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合格した医学部

東京女子医科大学、帝京大学医学部、聖マリアンナ医科大学

*当塾に関する体験記は東京女子医科大学合格体験記(生物初学) 1浪・女性をご覧ください。

聖マリアンナ医科大学対策、勉強法やアドバイスなど

数学

難易度

標準問題精講(難問を除く)レベルまで要求される問題もありますが、基礎問題精講レベルで対処できる問題がかなり見受けられます。ただ、計算量が多いので、時間配分には注意が必要です。大問4つ(大問1は小問集合)で構成され、2以降はどの大問も後半になっていくにつれて難易度が上がるので、まず大問ごとに最初の方で確実に解答できるものから埋めていきましょう。

特に対策を必要とする分野

数列、微分積分、ベクトルが頻出で、毎年それ以外の分野からはあまり出題されないといっても過言ではありません。ですが、今年は新課程の一部である整数が出て、問題全体の1/4を占めました。整数が出る傾向は続く可能性もあるので、しっかりと対策をしておきましょう。(指数対数、三角関数、シグマなどの計算も、微分積分の前提知識として問われます。)これらの分野を中心に基礎問題精講、標準問題精講を5周以上しっかりとやりこみ、解法を習得してください。

また、計算量が多く、(微積分では記述式ですが)問題によっては計算の途中過程を書く欄がなく答えのみ記入する欄もあります。そのため計算力は必須です。三角関数、指数対数、シグマなどですべての公式を早く正確に使えるように練習する、「合格る計算」で取り上げられている「へたな方法」をやっている人は「正しい方法」に直す、自分のミスの傾向を把握し対策をとる、計算をしている間は計算に集中し他のことを考えないようにする、余白に計算をするときに散らかさずに、後で見直しやすい余白の区切り方を練習する、など計算で最高のパフォーマンスができるように対策をしてください。

英語

読解2題、英作文、文法語彙問題から構成されています。毎年問題の形式は似ているので、過去問演習を数多く行うことは効果的です。
私大医学部の英語は時間に対して量が多いことが一般的ですが、聖マリアンナの英語はそこまででもありません。それでも、配分には注意が必要です。読解の部分で記述問題が多いため、そこに時間をかけすぎると最後まで終わらないこともあります。

最後の文法語彙問題は基本的(DUO,ネクステージレベル)で点の稼ぎどころなので、そこから手を付けることをお勧めします。最初から解いていたら時間がなくて、最後のほうで手がつけられなかったということは絶対にないようにしてください。

聖マリアンナの読解問題は、文章自体は比較的平易な文章で構成されています。自然科学系の文章が出ることもありますが、DUOレベルでわからない部分も推測しながら読み進めることができます。しかし、和訳、内容説明、英訳などの記述問題の比重が大きいのが特徴です。文章を厳密に理解し、自分の頭でしっかりと整理し、その内容を日本語でも英語でも、正しく適切に表現できるか、が問われます。また、読解問題以外に、英作文の大問も一つあります。したがって、「英作文が正しく書けない」「和訳や内容説明で自然な日本語が書けない」という弱点は致命的です。

英作文に関しては、ネクステージなどで正しい知識を身につけることはもちろん必須ですが、慣れも大切です。正しい英文をたくさん覚えることで、正しい文章を書くための勘を身につけることができ、速く正確に英作文できるようになります。また、もし書いている途中で文構造や文法などを間違えてしまっても、「あれ、この文章おかしいな」と気づくことができるようになります。英作文が苦手な人は、DUOの例文を徹底して暗唱し、日本語を見ただけで、英文が口をついて出てくるくらいまで暗記することをお勧めします。CDを聞き、一文聞いたら止めて繰り返し暗唱するのが効果的です。

和訳に関しては、「私たちが普段聞いたり読んだり話したりする、ごく普通の日本語」を書くように心がけてください。Youを必ずしも「あなた」と訳さないようにするなど、ごく普通の日本語に近づける工夫をしてください。また、「基礎英文問題精講」を課題として出されている人は、英語のニュアンスを守って和訳しようとしたら日本語が不自然になってしまった文章については、模範解答を見てどのような日本語表現が適切だったかを覚えてください。うまく表現できない文章を一つでも減らしていきましょう。

