医学部受験の効率を最大限にするための勉強法まとめ

勉強効率を最大限にする方法

“わかる”と”できる”は違う。問題演習と暗記に時間の9割を使う。

学校や予備校の講義、ビデオ講座などを中心に勉強されている方が多くいますが、医学部受験合格のためには、”わかる”だけではだめで”できる”ようにならなければいけません。そのためには自分で何度も演習し、演習力を高める必要があります。

確かに理解は大切です。数理を中心に、理解は暗記を助けますし、しっかり理解していないと解けない問題もあります。しかし、理解して成績が伸びるのではなく、暗記事項を覚える、理解した問題を何度も繰り返すことではじめてできるようになり、成績が伸びます。

問題演習と暗記に時間の9割を使いましょう。勉強の目標は問題集を自力ですらすら解けるようにすることです。演習時間をしっかり確保して勉強してください。

医学部受験においては、暗記力を高めてとにかく覚えていく、見たことのある問題は自力ですらすら解けるように何度も問題演習を繰り返すことが何より大切です。

とにかく無駄をなくす。作業をしない!

繰り返しになりますが、医学部受験合格の鉄則は暗記をすることです。
しかし、多くの医学部受験生が暗記を苦手とし、暗記することから逃げてしまっています。

ノートまとめや単語帳づくり、自分にとって意味のない講義やビデオ講座を聞く、上滑りの勉強、わからない問題に長時間悩む、手が出ない難しい試験を受ける、暗記する気もないのに参考書や単語帳を眺める・・ こういったことはすべて”作業”であり勉強の本質ではありません。

一度理解ができたら、すべての時間を問題演習と暗記に使ってください。
暗記が苦手、嫌いと悩んでいる時間があるのなら少しでも多くの時間を暗記に使いましょう。
暗記も最初からすらすらなんでも暗記できる人はいません。
普段から暗記のトレーニングを積むことで暗記力も鍛えられていきます。

勉強の効率をあげたいという相談はよくきますが、何よりも無駄なことをしないのが勉強効率を最大化する唯一の方法です。

一冊の問題集を繰り返し解く

問題集は一度解いただけで次に進んでしまう方が多くいますが、1回解いただけではほとんど定着しません。記憶は繰り返すことで定着します。3回以上繰り返し解くことによって、すらすら自力で解けるようになってきます。

覚えにくい問題や苦手な分野は5回、6回・・と繰り返し解くことも必要になります。

成績が伸びない、苦手な教科がある、という人の大半が1回、2回しか問題集をやっていません。
他の問題集に手を出す前に、最低3回は繰り返してください。

基礎を重視し、上滑りは絶対にしない

医学部受験を失敗する人の典型例が、基礎力がついていないのに焦ってしまって、難しい問題集や予備校の講義に時間を使ってしまうことです。講義を聞いたり問題集の解説を読んでもさっぱりわからないという場合は間違いなく上滑りです。

いまの医学部受験は受験者数の増加に伴いだんだん難しくなってきています。私たち医師の中で話す冗談で、「いま医学部受験すると合格できるかわからない」とよく言いますが、それは本当のことで、具体的には数年前までは基礎問題がしっかりできるようになると合格できる医学部も多くあったのですが、いまは国公立医学部、都内私立医学部を中心にレベルがあがり、基礎問題だけでは合格点に達しない状況になってきています。

ですが、基礎力がないと応用問題集に進むことができません。基礎があって応用力も身につきます。

予備校の授業や使用している参考書・問題集で、少しでも上滑りかもしれない、と思われた際には、基礎に返ることを恐れず基礎力を着実につけていってください。
上滑りだけはしないようにしてください。上滑りをしていると、どれだけ時間をかけて勉強をしても全く成績が伸びなくなります。
1年間塾や予備校に通っていてしっかり勉強したはずなのに偏差値が60に達しなかったという方は間違いなく上滑りの勉強をしていたからです。

簡単な参考書や問題集を毛嫌いしたりしている人ほど基礎力がなく、実際基礎問題精講の数学の例題すら6割もとれないという状況の方がとても多いです。
上滑りは絶対にしないようにしてください。

数学を最優先で伸ばす

医学部受験は数学の戦いと言っても過言ではありません。
数学が得意な人は明らかに有利ですし、逆に不合格になって浪人してしまう医学部受験生のほとんどが数学の失敗です。

