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医学部CBT対策【ゼロからはじめて合格点をとる方法】

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CBTってどんな試験?

CBTは臨床実習前の共用試験

CBTとは臨床実習(ポリクリ)に参加するにあたり、一定以上の医学知識を修得しているかどうかをみる試験です。

大学ごとの学内試験ではなく、全国の医学生が一律で受ける共用試験となっています。

 

時期や合格基準は大学によってバラバラ

時期は大学によって異なりますが、4年生の夏~冬に受験する大学が多いです。

CBTの合格基準も大学によって違い、6割程度から7割後半まで幅広く設定されているようです。

*合格基準はパーセントではなく、IRTスコアという問題の難易度を考慮されて調整された値が用いられます。
CBTはコンピューターを使った試験で問題はランダムに出題され、ひとりひとり解いている問題パターンが異なるため。)

CBTの点数の使いみち

CBTに合格すると、student doctorとして臨床実習(ポリクリ)に参加する資格が得られます。

しかし本試験と再試験に落ちてしまうと臨床実習に出られず留年に…!

 

また、初期研修病院の採用試験時にCBTの点数の提出が求められる場合があります。

どこまでCBTの点数が採用に重視されているかはわかりませんが、あまりにも点数が低いと「国家試験にも落ちるリスクがある学生」と判断されてしまい、マッチング時に不利になることもあるそうです。

 

一部のブランド病院、人気病院ではCBTの点数も重要になると聞きましたが、病院独自の筆記試験の方が大事という説もあり、実際のところはよく分かりません…。

具体的な試験内容について

CBTはプール問題から出題される

CBTは「プール問題」から出題されるという特徴があります。

プール問題とは、前年度までに出題された問題から「良問」と判断された問題のことで、大量の問題がストックされています。

CBTは全部で320問出題され、そのうちの240問がプール問題、80問は新問です。
採点されるのはプール問題だけなので、80問の新問は採点外となります。

CBTの試験範囲

内容は、簡単に言うと1-4年生までのまとめ試験です。

具体的にはこちらの6つのコアカリ項目が公表されています。
(カッコ内は大まかな出題割合)

*2021年から出題割合が変更されていたので修正しました。

A 医師として求められる基本的な資質(約4%→AとB合わせて約10%)

いわゆる「常識問題」と言われる問題。細かい知識というよりは、「この考えは常識として持っておいてね」という問題が多い印象でした。

B 社会と医学・医療(約8%→AとB合わせて約10%)

統計や公衆衛生、法医学など。統計は簡単な計算問題が多いですが、公衆衛生の分野はわりと細かい知識問題も出てきます。
法医学はお決まりの問題がパターン化している様子でした。

C 医学一般(約20%→AとB合わせて約15%)

生理学、薬理学、生化学、発生学、組織学といった基礎医学の範囲。最低限の勉強で臨む人と、しっかりと対策する人で一番勉強時間に差がありそうな分野です。

D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療(約35%)

循環器、呼吸器、消化器など、各臓器ごとに解剖から病態、診断治療までの知識が問われます。
項目Eと並んでCBTの最重要ポイントです。

E 全身に及ぶ生理的変化(約28%→約20%)

感染症や免疫学を始め、特定の臓器というより全身に影響をもたらす疾患について。
項目DとEを合わせて55%と、病気の知識だけで出題内容の半分以上を占めます。

F 診断の基本(約5%→約20%)

症候や症例からのアプローチ、基本的な診療技能など。
検査法や薬剤、バイタルサイン測定などの知識が幅広く問われます。

最初のイメージとやってみた感想

正直に言います。私ははじめ、CBTのことちょっとナメていました。

先輩たちの話では、

 

いやしばいぬ
先輩たち

CBTは余裕だよ!

CBTで落ちるのはよっぽどサボった人だけ!

という感想がメインで、あまり苦労していない様子でした。

 

私も対策し始めた時は、「プール問題しか採点されないなら楽勝なのでは?」と考えていました。

が、しかし・・・

 

やってみて気づいたことは

「めちゃくちゃ範囲が広い!!」

ということです。

 

でもちょっと考えてみたら当たり前ですよね(泣)

 

出題内容を見ていただければわかる通り、出題範囲は1年生から4年生の総まとめなので覚える量はものすごく多いです。

 

たしかに、学内試験のように細かい知識が要求されないし、重箱の角をつつくような問題は出されることもない分、対策はしやすかったかもしれません。

ただ、単純に範囲が広くて暗記量は多いので、ラクラクで受かるという感じではなかったなと思います。

勉強を始める前に意識したい2つのポイント

先輩に話を聞いてみると分かりますが、CBTの対策期間や対策法は人によってぜんぜん違うと思います。

特に「目標点数をどこに設定するか」「スタートライン」の違いで対策は大きく変わってくるので、勉強を始める前にこの2点を整理しておくとよさそうです。

勉強前に整理しておきたいポイント
①合格点or高得点、どちらを目指す?
②スタートラインはどのあたり?

