自己分析を行うメリット
当塾では、自己分析を頻回に求めます。
その理由は、医学部受験において自己分析は非常に重要だからです。
分析をする対象としては、
・日ごろの勉強の内容や方法
・生活習慣(勉強時間や睡眠時間など)
・模試や過去問演習の結果
などがあります。
自己分析はざっくり言うと、「現状から自分に不足している点は何かを考え、それを改善する方法を見つけていく。」というプロセスです。
結果が出ていない時に、自己分析をしてやり方を変えられるかどうかでその後のパフォーマンスは大きく変わります。
自己分析は受験だけでなく、その後の人生においても役立ちます。
受験生が自己分析を行うことで得られるメリットとして
・学習効率を上げる
・勉強に集中でき、勉強時間が増える
・メンタルの安定につながる
などが挙げられます。
学習効率を上げる
学習効率が高い学習とは、無駄な勉強を極力減らし、自分にとって有効な勉強をすることです。
何も考えずにただ勉強時間を増やしたとしても効果的な勉強はできません。
例を挙げると、英語の偏差値が70、数学の偏差値が55の受験生がいるとして、このような人が英語と数学それぞれ同じくらいの時間をかけて勉強するのは効率が悪いと言えます。
日ごろから分析を行っている受験生ならこのような判断はまずしません。
なぜなら、模試を受けてその分析をしてみれば、数学に多くの時間を割いた方が費用対効果が大きいと分かるからです。
このように分析をして、より優先すべき科目に時間をかけることは受験において重要な戦略の1つと言えます。
もちろん、自己分析は科目間での優先順位付けに役立つだけではなく、学習する上でのあらゆる効率を上げることができます。
勉強に集中でき、勉強時間が増える
勉強に集中することは、自分の勉強習慣を振り返り生活の中での無駄な時間を明らかにすることで可能になります。
スマホやテレビ、SNSやネットサーフィン等、無駄な時間を過ごしてしまう受験生は少なからずいますが、それらにどのくらいの時間を費やしているか具体的に認識できている人はほとんどいません。
自分の生活を分析することで無駄な時間が具体的に分かると、想像以上に無駄な時間があることに危機感を持ち、勉強に集中できるようになります。
また、人間は何でもそうですが、あることについて考えれば考えるほど、そのことに自然と集中する傾向があります。
わかりやすい例として、全く興味のなかったスポーツの雑誌を読むことで、そのスポーツのファンになったなどの経験がある方もいらっしゃると思います。これは分析ではありませんが、情報が入りそのことについて考えることで興味がわくようになったと考えられます。
生徒が自身の勉強について分析を日々行うことで、自然と勉強について考えるようになります。すると、自然と勉強に集中するようにもなりますし、分析することで導き出した改善策は実践してみたくなります。
勉強時間を確保することで、勉強しているという自尊心がでてきます。模試でうまくいかなかったときには悔しさを感じるようになり、なぜできなかったのかという分析を自然とするようになります。
そして分析をしたことでまた日々の勉強に集中するようになり、、という好循環が起きていると考えられます。
メンタルの安定につながる
分析がメンタルの安定につながる理由は、分析をすることで「今の自分に何が不足しているのか」が明らかになり、漠然とした不安を減らすことができるためです。
例えば、模試を受けて点数が低かった場合、分析をしないと「点数が低かった」という事実だけに振り回され、訳もなく不安になってしまいメンタルダウンにつながる可能性が高まります。
具体的に失点原因を分析することで、「自分に不足していたこと」と「次何をすべきか」を明確にすることができ、訳もなく不安になることはなくなります。
まとめ
分析をすることは勉強の質を高めるだけでなく、自然と勉強に集中することで勉強時間を確保する効果、メンタルを安定させる効果があると言えます。
闇雲に勉強時間を増やそうとするのではなく、しっかりと時間をかけて自己分析を行い、それをふまえて学習することが重要であると結論づけます。