合格した医学部
日本医科大学
国際医療福祉大学
成績推移
高3終わりの3月末に入塾(実質1浪開始時に入塾)。
現役時センター 英数理88.2% 英語(筆記)192 英語(リス)50 数1A94 数2B81 化学82 物理80
現役時全統記述模試 英語:73.2 数学:62.2 物理:57.4 化学:62.5
本人の希望により、今年から物理→生物へ変更を行った。
今年の成績推移
(総合偏差値)
5月河合記述模試:生物未受験のためなし。
8月河合記述模試 63.0 (ただし生物で1つ大問解き忘れあり)
10月河合記述模試 68.0
センター試験本番 英数理89.3% 数学1A:89 数学2B:88 化学:88 生物:91 英語筆記: 176
生物(初学)の成績ののび
今年物理→生物への科目変更を行ったため、生物は初学であった。また本生徒は数3も現役時に学校等で受講しておらず不安があったため先に数学の課題指示を行った。
そのため、生物は5月中旬から初めて学習を開始し、第1回全統記述模試、全統マーク模試はそれぞれ生物は受験自体行っていない。
7/30に受験した第2回全統マーク模試にて生物85点(偏差値67.6)を得点した。このとき生物の学習を開始してからわずか2ヶ月半ほどであった。
また、8/27に受験した第2回全統記述模試にて生物の最後の大問を解き忘れるという失敗をしたため生物の偏差値が56.6であったが、成績表を確認しそれ以外の問題では8割程度得点できていた。
実際、10/15に受験した第3回全統記述模試にて生物の偏差値は71.3に達した。
このことから、勉強を開始してからわずか2ヶ月半の時点(第2回マーク模試受験時点)で生物の実力は偏差値67前後にまで到達していたと考えられる。
受験結果
センター試験 英数理(リスニング含む)で89.2%。
私立医学部では日本医科大学、国際医療福祉大学に合格した。また東邦大学も一次試験通過していたが、二次試験受験の時点ですでに日本医科大学の繰り上げ合格(例年合格発表日の翌日に80名前後の繰り上げ合格が発表される)となっていたため東邦大学の二次試験は棄権している。
使用した問題集
数学:基礎問題精講、合格る計算、標準問題精講(例題のみ)→ただし標問3は未習得。
英語:DUO、ネクステージ
化学:宇宙一わかりやすい化学、Excel化学
生物:大森生物、Excel生物
問題集の習得と合否について
上記の通り、ほとんど全教科において基礎問題集までの習得であり、応用問題集は標準問題精講の1A,2Bの例題以外は習得していない。
また、本生徒は英語の学力が現役時から高かったため英語にはほとんど時間を割いていないが記述模試で第2回、第3回とも偏差値70以上で高く維持できていた。
繰り返しになるが生物は初学であり、マーク模試で偏差値67.6に達した時点では学習開始から2ヶ月半しか経過しておらず、Excel生物の発展問題以外までしか習得していない。さらに第3回記述模試受験時もExcel生物の発展問題は習得しておらず、11月頃から入試本番にかけて発展問題は習得した。
いかに医学部合格には基礎の徹底が重要であり、決して応用問題集で実力がつくわけではないことを再確認する結果となった。
成功要因
パーソナリティの優秀さは今年の通塾受験生の中でもトップクラスであった。結果的には元々得意であった英語と同等以上に生物の成績が安定し、入試本番では生物は武器となった。本生徒の強い希望があったため生物変更としたが、現役時の物理の成績からは生物に変更するかどうかはギリギリのラインといえる。
当塾では例年物理→生物に変更して医学部に進学した生徒は複数いるが、本生徒はわずか2ヶ月半でほぼ合格ラインにまで仕上がっているという点で珍しいケースといえる。
日本医科大学に進学予定であり、3月から当塾にて講師として勤務していただいているため、細かいアドバイスは本人に執筆していただく予定である。
1年間注意していたことや後輩へのアドバイス
1年間の心がけ
毎週の課題を完全にこなせるまで勉強していました。また、無駄な時間を省き、勉強時間が週100時間を超えるように心がけて勉強を行っていました。
生活習慣について
生活リズムが狂わないようにしていました。起床時間や就寝時間、朝食、昼食、夕食をとる時間を細かく決めて、毎日その時間に行動できるようにしていました。朝方の生活を一年間続けると、朝早くから試験が始まる試験本番で楽に感じることができると思います。
浪人生は勉強しかやることがないので、ストレスが溜まります。自分なりのストレス解消法を見つけて下さい。
通塾について
片道約2時間かけて通塾していました。バスと電車を乗り継いで通っていたので、落ち着いて参考書を読んだり本を広げて暗記練習をすることはできませんでした。そこで、英語のCDを聞き、リスニングの練習や単語の発音のチェックなどを行っていました。DUOのCDを持っていれば、普段の暗記練習と並行して通塾中に聞くと効果的だと思います。
授業中について
自分の周りにいる受験生は皆、医学部志望のライバルです。授業がある度に、負けたくないという気持ちになりモチベーションが上がりました。
