体調管理については、毎年多くの受験生から相談を受けます。
体調を崩したまま受験に臨んでしまうと、いつも通りの実力を発揮するのは相当な困難となります。
体調管理に必要なのは非常にシンプルで、
- 睡眠時間の確保
- 生活リズムを整える
の2点につきます。
睡眠時間を削ることは逆効果
当塾では勉強時間を確保するために、無駄な時間を削ることを徹底します。
そうすると睡眠時間を削って勉強時間に回そうとする生徒がいますが、それは絶対にNGです。
むしろ睡眠時間は優先的に確保したほうがいいというのが当塾の考え方です。
もちろん必要以上に寝る必要はありませんが、無理して睡眠時間を削ることは逆効果です。
睡眠が足りていないと、想像する以上に身体に悪影響をきたします。
- 免疫力が落ちて体調を崩しやすくなる
- 集中力が落ちて効率が落ちる
- 精神状態が安定しづらくなる
睡眠時間を無理に削ることでプラスになることは何もありません。
最適な睡眠時間は人によって違う
そもそも必要な睡眠時間は人によって違うと言われています。
6時間がベストな人もいれば、8時間寝ないと体調に影響が出る人もいます。
そのため、「何時間寝ればいいですか?」という質問をよく受けるのですが、それは人によって大きく異なります。
いつもよりも1時間睡眠時間が減るだけで、注意力散漫になってしまうような人もいれば、前述のような人より短い睡眠時間でも活動できる人もいます。
当塾の生徒を見ていても、「共通のベストな睡眠時間」というのはなく人それぞれ違っています。
自分のベストな睡眠時間を見つけてしっかり確保するようにしましょう。
生活習慣を整えれば、勉強時間も睡眠時間も確保できる
睡眠時間を確保するには、生活習慣を整えるのが一番です。
起床時間、就寝時間を決めて守ることができれば、おのずと一定の睡眠時間を確保することができます。
睡眠時間を確保するためには、あらかじめタイムスケジュールを組んでしまうことが一番の近道です。
最初からいつ何をするか1日の流れが決まっていれば、その通り行動するだけなので、予定よりも大きく勉強時間を縮めてしまうようなことは起きません。
生活リズムが安定していると精神的にも安定する
生活リズムを安定させると、精神状態も安定しやすくなると言われています。
以前知り合いの産業医の医師から聞いた話ですが、月曜日に嫌な気分になるいわゆる「ブルーマンデー」は土日に生活リズムが乱れることから起こる、という考え方があるそうです。
「学校や仕事が嫌だから」という思いももちろんあるでしょうが、実は土日の夜更かしや寝だめで睡眠や生活のリズムが崩れることから引きおこる精神的なストレスが原因だといいます。
たった1~2日の夜更かしや乱れでも、体には現れてしまうものです。
同じような理由からか、毎年夏休み明けになると、精神的に不安定な状態になってしまう人が増えます。
これも上手く生活リズムが作れていない受験生に多い傾向があります。
夏休みに入ったことで早寝早起きしなければいけない、というプレッシャーから解放され、生活習慣が乱れて昼夜逆転してしまう、というのが一番多いケースです。
逆に平日でも夏休みでも同じように整った生活リズムで過ごすことが出来ている受験生は、精神不安定になる人が少ないように思います。
そのため当塾では夏期講習などの短期講習や合宿などは一切行っていません。
そういったイレギュラーなイベントを設けることで、せっかく夏前までに整えた生活リズムが崩れてしまうからです。
また、普段から勉強習慣がついていれば、詰め込み式の勉強をする必要は全くありませんし、むしろリズムを崩すため逆効果になります。
正しい生活習慣をつくり、受験が終わるまで維持し続けること。
これが出来た生徒は成績も上がりやすい上に精神的にも安定しやすく、結果として受験本番での合格率も高い傾向がはっきりとでています。
体調不良を完全に防ぐ方法はない
特に受験シーズンは気温も湿度も低いため、風邪やインフルエンザなどの感染症に対しては注意が必要です。
効果的なのはやはり手洗いですが、最も効果的なのは受験シーズンが近づいたら不必要に外出をしないことです。
どんなに予防策をとっていても例えばインフルエンザの予防接種を打っていても、100%風邪やインフルエンザを防ぐことはできません。
だからこそ日頃から身体の免疫力を高めておくことが大切です。
そのためにはやはり、睡眠時間の確保、生活リズムを一定に保つことから心がけることが重要です。
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