数学ができていないと、理科や英語がどれだけよくても一発で不合格になってしまう危険すらあります。

医学部受験合格のためには、何よりも数学に最優先で時間をかけて勉強してください。
医学部では数3も頻出なので、数3の基礎までをいかに早く習得できるかが医学部攻略のカギになります。

過去問を徹底的にやりこむ

たまに過去問はやっても意味がないという方がいますが、全く間違いです。
志望校の傾向をつかむことができますし、実際類似問題が多く過去問から出題されます。

志望する医学部の過去問は最低3年分、できるだけ5年分は演習し、演習が終わったものは何度も繰り替えし解いて自力で解ける状態にしてください。

決して過去問を一度もやっていないで本番を迎えるなんてことのないようにしましょう。

勉強は技術である

よく勉強は才能だ、能力だ、といいます。
しかし、多くの医学部合格生をみてきてそれは間違いであると断言できます。

確かに能力の差は存在します。ですが当予備校では成績は一切みずに入塾を受け付け、正しい勉強方法と勉強習慣を習得し努力することで、1年間でほとんどの方が医学部合格を達成することができています。中には偏差値40台から合格された方もいます。

医学部受験においては能力の差は勉強の技術と努力で完全にカバーすることができます。
実際、最難関の医学部に現役で合格した方も、ほとんどが中学生あるいは遅くとも高校1年生からしっかり基礎を積み上げてきた人たちです。決して1年や2年少しだけ勉強して到達できたわけではありません。
勉強していく中で自分なりの効率の良い勉強法や暗記のコツなどがわかってきてだんだん勉強が得意になってきます。

医学部を志すことを決めたのであれば、甘い話には耳を貸さず、一歩ずつ、しかし全力最速で勉強をスタートさせてください。必ず成績は伸びてきます。

勉強時間を最大限確保する方法

やめることを決める

時間を確保するために最も効果的な方法は、今時間をとっている活動の中で、やめることを決めることです。
テレビ、メール、電話、ネットサーフィンなど普段している悪習慣の中でやめることを決めましょう。
毎日無意識にしているたった5分のことでも、年間に直すと実に30時間(5分×365日=1825分)に達します。1年のうちまるまる1日以上をたった5分の悪習慣のために無駄にしてしまっているのです。
食事や入浴にかける時間を減らす、起床後や入眠前のだらだらしている時間をなくすだけでも相当な時間が捻出できます。
効率を求める前に無駄なことをやめましょう。

浪人生の方は、浪人の間に遊んでも中途半端な遊びしかできなくて結局そんなに楽しくないことが多いので、浪人生の間は遊ぶことをやめて勉強に集中しましょう。医学生になってから思い切り遊んだ方が余程楽しく遊ぶことができます。

現役生も同様です。私の友人の医師で現役で東大理三に合格した人がいますが、高校時代部活のキャプテンも高3まで務めていたので、どうやって勉強していたのかを尋ねると、「少なくとも高校3年間は部活と勉強以外は何もしなかった」と答えてくれました。
集中することのとてもよい例だと思います。現役で医学部に合格したいのであれば、高校生活でやらないことを決めましょう。

やらないことを決めて手帳に記しておくといいでしょう。誘惑に駆られたときにその手帳を見て決意を思いだしてください。

集中=必要ないことにNoということ

なんでもかんでもYesというのはおすすめしません。本当にやらなければいけないことに集中できなくなってしまいます。
一番時間をとられるのは残念ながら友人との交流です。受験で失敗する人の90%は友人と交流し足を引っ張り合うことが原因です。勉強に集中できない環境であることは最大のデメリットです。
受験生であれば、友人にもNo!とあらかじめ伝えておくことが大切です。それで離れていく友人は本当の友人ではありません。
多くの受験生をみてきましたが、できる受験生は決して無駄な交流をしていません。一人で黙々と勉強している受験生は必ずよい結果を残しています。
特に八方美人にいろんな友人から頼まれごとをしたり交流をしている人は要注意です。ただ断られないから頼まれているだけかもしれません。
友人との交流はほとんどの場合足を引っ張り合う結果につながっているということを忘れないでください。

生産性を意識する

ただ闇雲にする仕事・勉強は作業です。生産性を意識しましょう。
社会人になると生産性=Valueだけがすべてです。結果がすべてです。
「1ヶ月かけてがんばりました!」と言っても、できたものが使い物にならなければ何のメリットにもなりません。これからは特に「スピードと質」が重視される社会になります。
5分で質の高い結果を出せるようになりましょう。そのためには膨大な努力と、常に考えることが大切です。
出さなければいけない結果、Valueは何かを徹底的に考えましょう。
そのための方法=戦略を考え抜きましょう。そして戦略が決まったら誰よりも努力しましょう。

