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人の真似をするときは本質を捉えることが大切

人の真似をするときは本質を捉える必要があります。

これは、ホリエモンこと堀江貴文さんの「多動力」という本を読んで強く思ったことです。

この本には「電話をかけてくる人と仕事はするな」「嫌いな人と付き合うな」など、一見荒々しくみえる主張が多く散りばめられています。しかし本文をしっかり読むと、確かにそのとおりだし参考にできることがほとんどだといえます。

 

ところが、本書の中で最も驚いたことは、

「収監中であっても唯一アウトプットができる手段である手紙を使うことでメルマガを一度も休むことなく発行し続けた」という内容です。

さらに、さらっと書いているので読み飛ばしやすいのですが、「略語や漢字をできるだけ使うことで1枚の便箋に大量のメッセージを凝縮し」、便箋を受け取ったスタッフがメルマガを発信したというのです。

まず、収監中という状態で、パソコンやスマホを使えない状況において上記のような工夫を行い、発信を途絶えることなく行ったということが、恐らくほとんどの人が真似することができないことだといえます。

 

また、現在に至るまで多くのプロジェクトに関わりながらも締め切りや納期を破ったことは一度もないと書かれています。

上記から、堀江さんは少なくとも普通の人が真似できないほどのずば抜けた「自己管理能力」があるといえます。

 

納期は確実に守る、さらに他の人では真似できないようなコンテンツを発信できるという圧倒的な魅力があるからこそ周囲の人も堀江さんの考えや働き方を尊重しているのだと思います。

 

逆に、自己管理能力がなく、全くおもしろいコンテンツを発信できないような人が、表面上の「電話をしてきた人を無視」したり、堀江さんの口調だけを真似すると、完全に「イタイ人」になって周囲の人はどんどん離れていくことでしょう。

 

堀江さんの本質を捉えることなく表面だけを捉えて真似をすることは非常に危険だともいえます。

 

現場で生徒の指導を行っていますが、本質を捉えられない人は少なくありません。そして、そのような人は表面的な枝葉だけを真似しようとします。

例えば、模擬試験を受験した後に英語の点数が悪かったとします。

本質を捉えられる人は、その原因を分析し、例えば単語はだいたい暗記できているが、品詞の理解や整理が甘かったことが多くの失点に影響していたことを見抜きます。模試後の復習で、講師に「品詞はどのような方法で整理していたか」などの質問を行います。非常に効率よく成績を伸ばすことができると予想されます。

 

ところが、本質を捉えられない人は、英語で点数が悪かったということしか分析ができません。さらに表面上である、「和訳問題」での失点が多いので、分析に「和訳を強化する」と記載します。

当然和訳問題を解くためには、単語、文法、構文把握、そして日本語に置き換えて記述する能力など様々な知識や能力が必要になります。ところがそのような分析を行うことなく、ただ「和訳を強化する」という分析しかできないのです。

そして面談では講師に「和訳が全然できなかった。どのようにしていましたか?」という非常に漠然とした質問をします。講師はその生徒より遥かに優秀なので、単語や文法、構文の知識は当然十分についているという前提で対応をし、例えば「日本語の記述をする練習をしてみたらどう?」といったアドバイスをしてしまいがちです。

ところがその生徒はそもそも単語が全く暗記できておらず、その和訳だけでなく文章がほとんど読めていません。このような状態で記述する練習をしても当然ですが全く意味はなく時間だけが無駄になります。

最悪なことに、単語を暗記する、文法知識を整理するといった本質的なことを捉えることができず、講師がアドバイスした「日本語の記述をする練習を行う」という表面上のことだけを真似して行ってしまいます。

そして、何のためにこのような練習を行うのかといった目的も考えることができないので、細かい方法を講師に聞き、その講師がたまたま行っていた参考書を使い、1日にとりくむ時間や進める分量、ノートの使い方まで完全にコピーして行います。

当然、基礎力が講師と全く違うので枝葉の方法だけ真似をしても全く意味がないどころか上滑りを起こすことになります。

 

堀江さんの話に戻すと、もっともこの本のアドバイスの中で真似をすべきことは「自己管理能力」にあると思います。

そして、その本質が担保されてはじめて「電話をする人とは仕事をしない」といった表面上のことを真似してみる価値がでてくると思います。

逆に自己管理能力をつけずに表面的なことだけを真似すると悲惨な結果を招きかねないとも思います。

 

余談ですが、当塾では固定電話を設置していないので、保護者の方の中には「電話にも出ないなんて怪しい!」という方も未だに結構いらっしゃいます。

以前は電話で対応していた時期もあったのですが、そのような方と電話をすると、1時間や2時間ではすまず何度も電話をされます。そして、蓋をあけてみると、医学部に向けて勉強するどころではないくらい全く自己管理能力がない生徒さんをお持ちあることがとても多いです。

電話で対応しなくなった分、入塾される生徒さんの質は格段にあがっていますし、メールを使って正しいデータを参照したり時間をとって考えてから対応を行うことでむしろ対応の質もあがっているといえます。

 

 

当塾でも国公立医学部や難関私立医学部に合格した卒業生が講師として面談を行っています。様々なアドバイスを生徒にしてくれますが、その卒業生たちを指導してきた立場として、卒業生たちを最も真似してほしいことは、下記のことです。

・1年間一度も授業を休まず通塾した

・1年間一度も生活リズムが乱れなかった

・1年間一度も遅刻や提出物の遅れなどがなかった

これらたった3つのことを実行できる生徒は例年多くはいません。もちろん体調不良で欠席するなどは仕方がないのですが、しかし事実として一度も休まなかった卒業生が高い結果を残しています。

恐らく医学部受験にむけて勉強している浪人生の90%は、「1年間生活リズムを継続すること」がそもそもできないと思います。

 

本を読んだり、人のアドバイスを取り入れるときには、枝葉ではなく本質を捉えることが大切だと思います。

 

 

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