合格点or高得点、どちらを目指す?

まずは目標点数について。

「CBTに合格するための勉強」と「CBTで高得点を取るために必要な勉強」には大きな差があると思います。

 

CBT本番はオーソドックスな問題や、QBを解いていれば解ける問題がちゃんと出題され、学内試験でたまに見るような細かすぎる知識や理不尽な問題はほとんど出てきません。
(あっても新問で採点外の可能性が高いです。)

 

そのため、「CBTに合格すること」という目標は、みんなと同じくらい勉強すれば達成されるかと思います。

 

一方、「CBTで高得点を取りたい」と考えている場合は一段ギアをあげる必要があります。

QBで対策していくと細かい知識がたくさん出てきますが、それらを詰めていくのはかなり大変だろうなと思います。

特に、高得点を狙う場合は「基礎医学(コアカリCの医学一般)」の対策に時間がかかりそうな印象です。

 

基礎医学は出題数自体があまり多くないので、合格を目標としている場合は最低限の対策で済ませてしまっても支障がありません。

しかし、高得点を取るためには、全分野にわたって取りこぼしをできる限りなくす必要があります。

基礎医学の範囲もしっかりと対策しておくとなると、余裕をもったスケジュールで計画的に勉強しておいた方がよさそうです。

 

合格点を取るために必要な知識量と、高得点をとるために必要な知識量は大きく変わる!

スタートラインはどの辺り?

もう1つ大切なのは、「スタートラインの違い」です。

今までの学内試験をどうやって勉強し、どのくらい知識が定着しているのかは人によって本当に大きな差があります。

 

例えば、CBT9割以上を取った部活の先輩は、「1周目解き終わった状態ですでに合格ラインを超えていた」と振り返っていました。

その先輩は、スタートの時点で合格ラインを超えており、それ以降は”高得点を取るための勉強”に集中していたということになります。

勉強を始める前に、自分のスタートラインはどのくらいなのかは確認しておくとよさそうです。

知識ゼロからはじめるCBT対策

こちらの記事では、「ゼロから始め、合格点を取る方法」を解説していきます。

私は、毎回の学内試験において、「最低限の労力で合格点を取ること」を目標にしていました。

よく言えば要領よくこなしていたのですが、その代償として

・超短期記憶のため、時間が経つと何も覚えていない
・重要度が低いところは捨ててきたので、知識が繋がっておらず穴だらけ

という状態になっていました。

 

スタートした時の実力はこんな感じです…(涙)

・基本の知識すら何も覚えていない
(たとえばバイタルサインの正常値が1つも挙げられない)
・QBをやってみると、自力で根拠を持って解ける問題がほぼゼロ

・解説を読んでも分からないことが多い

このようにスタートラインがゼロの状態から、どのように対策を行っていったかをまとめてみます!!

 

**注意点**

知識がしっかりと残っている人、高得点を目指している人にはあまり参考にならないかもです…。

また、この対策はあくまでも一例です。ある程度やる人はちゃんと受かる試験なので、大事なところを抑えていれば、対策法は何でもいいと思います

CBT対策に使うもの・おすすめ教材

① QBオンライン(アプリ)

CBTの過去問集で、ほとんどの人がQBで対策します。
最近書籍版の販売がなくなり、オンラインのみになりました。

vol1〜5まで全5巻あり、全部で3600問と問題数はめちゃくちゃ多いです。

それぞれの巻の内容はこんな感じです。

vol1→コアカリCに相当(主に基礎医学)

vol2→コアカリD,Eに相当。(臓器別疾患、全身疾患)

vol3→コアカリA,B,Fに相当(医学総論、公衆衛生)

vol4→多選択肢問題、4連問。vol5→最新問題。
購入時は未公開ですが、問題ができ次第公開されます。(2020年は8月頭に公開されました。)