成績をあげるための大切な10%の勉強に集中する

20%の活動が80%の成果を生むといわれています(パレートの法則)。さらに効率化することで、10%の活動が90%の成果を生むことも可能となります。

成績をあげるために本当に大切な10%の活動は何かを考えましょう。そして、できるだけすべての時間をその活動にあてましょう。

そのためには上記で説明した、基礎を大切にする、1冊の問題集を繰り返すなどが参考になります。

1週間でやること、明日やることを決める

5分刻みで計画をたてている人がいますが、結局計画倒れになるでしょう。計画をたてている時間が無駄ということになります。
社会の進歩がものすごく速いこれからの時代では、1ヶ月の計画などはあってないようなものです。
時間刻みの計画ではなく、やるべきこと=to do listをつくりましょう。
1週間でやるべきto doを列挙します。
次に、それらに優先順位をつけ、最も重要な3つのto doのみ残しましょう。
1週間のto do listができたら、逆算して、明日やるto do listをつくりましょう。同じ要領で、優先順位の高い3つのto doに絞ります。

決めたら完全に終わるまで寝ない→最大のスケジュール管理

前日に決めたto do listに従い、優先順位の高いものから朝のうちにとりかかります。
そして、to do listの3つが終わるまで全力で取り組み、終わるまで就寝しないようにしましょう。嫌なことこそ朝のうちに終わらせるのがコツです。

週110時間の勉強を当たり前にする

浪人生で1日10時間勉強して自慢している人がいますが、ほっときましょう。基準が低い人です。社会人になっても残念ながら1日8時間労働して満足している人は増えていますが、彼らは間違いなく一流ではありませんからほっときましょう。
一流の人は、どの業界でもどの職種でも必ず週110時間働いた経験をもっています。
しかし、それでいて当然体調管理も徹底しています。週110時間働いていても、睡眠時間は十分6時間以上とることができます。
それ以外の無駄な活動をすべて削ぎ落とすことでこうした仕事が可能となります。
勘違いしてはいけないのは、ただぼーっとしていることが110時間の勉強・仕事ではありません。授業をぼーっと8時間聞いた。ただ朝から晩まで会社に10時間いた。これらは何一つ生産していませんから0時間です。
生産性を最大限高めた状態で110時間集中できるトレーニングを積んでおきましょう。

浪人生はすべての時間を自分のために使うことができる最も恵まれた環境にいます。
そのような環境でできないと、恐らく大学生になっても社会人になっても何かを成し遂げることはできないと思います。

最大限集中力を高める方法

集中とは、やらないことを決めること

上記でも繰り返し説明してきたことです。

集中力を鍛えるというと、根性論的にがんばることだと思っている受験生がいますが、それだけではうまくいきません。

集中とは、やらないことを決め、大切なことに絞ることです。

まずは受験勉強中、やらないことを決めるようにしましょう。

・遊びにいかない

・テレビをみない、漫画を読まない

・重要な連絡以外でスマホを触らない

などです。

集中力がない、は2パターンある

集中力がないと相談に来られる受験生は例年多くいますが、それには2パターンあります。

集中力が短時間できれてしまう

勉強を開始しても、30分ほどで集中が切れてしまうパターンです。

周りに気が散るものがあることが原因である場合が多いです。スマホやパソコン、漫画など、気になるものは勉強環境のまわりから徹底的に排除するようにしましょう。

また、スポーツの筋トレと同じで、集中力も鍛えていくことができます。まずは1時間集中できるようにし、1時間集中できたら次は2時間集中する、というようにだんだんと連続して勉強する時間を増やしていってください。

