<解説動画>
医学部受験生の勉強時間の目安
当塾は医学部受験専門予備校のため、生徒は全員医学部志望です。
勉強時間をみると、当塾では大多数の浪人生が1週間に平均90時間以上勉強しています。
現役生は学校での授業時間以外に、高3生で週40時間、高2生で週30時間、高1生で週20時間程度が平均値となっています。
週90時間の勉強ってどんな生活?
週90時間以上となると、1日13時間となります。
1日13時間の勉強ときいてもなかなかイメージしにくい人もいるのではないでしょうか。
寝る間も惜しんで勉強しなくてはいけないのか、と考えた方もいらっしゃるかもしれませんがそれは違います。
当塾のある卒業生(浪人生)の1日のスケジュールはこちらです。
6:30 起床
6:30~7:30 散歩・朝食
7:30~9:30 勉強
10分休憩
9:40~12:00 勉強
12:00~12:30 昼食
12:30~15:00 勉強
10分休憩
15:10~17:30 勉強
17:30~18:00 夕食
18:00~20:00 勉強
(10分休憩)
20:10~22:00 勉強
22:00~23:00 入浴・ストレッチ等
23:00 就寝
いかがでしょうか。
1日13時間勉強していますが、睡眠時間は7時間半となっています。
長時間勉強できる人は何をしているのか
長時間勉強できる人は、特別に何かをしている訳ではありません。単純に、無駄なことに時間を使っていないだけです。
無駄な時間とは、スマホやテレビ、ゲーム、漫画に使う時間などのことです。
無理に睡眠時間を減らさなくても、こういった無駄な時間を減らすだけで勉強時間は十分確保できます。
勉強時間を増やす方法
まずは自分の時間の使い方を把握する
まずは自分が何にどのくらいの時間を使っているのかを考えてみましょう。
ぼんやりとは分かるものの、正確には把握できていない人もいると思います。
いつも通り生活してみて、自分は「何」に「どのくらい」時間をかけているのかを正確に測り、メモしてみてください。
削る時間、なくす時間を決める
正確に把握できたら、意外と無駄な時間が多いことに気が付くかと思います。
特に、スマートフォンにかける時間は積み重なると膨大になります。
自分が整理した無駄な時間の中で、削る時間やなくす時間を決めましょう。
この時は、できるだけ具体的に考えるのがポイントです。
例えば、「今はスマホを2時間見ているけど、それを30分にしよう」といったように、具体的な目標値を決めてしまうのがおすすめです。
無駄な時間を減らすためのコツ
なくす時間をきめたら、次は実行です。
やってみてなかなかうまくいかない人は、環境を変えてみると良いでしょう。
例えば、「スマホが常に横にある状態で勉強に集中する」というのはかなり高いレベルで自律していないと難しいかと思います。
スマホが横にある状態で勉強時間を増やす方法を考えるより、
・スマホは電源をオフにする
・スマホは勉強する部屋に持ち込まない
・スマホは勉強が終わるまで家族に預かってもらう
といったように、「スマホが常に横にある」という環境を変えてみるのがおすすめです。
休憩時間のとり方も工夫する
休憩時間を取るとなかなか勉強に戻れないという悩みは少なくありません。
休憩する時に注意してほしいのは、「なかなかやめられないことはしない」ということです。
スマホや漫画、ゲームなどはその最たる例だと思います。
「〇分休憩する」と決めた時間を守るためにも、時間になってもついダラダラ続けてしまうことは避けた方がよいでしょう。
気分転換になり、かつ時間を守れるような休憩がベストと言えます。
例えば、散歩やジョギング、筋トレやストレッチというように身体を動かすのが良いという卒業生もいました。
無理に運動する必要はなく、おやつを食べる、温かいのみものを飲むといった休憩が自分に合っていたという人もいます。
長時間勉強すると集中力が下がる?
「勉強時間を増やすと集中力がさがり効率が下がる気がする」と思われている方も多いと思います。
たしかに、普段あまり勉強していない人が急に長時間勉強すると、「ぼーっとしてしまう」「集中できない」という状態になるでしょう。
当塾の卒業生をみても、入塾したての頃は「集中できない時間が多い」という悩みをよく聞きます。
しかし、1日13時間以上の勉強を継続していくと、だんだんと集中できる時間が長くなっていきます。
最終的には集中力をキープしたまま長時間勉強することが可能となる人が多い印象です。
長時間の勉強習慣をつけることで、だんだん集中力もついてくるし勉強効率も改善されてくるはずです。
まず無駄な時間を減らして勉強時間を確保し、長時間の勉強を習慣にすることから始めてみましょう。
積み重ねた勉強時間は自信につながる
十分な勉強時間を習慣づけることは、成績を伸ばすためにも、モチベーションを維持するためにも重要になります。
勉強時間を確保することで、自分は勉強しているという自尊心がでてきます。
例えば、模試でうまくいかなかったときには悔しさを感じるようになり、なぜできなかったのかという分析を自然とするようになります。
分析をすることで学習効率が上がり、成績も上がるようになっていきます。
また、受験が近づく秋ごろになると、多くの受験生は不安を感じ始めます。
医学部に合格できるのだろうか…と悩んでしまう人は少なくありません。
この時、しっかりと勉強できていた受験生は、
「合格できるかは分からないけど、やれるだけのことはやった」
と前向きに切り替えることができます。
一方、勉強時間を十分に確保できなかった後ろめたさがあると、
「あの時もっと勉強していたら、、」
と後悔し、さらに不安になったり自分を責めてしまったりします。
勉強時間を確保してきた人の強みは、”自分はこんなに勉強してきたんだ”という自信です。
入試が近くなって不安になった時、本番緊張でいっぱいの時、この自信は何よりも大きな助けとなります。
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