QBを軸として進め、その他の教材は補助的に使いました。

②iPad、Apple pencil

QBオンラインのアプリはiOSのみ対応しています。

ブラウザ版でも問題演習はできますが、やはりiPadはあった方が便利だと思います。

アプリ版だと、病気がみえる(電子版)と連動しているのでマークを押すだけで該当ページに飛ぶことができますが、ブラウザ版ではこの機能は使えません。

QBオンライン×病みえアプリの連携の様子はこちらに書いています。

③病気がみえる

CBTの対策を始めるタイミングで全巻購入しました。

なくても何とかなりそうですが、QBの解説を読んでも分からない時に調べるのにとても使いやすかったです。
(わたしの大学では、購入していない人はごく一部と聞いています。)

電子版、書籍版どちらか選ぶなら電子版がおすすめです。

電子版のメリットはこんなところです。

・持ち運ぶのが楽
・QBの解説の「病みえマーク」を押すと、自動で該当ページに遷移してくれる
・検索機能が有能
・表や絵は長押し&ドラッグでノートにペーストできる

ちなみに、医学生会員は電子版+書籍版のセットを割引価格で買うことができます。

*例えばvol1の消化器は、別々に買うと7,590円(書籍版4,070円+アプリ版3,520円)ですが、セットで買うと2,420円オフの5170円

全巻そろえると高いので迷いましたが、かなりお得なので私はセットを購入しました。

(けっきょく書籍版はほとんど使わず。。ただ通読などする時は書籍の方が使いやすそうかな。)

④プラスαの教材:レビューブック(内科・外科、マイナー)

*なくてもOK

レビューブックは最低限必要な基礎項目、QBに出てくる疾患の説明がきれいにまとまっているので、知識を体系的に整理して暗記するのに最適です。

知識ゼロからスタートするにあたり、病みえの通読は時間がかかりすぎるなと思い、レビューブックを使い始めました。

 

内科・外科は出てくる疾患数が多かったので、レビューブックを使うとまとめる手間が省けて便利で良かったです。

 

マイナー科は出てくる疾患が少ないので、レビューブックはややオーバーな印象もありました。
ただ、皮膚科や耳鼻科などの病みえがない科目について、カラー写真つきで載っているのであって損はないと思います。
レビューブックマイナーは、QBに出てきたところだけつまみ食いする形で見ておけば良さそうです。

 

レビューブック外科・内科、マイナーに無い科目(産婦人科など)は、goodnotesでまとめをつくりましたが、めんどくさがり屋なのであまり性に合いませんでした。(笑)

 

レビューブック使っている人はあまり多くないかもしれませんが、個人的には使いやすかったので

・ノート作りがめんどくさい人
・知識を体系立てて整理したい人

・病みえのどこを覚えたらいいのか分からなくて困っている人

におすすめしたいです!

大まかな進め方、QBを解く順番について

*2021年からQBオンラインの構成が大きく変わりました。
公衆衛生は旧vol1からvol3に移動し、旧vol3の内容(全身疾患と診察診察)がvol2とvol3に振り分けられたようです。
この変更により、より一層vol2の重要性がUPしたので、とにかくvol2をしっかり固めて余った時間で残りを進める戦略がおすすめです!

優先順位は圧倒的にvol2が高い!

*vol5は最新問題なので、一通り学習が終わった後、最後のチェックとして使うのがおすすめです。

誰に聞いても言われることだと思いますが、vol2の優先順位が圧倒的に高いです。

理由としては、

・vol2からの出題範囲が55%と最多である

・vol4の問題は、vol2の知識が頭に入っていることが前提で作られている

・vol1はちゃんと勉強しようとすると時間がかかるが、その割に出題数が少ない(=合格点狙いならコスパ悪め)

などが挙げられます。

 

そのため、勉強する順番としては、まずはvol2をある程度固め、その後でvol1,3,4に入るのがおすすめです。

vol2以外はどのくらい時間をかけるべき?