理科

難易度

いずれもExcelで十分対応可能です。2科目合わせて150分で、時間には比較的余裕があります。それでも、論述や計算問題の比重がかなり大きいため、時間配分には注意が必要です。まず科目をまたいで知識問題など確実に解答できるものを埋めてから、計算問題、論述問題等に移るようにしてください。

特に対策を必要とする分野

<化学>

・有機

聖マリアンナ医科大学の化学は有機からの出題が多く、毎年全体の半分近くを占めます。

反応、物質の製法など、複雑な部分は自分の手でまとめ、ごちゃごちゃにならないようしっかりと整理して覚えるようにしてください。なんとなくではなく、厳密に整理して覚えてください。また、天然・合成高分子化合物からの出題も多く、対策は必須です。直前まで、知識を詰め込み、本番前日にどうしても覚えられなかったものはリストアップして書き出し、本番直前に目に焼き付けて答えられるようにしてください。でもこれは真面目に、かなり得点を稼げる方法なので、模試や過去問演習時に練習しておくことをおすすめします。

・理論

全範囲から比較的まんべんなく出題されていますが、原子の構造からの出題がやや多めです。

聖マリアンナの化学の理論分野は記述が多いのも特徴です。まずは「宇宙1わかりやすい化学」をしっかりと読み込み、厳密に理解してください。そのうえで、理解した内容を日本語でわかりやすく表現できるかどうかが問われています。過去問を解いて、不安を感じるようであれば、重要単語について、ノートの1~2行くらいで簡潔に説明してみる練習をしてください。

理論分野は、理解があいまいだと記述はもちろん、計算問題等でも得点が難しくなります。宇宙1でしっかり理解したうえで、Excelを全分野しっかりとやりこみ、正しい計算方法(中和滴定では、教科書にのっている公式をよくわからずに使うのではなく、酸と塩基のmolを合わせるようにする、など)を身につけてください。また、電気電池分解、半反応式等、覚えるべきことは必ず覚えてください。

・無機

毎年出題されています。多くはありませんが、手を付けないわけにはいかない量です。

金属については、「イオン系統分離」、非金属については、「気体の発生」から、まず最初にとにかく暗記してしまうことをお勧めします。まずこの二つを暗記してしまってから、各物質や反応の暗記に入ることで、この二つと知識を関連させて暗記することができ、無機にかける時間を大幅に短縮させられるだけでなく、忘れにくくなります。

<生物>

全範囲から比較的まんべんなく出題されていますが、細胞、体内環境と動物の反応、遺伝、進化・系統からの出題がやや多めです。

代謝、生殖・発生、遺伝、体内環境と動物の反応、刺激と伝達などの範囲からは、しっかりと理解したうえで、知識を整理できているか、を問われる問題が出ます。Excelでそういった理解が必要な問題で失点した場合、「大森徹の最強講義117講」をしっかりと読み込んで理解し、自分なりに殴り書きでもいいので生体内での反応など、複雑な部分を自分の手でまとめ、ごちゃごちゃにならないようしっかりと整理して覚えるようにしてください。なんとなくではなく、厳密に整理して覚えてください。

記述・計算問題では、Excelや「大森徹の最強講義117講」に出てくるような定番の論述や計算というよりは、その場で考えて記述する、または立式して解く、というような問題が多く、「自分でその場でわかりやすく日本語で表現できる、あるいは立式を考えられるレベルに理解ができているか」が問われているのだと思います。問題形式は、似たようなものが問題集にあまりないので、過去問を解いて練習するのが効果的です。

進化・系統からは出題される年とされない年がありますが、出題される年は必ず全体の1/4を占める重要な分野であり、対策は必須です。理解したうえでの知識の関連付けが行いづらいため暗記しにくく、手薄になりがちな分野ですが、語呂合わせなどがネットで調べると結構出てきます。(もちろん誤った情報もあるので注意が必要ですが)そういったものも参考にして、しっかりと覚えるようにしましょう。

 

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