3時間連続して集中できれば集中力としては問題ないと思います。

一度勉強から離れると次に勉強を再開するのに時間がかかる

集中力がないもう一つのパターンは、一度休憩を挟んでしまうと次に勉強を再開するまでに時間がかかってしまうというパターンです。

多くの生徒に試していただき、最も効果があった方法は、5分間でもいいからとにかく机に座ることです。

勉強しよう、となるとエネルギーがいるのでなかなか再開できないことがあるのですが、とりあえず机に5分座る、と思えば比較的簡単にできます。

そして、とりあえず問題集を開き5分間手を動かしてみます。

すると、人間は一度はじめたものは案外長く続くもので、一度波に乗ればまとまった時間勉強時間を確保できることが多いです。

あらかじめ決めた時間を休憩したら、短時間でいいのでとりあえず机に座って問題集を開くようにするのが効果的です。

最大限集中できるように勉強環境を整える

家で勉強する人は、できるだけ机のまわりには物を置かない、疲れない椅子と机を用意する、など勉強環境を整えてください。

可能であれば、家ではなく予備校や学校の自習室、有料自習室、図書館などで勉強するようにしましょう。自分以外にも勉強している人がいる環境の方が集中しやすいからです。

集中するために必要なのは根性ではなく工夫と戦略

なんでも根性論で乗り切ろうとする人がいますが、それは得策ではなく長続きしません。

「今日から1週間は集中する!」などと意気込んでも、三日坊主で終わってしまう可能性が高いです。

必ず戦略をたてて工夫するようにしましょう。

家で勉強していて、周りにテレビや漫画があり、頻繁にスマホに友人からメール(LINE)がきていて、小さい弟が家の中にいて・・といった環境では、どれほど集中力がある人でも集中することは難しいでしょう。

環境を整え、集中する戦略を立てて工夫をすることも医学部受験においてとても大切です。

勉強のやる気を維持する方法

やればできるんだ、という自信をつけ勝ちグセをつける工夫をする

医学部受験は長い道のりであり特に浪人生にとっては朝から晩まで勉強する生活が約1年間続くわけですからとても精神的には負担になります。1年間勉強のやる気を高く維持し続けることは自分1人ではなかなか難しいことです。

これまで多くの医学部受験生を指導してきた中で、勉強のやる気を維持する秘訣を記したいと思います。
私たちも医学部受験生のやる気を高めるためにいろんなことを企画してきました。例えば先輩医師を招いた勉強会を開催したり医療についてのディスカッションをしたりという取り組みも行ってきました。こうした企画も確かに医学部受験生にとってやる気をあげる効果はあります。
しかし最も勉強のやる気を高める効果があるのは、間違いなく医学部受験生本人が自信を持ったときです。

・模擬試験でしっかり結果が出せた

・自分の志望校の過去問演習を行い合格点が出せた

・苦手だった数学3がすらすら解けるようになった

・応用問題集の数学理科が自力で解けるようになった

こうしたことによって自信を持った瞬間、医学部受験生のやる気は一気に高まります。勉強時間も増え、ますますできるようになることも増えるという、良い循環にのります。
できるようになったという達成感や手ごたえを常に感じていけるような仕掛けを工夫していくことがとても大切です。自分もやればできるんだ!と感じた瞬間に 勉強のやる気は一気に上がり成績も一段階伸びていきます。勉強する時にできるだけ達成感を味わえるような工夫をしていくと良いでしょう。

問題集は短期間で一気に終わらせる

勝ちグセをつける第一の工夫は、問題集を1冊終わらせることです。1冊終われば、やり遂げた!という達成感を味わうことができます。そのために、複数の科目を平行してだらだら進めるのではなく、科目を集中して短期間で一気に1冊終わらせるようにしましょう。

模擬試験はやる気を高める使い方を

模擬試験の使い方も大切です。模擬試験の偏差値や成績は勉強してから少し時間がたってから反映されてきます。そのため、しっかりやったのに成績が出 ないと言うことも場合によってはあります。そういうときは偏差値や間違えた問題に注目しすぎるのではなく、以前できなくて今回できるようになったことを しっかりと把握することも勉強のやる気を高める上でとても大切な工夫だといえます。

やる気が出るのを待ってはいけない。自分から仕掛けていく

医学部受験は長い戦いです。勉強のやる気も、自然と出てくるのを待ってはいけません。自分なりに工夫して、勉強のやる気を高める仕掛けをどんどんつくっていくようにしましょう。

何よりも大切なのは、やる気がなくても勉強できるようになること

勉強のやる気をあげる方法を説明してきましたが、実は最も大切なことは、やる気がなくても勉強できるようになることです。

人間ですから、どうしてもやる気がでない時期はあります。特に受験直前期では、不安もありますし、そもそも冬の寒い時期は朝起きるのも億劫になります。

しかし、本当に結果を残す人は、たとえやる気が出ないときや本調子ではないときでも、日々の課題を確実にこなし周りに調子が悪いことを悟らせない人です。

やる気が出ないというのと、勉強ができないというのはイコールではありません。やる気がなくても普段どおり勉強することができる状態が目指すべき状態であり、結果の出せる人です。