中には、「旧vol2と3(現在のvol2)だけで合格した」という先輩の話も聞きましたが、ギリギリを攻めすぎると精神衛生上あまりよろしくないそうなので、余程時間がない人以外はおすすめしません。

安心して合格したいと考えているなら、最低でも1周はやっておくべきだと思います。
(わたしは旧vol1(現在のvol1とvol3)とvol4の多選択肢問題は2周、vol4の4連問は1周しました。)

この中の優先順位はほとんど同じですが、時間をかけた分点数に反映されやすい(コスパがいい)のは、
vol3>vol4>vol1
かなと思います!

vol3は暗記していれば解ける問題が多め

新vol3の内容は暗記していれば解ける問題が多いので、しっかり取り組んでおいて損はないはずです。

ただし、公衆衛生の細かい知識を追いすぎるとオーバーワークとなるので、大事そうなところをしっかり抑えておくのがいいと思います。
(暗記量のわりに出題数が少ないため、vol2の習得に余裕が出てきてから細かいところをつめていくのがおすすめです。)

vol4はvol2に出てきた知識がベース

vol4の問題の多くは、vol2で出てきた疾患について違う形で聞かれます。

知識がぜんぜん身についていない状態で取り組んでしまうと、解説を読んでも分からないことが多く、時間をむだにしてしまうかもしれません。

一方、ある程度知識がついた状態であればわりとサクサク進みますし、vol2のよい復習になると思います。

vol1に割く時間はスケジュールから逆算

vol1については、最初につっこんでしまうと時間をかけすぎてしまう恐れがあるので注意した方がいいかなと思います。

基礎医学は一旦大学でやっている分、つい深追いしたくなりますが、たくさん時間をかけてもあまり出題されないという落とし穴があります。

 

個人的におすすめなのは、vol2を演習してある程度目途が着いてから、CBTまでの期間と照らし合わせ、どのくらいvo1に時間をかけるか決めていくスタイルです。

 

vol2の目途が立ち、余裕がある場合はvol1もしっかりと時間をかけて取り組むのがよいと思います。
特に9割以上を目標とする場合は、基礎医学で差がつくと言われているのでがんばってください!

 

一方、vol2をやったらもう時間があまりない、という場合は、vol1は短期集中で最低ラインを習得するのが良さそうです。

QBに出てくる事項をある程度理解し、重要ポイントを暗記していけば本番大きく足を引っ張ることはないと思います。

具体的な進め方、暗記の仕方

vol2の進め方(1周目)

1周目の目標は、解説の理解と暗記事項のチェック

私の場合は、1周目で「解ける問題がほぼ1問もない」という壊滅的な状況だったので、問題を解こうとはせずすぐに答えを見ました。

1周目は、「解答解説の理解」「何を暗記したらいいのかを明確にすること」を目的に進めていきます。

①どこまで理解を深めるべき?

QBの解説は丁寧なものの、知識がなさすぎて解説すら理解できないという風になることもしばしばだったため、病みえを参照しながら解説に書いてある事項は理解できるようにしました。

 

この時注意したいのは、「この時点で理解を深追いする必要はない」ということです。

CBTの知識は浅く広くが求められており、深い理解がなくても解けることがよくあります。

 

例えば、解説に「MLF症候群」が出てきた時、私は大学の講義資料を引っ張り出し、神経伝達の回路まで復習してしまいました。

しかし、後から振り返ってみると、CBTでは「横をみた時に病側の眼球が内転障害を起こす→複視をきたす」程度の知識で十分対応できたなと思います。

1周目の時点ではこのあたりの判断がつきにくいので、この時点で「QBの解説+病みえ」の内容以上をつっこんで調べる必要はなく、浅く広く進めていくのがおすすめです。

②「理解して満足」だけだと記憶に残らない

1周目でもう一つ大事なのは、「何を暗記したらいいのかを明確にすること」です。

私は1周目を解説の理解だけで終えてしまったのですが、後から死ぬほど後悔しました
復習してみると、信じられないくらい何も覚えておらず、1周目の学習時間をムダにしてしまったと思います。

1周目は解説の理解だけで終わらせるのではなく、CBTでは何を暗記すべきかを明確にしておくのがおすすめです。

暗記項目をまとめるにあたって、私はレビューブックを使いました。
(自作のまとめノート、予備校のテキストでも何でもOK。)

解説を読んで「この病気はこのキーワードを暗記しないとダメなんだな」と気づいた箇所にマーカーを引いていきます。


正解の選択肢はもちろん、正解でない選択肢についても同様に行うのがおすすめです。

明らかに「捨て選択肢」のようなものはスルーしましたが、QBの選択肢に出てくる事項は重要なことが多いので、不正解選択肢もしっかり見ておくと知識の幅が広がります。

 

*レビューブックにはCBT出題項目に波線が引かれていますが、波線がない箇所を聞かれることも少なくない印象だったので、でてきた暗記事項は一通りチェックしました。

 

vol2の進め方(2周目)

