この記事を書いた人:2017年横浜市立大/慈恵医大合格(女性)
理系数学の良問プラチカはどんな参考書?
プラチカは理系数学の良問プラチカは、数1A2Bと数3の2冊に分かれています。基礎を習得していることを前提に、少しひねった問題が中心に掲載されています。
問題数があまり多くなく解説が充実しているため、取り組みやすそうな印象を受けますが、数学が得意でない人にとっては注意が必要な参考書の1つです。
実際に使った感想
基礎ができていない状態で手を出すのは良くない
私は基礎力がまだ十分についていない段階でプラチカを使用してしまったのですが、これは間違いだったと思います。
プラチカに主に掲載されているのは、パターンで解けない思考問題です。
基礎が十分についており解法パターンを徹底的に身に着けている場合は、
「いつもならこう解くはずだけど、今回はここの条件が違うから、異なる解法を用いるのだな」
と考えることができます。
しかし、基礎力が十分に身についていない場合、思考問題を解いても「新たなパターン」としか認識できません。
結局、新たなパターンを知って頭に入れる作業となってしまい、思考問題を解く価値が得られませんでした。
理系プラチカで成績は伸びたか
結論から言うと、理系プラチカを使用して成績が伸びることはありませんでした。
理由としては、基礎ができていない状態で思考問題を解くのは意味がなく、非効率的な勉強となったからだと考えています。
理系プラチカを使うためには、基礎力を十分につけ、数学の成績が十分に取れていることが最低条件だと思います。
理系プラチカに取り組むときの注意点
数学の全範囲において、本質を理解した上で基本の解法パターンを身に着けてから取り組むのが良いです。
基礎を固める過程をすっ飛ばして取り組んでしまうと、効率が悪い勉強法となってしまうため注意しましょう。
また、数学が得意で実力がついていても、他の教科が苦手な場合、まずは苦手科目の基礎を固めるのがおすすめです。
数学でおすすめの参考書は?
私が浪人中に取り組んだのは、基礎問題精講と標準問題精講です。
特に、基礎問題精講に取り組む中で、現役時代に抜けていた基礎の抜けが埋まりました。
基礎問題精講は解説が分かりやすく、解法のポイントが整理された状態で学ぶことができました。
丸暗記ではなく、本質の理解を伴いながら解法を習得できたことが成績の伸びに繋がったと思います。