暗記練習中は、どの教科においても5分間のインプットとインプットした内容のアウトプットを行っていました。一通りインプットを行った後は、アウトプットを繰り返し行っていました。
計算練習中は、解く時間を決め、その中で解ける問題数を増やせるように取り組みました。このときに試験の解き方の練習も行っていました。
自習中は、1時間で課題をどこまで終わらせるか目標を立て、その目標を達成できるように取り組んでいました。
塾生ページについて
塾生ページには受験勉強を行う上で大切なことが書いてあります。全ての資料を読んで分析し、今まで自分が行ってきたやり方とは何が違うのか、勉強する上で何が大切なのかを理解するようにしていました。
また、問題集解説集やリンク先は積極的に利用していました。疑問に思ったことのほとんどが問題集解説集で解決できました。問題集解説集やリンク先を読んでも解決できないときは、一人で悩むのではなく、質問フォームを利用するといいと思います。
課題の取り組み方
基礎が徹底できるように取り組むことはもちろん、勉強する全ての事項に関して、なぜそうなるのかを常に考えながら取り組んでいました。
私は物理から生物に変更し、生物は一から勉強しました。生物では特に、用語を覚えるだけでなく、用語の定義は何か、問題文で行われている実験は何のために行われているのかなどを深く理解することが重要です。エクセル生物で取り組んだ問題に対して、疑問に思ったことはすぐに大森生物で調べるようにしていました。大森生物で本質を理解することができれば、記述問題は考えて解けるようになると思います。
また、本番ではミスが命取りなので、普段から試験の解き方の練習をしていました。
面談について
模試後の面談では試験の解き方の方法を徹底的に叩き込んでいただきました。
全ての教科において普段から試験の解き方の練習をすること、試験のときは問題に集中するよりも解き方を徹底することなど、できるようになるまで何度もアドバイスをしていただきました。
今まで自分が「仕方のないこと」で済ましていたケアレスミスですが、面談を通して試験の解き方の重要性に気が付き、本番ではほとんどミスすることなく終えることができました。
模試について
私は、模試で毎回ケアレスミスをしていました。その中でも、第2回全統記述模試では生物で大失敗をしてしましました。解答欄が裏にもあることに気が付かず、最後の大問を解かずに終わってしまいました。問題に没頭するのではなく、何回か違う方法で確認しなければならないことを学びました。
私は模試でミスした内容を書き出したノートを作成し、模試や本番の前に必ず確認するようにしていました。自分のミスの傾向がわかるので、ミスを防ぐことに役立ちます。模試でミスの傾向がつかめたことで、本番ではミスをすることがなかったのだと思います。
模試でもミスをしないに越したことはありませんが、ミスをしてしまっても落ち込む必要はありません。原因を分析して反省すれば、本番で思わぬミスをする可能性が下がると思います。
過去問演習について
本来の試験時間よりも短く設定した時間のなかでも、試験の解き方が徹底できるように演習を行っていました。解けない問題があることよりも、ミスをしてしまうことの方が禁物です。本番で傾向がいきなり変わっても動揺することのないように、試験の解き方が徹底できるかどうかを第一に考えて演習することが大切だと思います。
本番について
受験当日は、電車が遅延しても間に合うくらいの余裕をもって受験会場に到着するようにしていました。かなり朝早くに出発しなければならなかったので、受験前日の夜は早く床に入り、十分に睡眠時間が取れるようにしていました。
受験会場に着いてからは、参考書を眺めていました。試験開始直前に眺めていたところから出題されるという偶然もあるかもしれないので、最後まで諦めないほうが良いと思います。ただし過度に緊張するのは禁物なので、参考書を覚えようとするのではなく、確認する程度に留めておきました。
試験が始まったら、試験の解き方を徹底し、ミスをすることだけは避けようという思いで問題を解いていました。解けない問題が多くても、焦らずに、試験の解き方だけは守るようにしてください。
生物の取り組み方
(本生徒は今年物理→生物に科目変更したため生物は完全に初学である。さらに、基礎問題集の習得のみでわずか2ヶ月半で偏差値67に到達しており最終的には偏差値70以上に到達している。生物の取り組み方を本人に執筆いただく。)
(本人執筆中:塾生限定公開)
Q & A集
(本人執筆中:塾生限定公開)
その他
本生徒は当塾にて講師として勤務予定なので、今後上記以外にも塾生にとって役立つ資料を執筆いただいたり、ディスカッションを通してシステム改善を行っていく予定である。
通塾生は授業中の面談を通して是非彼女から多くのことを学んで欲しい。特に生物は取り組み方を改善していくことで成績の向上が期待できる科目であり、医学部合格において武器になり得る科目である。
生物の取り組み方を学ぶ点においては本生徒以上に参考になる例はなかなかないため是非生物選択者は多くのことを吸収し自身の勉強の改善につなげて欲しい。