なぜ医学部受験は人気なのか

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ここ10年間で医学部の志望者数は大きく増えており、実際に偏差値、難易度も高くなっています。
どうして医学部受験の人気が高まっているのかについてご説明します。

医学部は安定志向の人にとっての最後の砦

医学部受験の人気が過熱した大きな理由として、安定して高収入が得られるのは医学部ぐらいしかないという認識が広まったことが挙げられます。

就職氷河期を迎えたあたりから、”難関大学に入れば大企業に就職でき、経済的に困ることはない”といった考えが通用しなくなりました。
難関大学出身の学生でも、就活が思うようにいかない様子がメディアに多く取り上げられ、学歴よりも安定性を求める動きが広まりました。
安定志向の中で出てきた声には以下のようなものがあります。

”将来食いっぱぐれることがないよう手に職をつけたい(=資格を取りたい)”
”医師免許と同じように将来高収入を見込める資格として、弁護士があるものの、数が増えすぎて就職が難しいらしい”
”理系の学部に進みたいが、日本の企業の先行きの不透明さをみると、就職後の将来に不安を感じる”

そこで、高収入で安定したいなら医学部くらいしかないという認識が広まり、成績の優秀な人は医学部を目指すようになっていきました。

現在では就活は売り手市場となりつつありますが、医学部人気は根強く残っています。

私立大学医学部の学費の値下げ

もう一つ、医学部人気を後押ししたのは、私立医学部の相次ぐ学費の値下げです。
2008年に順天堂大学医学部で年間総額2080万円にしたことをきっかけに、多くの私立医学部で相次いで学費の値下げが行われました。(私立医学部学費ランキング参照)

これにより、特別裕福な家庭でなくても、奨学金などを利用することで私立医学部の受験が可能になりました。

一般家庭でも手が出る学費の医学部が増えたことで、対象となる受験者層が拡大し、より多くの人が医学部を目指せるようになりました。

医学部を志望する受験生の層が広い

あまり言われていませんが、医学部は学生の興味・関心や性別等に関わらず、多様な人が志望しやすいといえます。医学部は志望する人が幅広く、人気を押し上げている要因の一つであると考えられます。

これは、理系学部では珍しい例だと言えます。例えば、工学部や理学部などの学生は、理数科目に強く関心を持ち、得意にしている人がほとんどです。
それに対し、医学部受験生が全員、医学に強い関心を持っているかというとそうではありません。
むしろ、生物はあまり好きではないが、物理や数学などが得意だから偏差値が高い医学部を目指しているような学生は多くいます。

逆に、物理や数学などの理系科目は苦手で、大学で専門的に学ぶのは厳しいと感じている、いわゆる”文系タイプ”の学生も少なくありません。そのため他の理系学部よりも女性から志望されやすい傾向にあるといえます。
資格を得られる職業のため、結婚や出産を経ても再就職が用意なこともあり、理系の中では女性からの人気も相当高い学部となっています。

以上より、医学部は受験対象となる学生が幅広いと言えます。

 

加えて、テレビではほぼ途切れることなく、医療ドラマが放映されたり、医学部受験を特集した雑誌が定期的に発売される等、メディアの影響も医学部人気を押し上げています。

まとめ

医学部人気の根底にあるのは、安定志向であり、それを満たす学部が今のところ医学部くらいしかないという認識が浸透したため優秀な学生が医学部を目指す風潮が広まっていきました。

加えて、私立医学部の学費下げが相次いだこと、理系学部の割に希望する受験生の層が幅広いことから、多くの人が志望するようになり、倍率が高まっていると言えます。

 

国公立医学部、私立医学部それぞれの偏差値ランキングや難易度の詳細については医学部偏差値ランキングと医学部の難易度についてをご覧ください。

医学部に合格するための具体的な各教科の勉強法や参考書スケジュールについては医学部(国公立、私立、難関大)に1年で合格する勉強法まとめをご覧ください。

 

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