いつから医学部受験に向けた準備を始めるべきか

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医学部受験に向けた準備を始めるべきかについてご説明します。
その際に、中高一貫校に通うのか、公立高校に通うのかでも大きく変わってきますのでそれぞれのメリットデメリットについてご説明した上で、いつから準備を始めるかについて考察を述べます。

医学生は圧倒的に中高一貫校出身者が多い

医学部では、圧倒的に私立中高一貫出身の学生が多いといえます。
例えば、東京慈恵会医科大学の平成30年度入試結果によると、私立中高一貫校出身者は87人なのに対し、国公立高校出身者は23人となっています。
(参照 http://www.jikei.ac.jp/univ/igaku/exam/result.html
この傾向は国公立、私立に関わらず、概ねどの大学の医学部でも共通しています。

なぜ中高一貫校が医学部に強いのか

中高一貫校が医学部に強い理由は大きく2つあります。

 

1つ目は、医学部受験の特徴と難しさについてで述べた通り、医学部では多くの受験科目の習得が必須となります。

それをこなすためには、多くの中高一貫の進学校、もしくは中高一貫校生向けの学習塾で行われている、先取り学習が有効となります。
先取り学習では、難易度の低い中学範囲の内容は、短期間で履修してしまい、中学生のうちから高校範囲に取り組めるようなカリキュラムが組まれます。

そして高校範囲になり、難易度が高くなっていくと、スピードは落としてじっくりと学習し、高2の終わり頃には全範囲を終えるよう調整されています。
高3では、新しい事項の授業ではなく、復習や問題演習を中心に受験に向けた学習が行われます。

医学部では膨大な量、範囲の暗記が必要であり、特に現役生は単純に時間が間に合わないという状況になりやすいといえます。
そのため、先取り学習のカリキュラムは、多くの科目を習得しなければならない医学部にとって、有利なカリキュラムといえ、中高一貫校が強い理由となります。

 

2つ目は、中高一貫校には医学部志望者が多いためです。

医学部志望者には、両親が医師である等の理由で、小学生あたりから医師を目指している学生が多くいます。
そのため、早期から大学受験に対する意識が高く、中学受験を選択する傾向にあります。

加えて、成績優秀な学生が医学部を志すことが多いことから、幼少期より勉強が得意で中学受験で進学校に合格し、周りの環境に影響されて医学部を目指す人も少なくありません。

私立中高一貫校の医学部合格者が多いのは、そもそも学力の高い学生が多い上に医学部志望者数が多いからだとも言えます。

公立高校では医学部合格は難しいのか

結論から言うと、公立高校からでも医学部に合格するのは特別難しいことではありません。
確かに入学者数は少ないですが、それは中高一貫校に比べて医学部志望者数が少ないからだと言えます。

しかし、カリキュラムは私立中高一貫校に比べて遅いため、自力で先取り学習する必要があります。
また、高校から医学部に向けた学習をするには、中学範囲の知識(特に英語数学)がしっかり身についていることが前提となります。

中学受験はしていないが医学部に進学したいという場合、高校受験勉強から医学部受験が始まっていると考えてください。

中高一貫校と公立高校のメリットとデメリット

それぞれのメリット、デメリットをまとめます。

 

中高一貫校のメリット

・先取り学習のカリキュラムが組まれていることが多く、このカリキュラムは医学部受験に適している。
・周りに医学部志望者が多く、学習環境がよい。
・生徒も先生も、学生生活を大学受験中心に考える人が多く、勉強に集中しやすい。
・医学部進学者が多いため、情報が豊富。

中高一貫校のデメリット

・先取り学習のカリキュラムについていけず、置いてけぼりにされる可能性がある。
・高校受験がないため中だるみが起きやすい。
・勉強中心の生活が合わない人もいる。

 

公立高校のメリット

・高校受験の3年後に大学受験を控えており、モチベーションが低下することなく学習できる。
・進学校では、周囲のレベルがかなり高く、よい学習環境である。
・勉強以外の様々な活動に取り組んで、充実感のある学生生活を送る人が多い。

公立高校のデメリット

・先取り学習を自力でできないと医学部現役合格は難しい。
・部活や行事などに打ち込みやすく、学習時間がうまく取れない人もいる。
・低学年の内は、部活や行事、遊びなどの誘惑が多く勉強に集中しにくい。

いつから医学部に向けた勉強が必要になるのか

さて、いよいよ本題なのですが、当然ながら具体的に何歳から始めるべきといった、明確な答えはありません。

そもそも医学部受験に限らず大学受験は小学生、さらには幼稚園頃からの積み重ねです。算数や国語の学力は医学部受験における数学、読解力等に少なからず影響します。

中学受験を視野に入れているなら、小学校3~4年生あたりから進学塾に通塾して対策をする人が多いですし、幼少期から小学校受験に向けた勉強を開始している人も多くいます。

そのため、注意してほしいのは、よくある「偏差値40台から○ヶ月で医学部に合格しました」という勉強法や体験談です。
このような人は、ただ高校3年生のある模試で偏差値40台を取ってしまったというだけで、幼少期からの下積みは十分行われています。
決して、幼少期から全く勉強せずにずっと偏差値40台だった人が一念発起して医学部に合格したのではありません。
元々ある程度優秀だった人が中高で勉強をさぼり、一時的に試験で点数を取れなかっただけのことです。

端的に言うと、医学部に合格する人は、多くが幼少期からずっと勉強しています。もちろんその中で勉強に集中しない期間もあるとは思いますが、それでも学校等で最低限の勉強はしています。

もし幼少期から勉強をしっかりやってこなかった人が医学部に合格しようと思ったら、高校1年生からの開始では遅すぎるくらいだと考えてください。

まとめ

医学部合格者には、中高一貫校出身者が多いですが、公立高校だから医学部に行けないということはありません。
現に、当塾で難関大学医学部に合格した卒業生には、公立高校出身者も多くいます。

しかし、高校のカリキュラムや環境上、公立高校から医学部(特に科目数の多い国公立医学部)に現役で合格するのはかなり難しいといえます。

中学受験、高校受験どちらを選択するにしても、早期から対策し、勉強にしっかり取り組んでいる必要があります。
医学部受験勉強は、受験前の1-2年間ではなく、幼少期から始まっています。

医学部に合格するには勉強し続けていることが前提であり、そうでないのに医学部を目指すには、相当な努力が必要となります。

 

国公立医学部、私立医学部それぞれの偏差値ランキングや難易度の詳細については医学部偏差値ランキングと医学部の難易度についてをご覧ください。

医学部に合格するための具体的な各教科の勉強法や参考書スケジュールについては医学部(国公立、私立、難関大)に1年で合格する勉強法まとめをご覧ください。

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