医学部受験における成績の4段階

基礎力や合格のための武器が習得できておらず、合格可能性がほとんどない段階

残念ながら最も数が多いのはこの段階の医学部受験生です。英単語や英文法が暗記できていない、計算力がない、数学や理科の基礎問題の解法が習得できていないなどの段階で、合格のための武器が習得できていません。

偏差値では60に達しない段階です。

この段階の受験生は、まず暗記事項の確認と計算トレーニング、基礎問題集の復習を徹底しましょう。

基礎力はあるが、少し難しい問題が出題されるとほとんど解けない段階

私たちが医学部受験した頃や、5年前などは、基礎力があれば少し難しい問題は捨てても合格ラインに達する医学部も存在しておりました。ですが、ここ最近で医学部受験生の数がどんどん増え、それに伴って東京私立医学部を中心に難易度があがったため少し難しい問題が解けない受験生はいくつ併願しても合格 できないような戦いになっています。

私立医学部を7つ併願し、補欠はあったけれど結局全部ダメだったというのはこの段階です。基礎力だけをしっかり固めていれば合格した、という受験生もいるとは思いますが、いまの時代ではかなり危険な戦略だといえます。

少し難易度の高めの問題集で演習をしておく必要があります。

難しめの問題が分野や科目によっては解ける段階

いまの医学部受験は、この段階の受験生の戦いとなっており、総合力で勝負し結果的にうまくいった医学部に合格するという状況になっています。

この段階にくると合格の可能性はありますが、安心はできません。さらに上の段階を目指して勉強しましょう。

難しめの問題が解け、多少難化したりひねられたくらいでは、びくともしない段階

難関国公立医学部や慶応医学部などに合格する受験生はこの段階です。また私立医学部を4大学受験し4大学とも合格というのはこの段階です。多少難化したり傾向が変わったくらいでは、びくともしません。

この段階にくると余程のことがない限り自信をもって受験してよいといえます。

全教科でこの段階まであがるのが理想的ですが、まずは1教科でもこの段階に到達することを目指し、達成できたら科目を増やしていきましょう。

少なくとも浪人生は時間があるので、この1年間は必死に勉強し、最終的に英数理がすべてこの段階にくることを目指しましょう。

基礎力をつけた上で難易度の高い問題集もすべてやり込み、また難関医学部の過去問演習も十分対策してください。

医学部受験に特化した効率的暗記方法

インプットではなくアウトプットのときに暗記は定着する

暗記はアウトプットのときに定着します。時間をはかって暗記したら、必ず何も見ずに(あるいは問題だけを見て)ノートに書き出してアウトプットします。

書き出したあと答えを確認し、間違いに気づくことが大切です。英文暗記であれば単語のスペル、動詞の活用、前置詞。化学であれば反応式、構造式など。アウトプットをして間違いに気づくことが最も大切で、間違えたところをしっかり暗記しなおすことで暗記は定着していくのです。

電車の中でなんとなく英単語帳を見ていても、実は効率はよくありません。電車の中で暗記したことは必ず机に向かったときにアウトプットして定着させるよう習慣づけましょう。

暗記する対象を明確にする

喫茶店に入り、メニューの名前と値段を暗記する場面を想定してみてください。とても暗記しやすく感じると思います。これは、暗記する対象が”名前と値段”、ととてもはっきりしており、さらに表になって整理されているからです。

英単語などはこのように整理されているので暗記しやすいのですが、数学や化学、生物は工夫が必要です。

数学が得意な受験生は、解説のどこが解法のキーとなっているかを自然と判断し、そこに集中して暗記しています。逆に苦手な受験生は、解説をぼやっと読んで暗記する対象をはっきりさせないまま次の問題に進んでしまい、似た問題が出題されても解けない、といった状況が生じるのです。

化学や生物も表にまとめられている教材を使用するか、表に整理してから暗記するとよいでしょう。

理解することで暗記する対象をできるだけ少なくする

暗記するものは当然少ない方が効率的です。数学理科は本質や公式を理解することで暗記する量を大幅に減らすことができます。公式の意味を理解し自分で導けるようにしておけば、丸暗記しなくてもよくなるので負担が減ります。

