新課程の変更点
国語
・80分→90分に
・現代文が1問追加
・配点の変更(110/45/45)
→「対策」は変化なし
国語の共通テストの時間が80分から90分になりました。また、現代文の問題が1問追加され、その影響で配点も少し変更されます。具体的には、現代文の配点が110点になり、古文漢文が45点ずつになります。
しかし、試験の形式が変わるだけなのでこれらの変更による新たな対策は特に必要ありません。
社会
科目名が変わるが中身はほぼ同様
6科目から選択
・地理
・日本史
・世界史
・公共倫理
・公共政経
・地歴公
社会
・地歴公:50の国立医学部のうち、19大学で選択可能
(学習コストを考えても普通は選択しなさそう)
・倫政必須がなくなり、公共科目は負担が減る場合も?
・これまでどおり、公共科目の選択が負担が少なく推奨しやすい印象
→「対策」はほぼ変化なし
社会科目の名前が変更されましたが、中身はほぼ同じです。選択できる科目は地理、日本史、世界史、公共倫理、公共政経、地歴公の6つです。
地歴公という科目が追加されましたが、これは全国の国立医学部のうち19校で選択可能です。ただし、この科目を選択する人はあまり多くないと思われ、コスト学習を考えると普通は選ばないと思います。
大きな変更点は、倫理政経分野です。以前は倫理のみ、政治経済のみ、現代社会、倫理政経がありましたが、新課程では公共倫理と公共政経の2つになりました。
元々倫理政経でないと受験できない国立大学があったのですが、公共倫理と公共政経の2つになり、このどちらもどの大学でも受験できるという状態になったため、元々の量よりは負担が少ない可能性があります。
これまでも地理・日本史・世界史よりは倫理政経の方が負担が少ないので医学部受験にお勧めしていましたが、やはり公共科目の方が負担が少なく推奨しやすい印象です。
対策としては、新しい参考書が必要になりますが、実質的にはあまり変わらない形になります。
情報
・新しい科目
・私立医学部には関係なし
・国立医学部受験生はほぼ必須
*重要
傾斜配点が国立医学部の大学によって異なる
情報の配点0点の大学や大きく圧縮される大学も複数
素点(10%)以上の大学のほうが少ない
センター→共通テストのリスニングのときと同様
当時も世間では「リスニングが大事になる!」と大騒ぎしていたが、結局ほとんどの国立医学部で圧縮
情報科目は新しく追加されます。結論として、私立の医学部受験にはほとんど関係ないでしょう。まだ公表していない大学もありますが、情報が出題される可能性は低いと考えられます。
一方、国立大学の受験生にとっては、情報科目がほぼ必須になります。
最も重要な点は、情報の配点が国立医学部によって大きく異なることです。そのため、大学ごとの傾斜配点を考えることが非常に重要になります。
以前、センター試験から共通テストの先に変更された際には、多くの人がリスニングの重要性について話題にしていましたが、実際にはほとんどの国立大学でリスニングの配点が圧縮されました。
情報科目も同様に、配点が圧縮される可能性が高いことが予想されます。 実際、すでに発表されている大学の中には、情報科目の配点を0点にすると発表している大学もあります。
したがって、情報科目の影響は全体的には非常に少なくなるでしょう。
国、社、情報 の対策と対応
・私立医学部の一般入試は関係なし
・国立医学部も、結局、英数理が非常に重要
・英数理の成績が一定以上ないと、国社で満点とっても国立医学部の推奨は出ない
→エースアカデミーでは、受験生の6月以降、英数理の成績を見ながら国社+情報の課題を個別で追加していく
まず、私立の受験生には関係ありません。共通テスト利用入試はありますが、それを除いた一般入試には関係ないです。
国立大学の受験生にとっても、英数理が重要になるのは確実だと思います。 これまで同様、今年も同様です。
エースアカデミーでは生徒さんそれぞれに全国50個全ての国立医学部の判定を計算して受験推奨校をお伝えしています。
英数理の成績がある一定以上ないと国社で仮に満点を取っても国立の推奨は出ません。
それが情報においても起こるでしょうし、情報の方がさらに圧縮されるので、非常に影響は軽微だということです。
エースアカデミーでは国立医学部を受ける人も英数理を優先して勉強し、その後で国社と情報を個別に追加していくという形にしています。