2周目では、問題演習と暗記を行います。

分野ごとに「レビューブックの暗記→QB解きなおし」という風にどんどん進めていきました。
(暗記と演習の順番はどちらでもいいと思います。)

暗記する時は、疾患名をみてintroの部分を何となく言えること(例:左心不全は心拍出量の減少と肺うっ血)と、マーカーを引いた暗記事項を言えることを目標にしました。

 

ざっと暗記できたらQB問題演習の2周目に入ります。

問題をやってみて自力でできなかったところは、レビューブックに戻って知識の整理や暗記を行いました。

レビューブックには載っていないけど暗記が必要な事項については、このタイミングでノートにまとめておきました。

 

*個人的な感想ですが、vol2を1周終えたらすぐにvol2の2周目に入ればよかったなと思います。
復習をするまでに期間が空きすぎると復習時にほとんど覚えておらず、2周目の効率が悪くなってしまいました。

vol3の進め方

vol3の内容はレビューブックにまとまってないことが多かったので、QB解説を読んで大事そうなところをピックアップして覚えていきました。
(病みえもほとんど参照していません)

公衆衛生、法医学、統計の分野はどこまで覚えたらいいか分からず不安でしたが、意外と聞かれるポイントは絞られているようです。QBで強調されているところをしっかり暗記しておけば大丈夫だと思います。

vol1の進め方

合格点を取りたい場合、vol1のコツは、「深追いはしすぎず短期集中で最低ラインを固めること」だと思います。

基礎医学は、やろうと思えばいくらでも深追いできる「沼」なので、まずはQBの解説を理解し、重要項目を暗記することを目的にするのがおすすめです。

本番はQBに載ってないことも聞かれますが、ちゃんと対策するには時間がかかりすぎる印象です。

vol2の範囲がいい感じに習得できて、「よし、高得点を狙いにいくぞ!」という段階になってからvol1の完成度を上げていくのがおすすめです。

vol4の進め方

多肢選択問題について

vol4は、多肢選択問題・4連問です。

多肢選択問題は今までのように4択ではなく、選択肢の数は増えます。

4択のように「勘で当たった」という可能性は低くなりますが、典型的な疾患だったり、問題文でヒントがたくさん与えられることも多く、vol2の知識があればわりと易しく感じると思います。

まれに初めて見る疾患が出てくるので、その時はその都度暗記しました。

4連問について

4連問は多くの医学生が苦しむポイントだと思います(涙)

4連問では、1つの症例に対し、4つの連続する問題が出題されます。
1問答えると症例文に新たな情報が追加されていき、前の問題に戻ることはできません。

特に最初の問題は情報量が少なく難しい印象でした。

1周目は自力で答えを出すのは難しい問題がたくさんあったので、適当に選んでどんどん解説を読んでみるのがおすすめです。

 

よくある聞き方としては、

・この中で”まず行うべき”検査は何か
・この中で”最も優先順位の低い”問診事項は何か

といったものがあります。

4連問対策にはもちろんある程度の法則はあるものの、結局は他の選択肢との相対評価で決まることも多いので、法則を見出すのに時間を使いすぎなくていいと思います。

 

出てくる疾患はほぼ全てvol2で出てきたものなので、知識があれば解ける問題もたくさんあります。

時間がない人は4連問対策なしでいくと聞きますが、本番になって初めて解くのは大変だと思うので、1回は目を通しておいて損はないはずです。

 

ただ、QBの4連問の中には理不尽な問題や、解説を読んでも「この時点でこの選択肢を選ぶのは厳しくない…?」と感じる問題もちらほらありました。

本番受けてみるとそういった理不尽な4連問はとても少なかった印象なので、深追いはしすぎなくても大丈夫かなと思います。

 

出題される項目はvol2と3とかぶっているので、私はvol4と並行して、レビューブックや自分のまとめノートの暗記も行いました。

一通り終われば復習あるのみ!

一通りvol1-4まで習得したら、後は復習あるのみ!です。

試験期間から逆算して、全体のバランスをみて復習していくのがおすすめです。
困ったらvol2の復習から始めるのが良いかなと思います。

一通り習得してから戻ってみると全然覚えてなくとてもて悲しくなりましたが、この復習期間でやっと定着した実感があります。

 

一生覚えられないんじゃないかと思った膨大な範囲も、「忘れる→暗記する」のサイクルを繰り返していくうちに段々と知識がついていきました。

 

試験の10日前~2週間前くらいに模試を受けて、弱点を見つけてさらに復習し、最後の詰め込みに取り掛かかりましょう!!