短期間集中で何度も繰り返す

暗記する対象が決まれば、とにかく短期間で集中して何度も繰り返すことです。

英単語や英文法を半年で暗記しようとする受験生がいますが、半年もたってしまうと最初の頃に暗記した内容はほとんど忘れてしまっているので非効率です。学校や予備校のカリキュラムで、半年で1周する科目はすべて非効率なので必ず自分で徹底して復習する時間をとるようにしましょう。

1日で1冊の半分を暗記し、次の日で前日の半分を復習+残りの暗記を終わらせ、3日目ですべての復習をし、4日目で暗記できていないところを復習すると、4日間で一度ばっちり暗記できた状態になります。時間がたつとまた忘れてしまいますが、一度しっかり暗記できたものは、次に暗記するときに必要な時間が大幅に短縮され、復習が楽になります。

まずは短期集中で一度暗記してしまうことが大切です。

数学や理科の解法暗記は必ず自力で解けるようになってから次に進む

数学や理科の解法暗記で絶対にやってはいけない勉強法は、問題と解説を読んでなんとなく理解したらすぐに次の問題に進んでしまうことです。これではアウトプットができておらず、ほとんど頭に入っていません。試しに、その状態で同じ問題が解けるかどうか試してみてください。ほとんどの問題が解けるようになっていないと思います。

必ず解説を読んだら、問題だけをみて自力で解けるようになっているか確認してから次に進みましょう。

どうしても暗記できないものは同じ方法で暗記せずに工夫する

何度も繰り返し暗記しても、どうしても覚えられないものが出てくると思います。化学の高分子化合物の構造式や反応などは典型的な例ですが、それ以外にもどうしても暗記できない英単語やイディオムといったものもあるはずです。

こうしたものは、同じやり方で暗記しようとしても恐らくダメですので、工夫して暗記するようにしましょう。ゴロを作ったり、他のものと関連させて暗記したり、理解をして暗記を助けるといった工夫をしてください。

何よりも、暗記から逃げないことが大切

何より大切なことは、暗記から逃げないことです。医学部受験ではどうしても暗記しないといけない項目がたくさんあり、教科によっては暗記だけで乗り切れてしまう可能性もあるほど暗記は大切です。

しかし、成績がよくない医学部受験生のほとんどが暗記が嫌い・苦手で、暗記を避けようとしています。暗記しないまま次の問題に進んだり、アウトプットを避けてただ英単語や化学の反応式を眺めるだけの勉強をしている人は多くいます。

暗記から逃げず、暗記に勉強時間の多くを割くことで、暗記力もついてきますし、必ず成績もあがってきます。

医学部受験では暗記は避けることができません。成績に伸び悩んだときは、とにかく基本事項の暗記をしなおすことに集中するとうまくいきます。

苦手分野や課題の克服方法

自分の課題を徹底的に追及する

孫氏の有名な言葉に、「彼を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。

敵と自分についてしっかり知っていれば、戦いに勝利することができるという意味です。

これは受験勉強においても非常に大切です。

敵=志望校の過去問分析です。

各教科どの分野が頻出されるのか、時間配分はどうか、配点はどうか、難易度はどうかなど、情報をしっかり得ておきましょう。

己=自己分析です。

志望校の過去問と照らし合わせて、自分の強みと弱みを明らかにしていきましょう。

頻出分野で弱いところはないか、解くスピードは十分か、ミスをしやすい分野や原因はないか、などです。

自分の課題をみつけたら、さらに徹底的に追及します。

例えば、「三角関数が苦手」だとわかったとします。多くの受験生は、「三角関数の問題集を手当たり次第に解きまくろう」としますが、その前にもっと追及しましょう。

三角関数といっても、内容は多岐にわたります。苦手としている原因を追及してください。考え付く原因は以下のようにあげることができます。

・公式が暗記できていない

・三角関数の計算処理が遅い

・そもそも三角関数の理解があやふや

・計算処理はできるが、典型問題がインプットできていない

・インプットはできているがスピードが遅い

・図形的な処理がそもそも苦手

などです。

課題を明確にしてから克服するための方法を考える

それぞれ、課題を克服するためのアプローチが異なってきます。

公式が暗記できていないのであれば、公式を1日かけて暗記しましょう。

計算処理が遅いのであれば、計算問題集を何度も時間をはかって解き、処理能力をあげましょう。

典型問題がインプット出来ていない場合、問題集の目次をみて、さらに弱い問題を絞り込み、徹底的に演習しましょう。

そもそも理解ができていない場合は講義型の参考書を読み直したり、先生に聞きましょう。

図形的な処理が苦手であれば、三角関数の前に平面図形の分野やベクトルも苦手な可能性が高いです。平面図形やベクトルの分野もあわせて復習しましょう。

克服する方法がわかればできるだけ短期間で克服する

克服する方法までわかれば、あとはとにかく短期間で克服することが最も効率的です。課題はそのうち解決しようと思っているようではまず克服できません。
苦手なところは、他の分野よりも多く時間をかける必要があり、そのためには気づいた瞬間に克服に向けて勉強しましょう。

