。
編入試験対策で行ったこと
生命科学の基礎を一から勉強するのではなく、以前習得した内容のうち、忘れている部分を補完する形で学習しました。
また、過去問を利用して編入試験でよく問われている分野や各大学の傾向を調べ、よく問われている分野の勉強を行いました。
高校時代生物を履修していなかったため、生命科学の中でも高校生物に関する出題に少し苦労しました。
過去問を解いてわからない問題を調べる → 覚える → しばらく時間が経ったら再度解く といったことを繰り返しました。
英語
編入試験対策前の習得状況
日頃から専門分野の論文(英語)を読んでいました。
編入試験対策で行ったこと
編入試験では大学入試とは異なり、論文を読ませるタイプの問題が多かったです。
対策としては、専門分野だけでなく、生物系の論文を広く読むようにしていました。
語彙を増やす努力も行いましたが、本番の試験で分からない単語が出ることは避けられないと思っていたので、筆者の意図や文意を汲み取る練習を行なったという方が良いと考えて勉強していました。
TOEFL形式の問題や非常に長い長文を読ませる大学もあり、長文を意識的に早く読む練習のためにTOEFLのリーディング対策問題集を利用しました。
また正確な日本語訳を作ることに苦手意識があったため、大学受験時の参考書を利用して日本語訳を時間内で作成する練習を行ないました。
物理・化学
編入試験対策前の習得状況
大学受験時に履修済
編入試験対策で行ったこと
複数の大学の過去問を見た結果、大学レベルを要求する問題と大学受験レベルで対応できる問題があることがわかりました。
大学レベルの問題を解けるようになるためにはかなりの時間がかかると思ったため、後者を選択し大学受験レベルの問題で対処できる大学を選びました。
小論文・面接試験対策
小論文対策
先輩や知り合いに医学部編入試験に合格した人がいたので、その人たちに手伝っていただきました。
小論文の基本的な対策を抑えるために参考書を一通り読んだ後、実際の試験問題を解いて何度か添削していただきました。
面接試験対策
志望動機、これまでの研究、何科の医師になりたいのか等、考えうる問いに関して一通り解答を準備しました。
こちらに関しても、実際に編入試験に合格している知り合いに協力していただき、何を聞かれたか、面接の人数、雰囲気等を教えていただいて練習するようにしていました。
またプレゼンを要求される大学もあったが、幸いにも研究に関しては大学院で研究を行っていたため、あまり苦労はしませんでした。
ただし私の研究は非常に基礎の内容であったため、臨床医の先生方にプレゼンをきいていただいて分かりにくい言葉、言い回しを使用しないように気をつけました。
推薦書・自己推薦書
編入試験を受験することに決めると、一番初めの関門として出願の準備があります。。
自己推薦書や推薦書などの用意に非常に時間がかかると思うが、協力していただける人を探したり塾などを利用していく方が良いと思います。
一度作成してしまえば大きな修正は必要ないので、安心して複数の大学を受けることができると思います。
推薦書
推薦書の方は大学院で奨学金や科研費の申請のために作成したものをテンプレートに、「医師としてふさわしい」となるように書き直しました。
指導教員である先生にもお話をし、応援していただけると言っていただいたので、あまり面倒はありませんでした。
自己推薦書
自己推薦書は、当初私自身が想像していたよりも時間がかかってしまいました。
書いた文章を昨年度合格した知り合い二人に見ていただいて完成させました。
私は抽象的な言葉遣いをしてしまう癖があったので、できるだけ具体的に書くようにし、確認していただいて直すという作業を何度も行いました。
一つ軸になるものを作ってしまえば他の大学の自己推薦文にも応用できるので、軸を作った後は字数の調整程度だけで済みました。
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