試験本番の難易度について

勉強してて誰もがぶち当たる壁は、

「プール問題はQBの問題とどこまで一緒なの?」
「QBの解説ぜんぶ覚えようとするとすごい量だけど、本番はどこまでの知識が聞かれるの?」

というところだと思います。

結論から言うと、

「試験本番、QBと同じ問題はあまり出題されない。(体感で1-2割くらい)。でも、なんか解ける問題がたくさん出る。」

という感じでした。

 

QBとは全く同じ問題ではなくても、「この問題は○○だからa」というように根拠をもって答えていれば、同じように考えると解ける問題が多かったです。
(不正解選択肢も、「○○だから違う」とできていればなおよさそう。)

 

また、あくまでも主観ですが、細かすぎる知識問題はあまり出てこなかった印象です。

本番解けなかった問題を思い浮かべてみると、細かいところまで暗記してなかったから解けなかったというよりも、単純に知らなかったというケースの方が多かったです。

QBで出てきた問題から各疾患ごとの要点をつかんで暗記おけば合格点できるんだな、という感想です。

試験本番の形式・時間・注意事項など

試験本番はこのような形式です。

ブロック1単純5択択一、60問、60分
ブロック2単純5択択一、60問、60分
ブロック3単純5択択一、60問、60分
ブロック4単純5択択一、60問、60分
ブロック5多選択肢、40問、60分
ブロック64連問、40問、60分

ブロック1-4の内容は、ブロック1はコアカリA,B,C(QBでいうとvol1)、ブロック2〜4はコアカリDE(QBでいうとvol2,3)が中心に出題されました。
(ブロック2は、一部コアカリCの問題がありそう。)

 

時間感覚は模試とほぼ同様で、時間の余裕はかなりあります。
分からなかったらチェックをつけて後からゆっくり考えると良さそうです。


ただ、ブロック5は問題文が長くてサクサク解けず、一番時間がかかりました。

模試について

QB購入者特典として、medicmediaの模試が無料で受けられます。
高得点を目指す人でなければ模試は1回で十分かなと思います。

模試は受けて復習してみると、間違えた問題や勘で当たった問題をつぶそうとするけっこう時間がかかりました。(私は1日かかりました。)

 

ただでさえ余裕がない直前期に模試を2つ以上こなすのは大変だろうなという印象です。

大体自分の実力がどのラインにあるかは模試を1回受ければ分かりますし、最新問題のvol-5も直前の実力試し&抜け確認に使えるので、模試感覚で解くことができます。

 

2つ以上の模試は、スケジュールに余裕がある人におすすめします!

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました!

受かるなら茶番と言われがちなCBTですが、知識ゼロからやっていくのはとても大変でした。。

フタを空けてみると確かに落ちる心配する必要はあまりないと思いますが、間違いなく大学に入ってから1番勉強した試験です。

途中範囲が広すぎる&自分の記憶力のなさに絶望しましたが、知識の定着は指数関数的についてきた気がします。

最後の追い込みでかなり定着した感覚があるので、対策してて不安になっても自分を信じて頑張ってください!!

追記:本番の点数とふり返り

CBT本番の点数は88.7%でした。
合格ライン突破を目標にがんばってきたので、予想より点数が高くてびっくりです。

実際、模試やvol5を解いた時はどちらも6割程度だったのですが、本番いきなり上がったので戸惑っています(汗)
*vol5は本番6日前に解いています。

対策法を読んでいただければ分かる通り、わたしは
・QBの問題から暗記すべき知識をピックアップし、同じことを何度も繰り返して覚える
・QB問題演習や模試で知識の使い方を確認する
以外のことは何もできていません。

QB解説に出てきた事項でも、細かいところや発展的なところは時間がなくてスルーしています。

こんな勉強法でも88%取れたということは、
・やっぱりCBT対策にはQBが大事
・基本的な疾患でおさえるべきところを暗記しておく
ことが大切だったのかな、と振り返っています。

試験本番は知らない問題も色々でてきますが、そんな時は「これはきっと新問のはずだから解けなくても大丈夫~」と肩の力を抜いて考えるのがおすすめです!

新問が削除される分、手ごたえよりも点数はあがるはずなので、慌てず最後までがんばってください!

 

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