英単語が自分の課題だとわかったのであれば、その次の1週間の間に英単語の暗記に集中して短期間で取り組み、とにかく英単語1冊を終わらせるなどして短期間で決着をつけましょう。

そうすると精神的にもスッキリしますし、効率的に課題を克服することもできます。

時間が足りないと言う課題も同じです。模擬試験を受けて、時間が足りなかったために結果が出せなかったと認識したのであれば、速く解く対策をできる だけ短期間で行いましょう。たとえば時間が足りないことの原因には計算力不足が挙げられます。計算力を上げるために、すぐに計算用の問題集にとりかかり1 冊を1週間で終わらせ、とにかく短期間で課題克服の戦略を実行することが最も効率的な課題を克服する方法です。

化学の高分子が苦手だという受験生は多いです。しかし医学部受験で高分子は頻出であり(彼を知る)、自分が苦手としているのであれば(己を知る)、他のことはおいておいて真っ先に高分子の勉強をするべきなのです。

どうしても暗記できないものは工夫をして短期間で一気に暗記する

どうしても暗記できない解法パターンやどうしても覚えられない事項も同じです。同じやり方で暗記しようとしてもなかなかうまくいきません。

こうしたものをまずノートにまとめてしまい、3日〜5日間で短期間で一気に暗記してしまいます。ゴロや表を作るなど工夫することも大切です。

まずは自分の苦手分野や課題の原因を認識し、認識したらできるだけ短期間でそれを克服することに集中しましょう。

受験サプリなどの動画学習の危険性

最近、動画学習の形式で指導を行っている塾や予備校が増えてきています。また動画コンテンツのサービスやアプリも出ており、ますます動画学習が主体となってきているように感じます。

しかし、動画学習は学習効果上決して優れておらずデメリットも多くあります。少なくとも医学部受験においてはオススメできないため、下記を参考にしてください。

動画学習のメリット

まずは動画学習のメリットについて列挙します。

勉強のハードルが低く、勉強嫌いな人でも取り組める

これが動画学習の最大のメリットです。動画学習はテレビを見ている感覚で学習ができるため、学校の教科書にも取り組めないような方が少しでも勉強するのにはうってつけの教材と言えます。(ただし下記の通り成績が伸びるかは別です)

塾や予備校の運営効率が格段に良い

学校や塾・予備校にとっての最大のメリットです。講義形式の指導をしていた塾にとっては動画が講師の代わりになるため人件費がかからず運営効率が格段に上がります。

動画学習がこれだけ流行っている理由です。効率が良いものは他の塾や予備校も真似しますし、拡大もしやすいので一気に拡がるのです。流行するのに学習効果は関係ありません。

苦労しなくてもわかった気になるため継続しやすい

勉強のハードルが低いこととも関係しますが、動画学習はわかった気になります。後述の通り実はほとんど理解できていないことも多いのですが、わかった気になるため気分も良く継続しやすいと言えます。また、親御様や先生も生徒さんが楽しそうに勉強しているので、動画学習を取り入れてよかった、となりがちです。

メリットは上述の通りあまり多くはありません。動画では音声やアニメーションもあるため理解がしやすいと考えている方は多いですが、それは錯覚です。後述します。

動画学習のデメリット

読むのに比べてスピードが圧倒的に遅い

参考書や問題集を読む・解くのに比べて、動画を見るのは非常にスピードが遅いです。倍速設定などもありますが、倍速しても読むのに比べて1/10以下のスピードにしかなりません。

復習を行いにくく、調べるのにも不向き

すらすら問題を解けるようになるためには、問題集を3-5周繰り返しとく必要があります。参考書や問題集では自分が解けたところは飛ばし、必要なところだけ何度も解くという方法も使えますが、動画の場合なかなか一度見た動画をもう一度見直すモチベーションが起こりにくく、また一度見てしまうと最初から最後まで全部見てしまい、結果的に無駄な時間が増えることになります。

