この記事を書いた人:【2019】日本医科大学、昭和大学医学部 合格体験記(現役・女性)
4STEPの特徴
4STEPは教科書傍用問題集です。
基礎から発展内容まで問題が網羅されており、演習に適したテキストです。
STEPA, STEPB, 発展問題, 演習問題と4つに問題が分類されており、STEPAやSTEPBでははじめに例題が掲載されています。
実際に使った感想
定理や問題の解説が少なく、丸暗記になってしまった
4STEPは基礎から発展まで問題が掲載されていますが、定理や問題の解説が少ない印象です。
そのため、この問題集のみで内容を理解するのは難しく、他の参考書を併用しないと丸暗記になってしまいました。
学校の小テスト対策では問題の丸暗記でも通用しましたが、内容を理解できていなかったため模試では類題を解くことができなかったです。
繰り返すことで暗記はできたが、理解が伴わなかった
4STEPの解説は途中式が多く「なぜその解法を使うのか」などの解説が少ない印象です。この問題集のみを完璧に習得しようとすると、いつの間にか「ただ途中式を覚えれば良い」と考えてしまっていました。
定期試験前は何周も繰り返していたため類題が出れば丸暗記していた内容の数値を変えて対応できました。そのため闇雲に繰り返すという良くない進め方をしていたにも関わらず、「理解できている」と勘違いしていたと思います。
本質の理解ができていないまま進めた結果、同じ内容でも聞かれ方が異なると対応できませんでした。
4STEPで成績は伸びたか
結論として4STEPのみでは成績は伸びませんでした。
解けない問題は解説にある途中式の丸暗記をしていたため、学校の定期試験の成績は上位でしたが模試での成績は良くなかったです。
模試の成績が振るわなかったのは、本質の理解ができていなかったためだと思います。
4STEPを使うときの注意点
4STEPの解説は途中式が中心であるため、間違えたときは特に「なぜその解法になるのか」という理解をするのが難しい印象です。
4STEPのみで間違えた問題を習得しようとすると解法の丸暗記になってしまう可能性が高いと思われます。
間違えた問題や理解できない内容は4STEPの解説のみで対応しようとせず、講義型参考書等を通して理解することが必要です。
また問題と解説が分割されており、学校によっては解説が配られない場合があります。解説がないまま進めると理解が不十分であり、あまり効果がありません。問題演習するときは必ず解説を見て丸付けをしながら定着度を確認することが大切です。
数学でおすすめの参考書は?
私が主に使用していた参考書は基礎問題精講です。
この問題集は解説がわかりやすく掲載されているため、丸暗記にならずに進めることができたと思います。
解法や途中式の丸暗記ではなく、本質の理解をしながら基礎を習得できたことが成績の伸びにつながったと思います。