<解説動画>
課題を作成する上で重視していること
医学部予備校ACE Academyでは、毎週個別で課題を作成しています。使用する問題集や問題集を進める順番を塾が管理することで、個人に最適化した状態で学習を進めることが可能です。
課題の作成において特に重視しているのは、「部分最適と全体最適は異なる」という考えです。
以下で具体的に説明していきます。
模試で数学がダメだった時、次に何をするべき?
まずは、こちらの質問について考えてみてください。
一見、「数学の復習に時間をかける」というのが正しそうに見えます。しかし、これは部分最適であり必ずしも正しいとは言えません。
数学が得意な人は、少し数学の点数が下がると落ち込み、もっと復習したい!という気持ちが強くなることが多いです。
しかし、全体のバランスを考えると、英語の復習に時間をかけるべきというケースはよくあります。
客観的に考えると分かるのですが、全体のバランスを最適化して勉強できる受験生は実はあまり多くいません。
むしろ、できる(得意な)教科の失点ばかり気になってしまって、苦手教科や苦手分野を置き去りにしてしまうというケースをよく見る印象です。
医学部入試はあくまでも総合点勝負になるので、全教科のバランスを取って「総合点を上げる」戦略が重要となります。
全体最適をするためには、他の教科とのバランスが大切。
「どの教科にどのくらい時間をかけるか」は状況によって変わる
同じ大学、学部に合格した卒業生のデータを比較しても、「どの教科にどのくらい時間をかけたか」は人によって大きく異なります。
数学に時間を多く割いていた人もいれば、理科を中心とした課題に取り組んでいた人もいます。
また、「数学が苦手」だからといって、数学に時間を費やすのが正解とは限りません。他科目とのバランスや、時期に応じて判断は変わっていきます。
全体を最適化した結果、場合によっては「数学を半分捨てる」といった判断をすることがあります。
もちろん、高校1-2年生や、浪人の4-6月の時点で「数学が苦手だから捨てる」というのはリスクが高く、おすすめもしません。
しかし、10月を過ぎてくる時期になると話は変わってきます。
ずっとやっているのに数学が伸びない場合、残り2-3か月で数学が得意になる、という可能性はほとんどありません。
10月からの2-3か月は数学よりも理科や英語に時間をかけ、そちらの教科で得点力を伸ばした方が合格に近づくことがあります。
実際、数学は最低ラインのみ得点し、英語や理科でプラスαの点数を取って医学部に進学した卒業生は少なくありません。
数学の成績だけを考えて「部分最適」を行うよりも、「全体最適」を考えることで医学部合格可能性を上げることができます。