また、調べたいと思ったとき、参考書では該当ページをすぐに開くことができますが、動画では困難です。調べて復習するという使い方にも不向きであると言えます。

わかった気になってしまい理解が浅い

繰り返し説明してきましたが、動画を見ていると、なんとなくわかった気になります。これは講義と全く同じなのですが、話を聞いていて何となくわかったからといって本当に理解していることにはなりません。

試しに、動画学習をした後に基礎の問題集を解いてみると、あまり解けるようになっていないことがわかると思います。

“解ける・できる”ようになるためには、話を聞いているだけではダメで、何度も自分で手を動かして問題を解きなおすことが必要です。

また、動画を見て得られた理解と、参考書を読み解き問題を解くことで得られた理解では、理解の深さが雲泥の差です。動画を見て得られた理解は非常に浅いのです。それは次の理由によります。

動画を見ている学習は受け身の学習であり、自分の頭が働いていない

これが動画学習の最大のデメリットと言えます。動画を見ているのはテレビを見ているのと同じで受け身の学習方法であり、ほとんど頭が働いていません。1時間動画を見るのと、1時間参考書を読むのでは理解の度合いも頭の疲労度合いも全く違うことがわかると思います。

そのため、上述の通り動画学習はスピードも遅く、理解も浅くなります。また自分の頭が働かない状態で長期間学習していると、集中力も身に付かなくなります。

参考書を読むことや問題集を解くことは、ただ理解・習得することだけでなく、集中力や暗記力・思考力を訓練する効果もあります。動画学習ではこれらの訓練はほとんど行えません。

上記の通り、動画学習は学習効果上、非効率であることがわかっています。あまり偏差値の高くない大学を志望する方は無理なく動画学習で合格することも可能かもしれません。

しかし、医学部合格を目指す方は、動画学習ではなく参考書や問題集を中心とした学習方法をメインに取り入れるようにしてください。

医学部合格体験記

(卒業生講師)偏差値56、センター78%から成績を大きくのばし横浜市立大学、日医(特待)に合格
【2019】横浜市立大学医学部/日本医科大学(特待) 合格体験記(2浪・女性)

(卒業生講師)進学校ではない高校に通い、学校生活で表彰を受けるほど高校と当塾を両立しながら日本医科大学に現役で合格
【2019】日本医科大学 合格体験記(現役・女性)

(卒業生講師)文系の大学を卒業し偏差値30台から医学部に進学した再受験生
【2019】東京女子医科大学 合格体験記(再受験・女性)

センター試験前日に38度の発熱というアクシデントがありながら、センター90%を達成し神戸大学医学部に合格
【2019】神戸大学医学部 合格体験記(1浪・女性)

基礎問題集の習得のみで総合偏差値80以上に達し、国公立医学部に合格した3浪女性
【2019】浜松医科大学 合格体験記(3浪・女性)

(卒業生講師)成績を大きくのばし国公立医学部、慈恵、順天堂など難関私立医学部を含む7校に合格
【2018】慈恵会医科大学/新潟大学医学部 合格体験記(1浪・女性)

(卒業生講師)1年でセンター試験約15%のばし国公立医学部のほか日本医科大学に首席で合格
【2018】日本医科大学/群馬大学医学部 合格体験記(1浪・男性)

(卒業生講師)生物初学から1年で日本医科大学、国際医療福祉大学に合格
【2018】日本医科大学<生物初学> 合格体験記(1浪・女性)

(卒業生講師)数学が苦手で現役時センター試験数学50点台から1年で横浜市立大学、慈恵会医科大学に合格
【2017】慈恵会医科大学/横浜市立大学医学部 合格体験記(1浪・女性)

偏差値62から1年で76.8までのばし千葉大学医学部、慶應大学医学部に合格
【2017】千葉大学医学部/慶応大学医学部 合格体験記(1浪・男性)

英語偏差値50台から1年で国公立医学部、慈恵、順天堂など難関私立医学部を含む7校に合格した現役生
【2017】慈恵会医科大学/信州大学医学部 合格体験記(現役・男性)

数3、理科2教科初学から1年で国公立医学部を含む4校に合格した再受験生
【2016】島根大学医学部/日本医科大学 合格体験記(再受験・女性)

その他の合格体験記は医学部合格体験記をご覧ください。

 

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医学部予備校ACE Academyにて上記の通り医学部受験の効率を追求し、国公立医学部、私立医学部それぞれに合格するための個別課題管理を行っております。医学部受験を目指している方はご相談ください。

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