数学2B
数学2B 共通テスト
・60分→70分に
・数列、統計、ベクトル、複素数平面から3つ選択
→複素数平面は、医学部受験生は数3で履修。
統計を勉強していなくても対応は可能
+浪人生は旧過程措置も可能
→「対策」は変化なし
数学2B 大学別の個別試験
・国立医学部によっては、「統計」を範囲に含める大学も。
ただし、出題されるかは不明
旧課程でも、統計を出題範囲としている大学は一部存在。
複素数平面に関しては、医学部受験生はこれまで数3で履修していました。
新課程では数列、統計、ベクトル、複素数平面から3つ選択可能になります。
医学部受験生においては、統計を勉強しなくても共通テストに十分に対応できると言えます。
浪人生は旧課程措置も選択可能なので、一旦対策する必要はありません。
大学別の個別試験に関しては、国立医学部によっては実際に出題されるかは不明ですが、統計を含めることを発表している大学もあります。
数学2B まとめ
浪人生の場合、原則として統計は勉強しなくても問題ありませんし、優先順位も非常に低いと考えられます。
一応、余裕がある場合や不安な人は、他の分野や科目を優先した後、受験時期の後半、10月以降に軽く習得してもいいと思います。
量自体が非常に少ないため、1週間や2週間あれば十分に習得できると思われます。
理科
・化学:熱化学でエントロピーの概念の追加
他は大きな変化なし
・物理:大きな変化なし
・生物
一部「生物基礎」と「生物」で入れ替わる分野などあるが、医学部受験生の対策としては大きな変化なし
→「対策」は変化なし
化学に関しては、熱化学でエントロピーという概念が追加されました。内容自体はこれまでとほぼ同じですが、知らないと驚くような点があるかもしれません。
物理は大きな変化はありません。
生物においては、一部の分野が生物基礎と生物の間で入れ替わっていますが、最終的には医学部受験生は全ての分野を網羅する必要があるため、大きな変化はありません。
理科全体としては大きな変更はありません。
浪人生の旧課程措置(経過措置)
*共通テスト
数学と社会:浪人生は旧課程措置の問題を選択可能
(元々の数2Bや社会科目の選択ができる)
(平均点の差の予測などは意義がない)
*個別学科試験
「各大学の判断に委ねられる」
→出題「範囲」に含めていても実際出題されるとは限らず、
多くの医学部では、浪人生が不利にならない出題をすることが予想される
浪人生は共通テストでは数学と社会で旧課程の内容を選択することができます。
よく生徒さんから「どちらのほうが有利ですか?」や「平均点の差はどうなりますか?」と質問されますが、予測なので結果論にすぎませんし、考える意義はありません。
個別の学科試験については、各大学の判断に委ねられています。統計を出題「範囲」に含めていても実際出題されるとは限らず、多くの医学部では、浪人生が不利にならない出題をすることが予想されます。
新課程の変更点まとめ
医学部受験の「対策」として大きな変化はありません。
浪人生は共通テストで旧課程措置を選択できるため、新たな対策は特にありません。
私立医学部受験者については、対策は引き続き変化はありません。
国立医学部を受験する方は、「情報」がほぼ習得必須になると思います。
配点が圧縮されるので実質的な影響は少ないと思われますが、全く学習しないのは避けた方が良いです。
よくある質問
・問題集は新課程に変えるべきか?
→原則として、自分の学年にあった課程を推奨します。
浪人生は不安なら新課程に変えても良いと思います。
新高3以下は新課程の問題集を推奨します。
ただし、大きな変化はないため、無理に変える必要はありません。
いまの問題集で習得し、心配な人は受験期の後半で変更部分(統計など)を短期間で習得すれば問題ありません。
・浪人生は旧課程の科目で選択すべきか?
→まだ発表されていないものも多く、予測は不可能です。
基礎ができていない受験生は、統計を勉強している時間を他の科目や分野の習得にあてた方が合格可能性があがるのは間違いありません。
受験の後半ぐらいで余裕があれば、統計も勉強してみるというくらいで良いと思います。
新課程の対策よくある失敗
・「情報」や「統計」が重要だ、という誤ったウワサに振り回されて、浪人生の前半から情報や統計に時間をかけてしまう
→ほとんどの国立医学部で情報の配点は圧縮され、医学部全体の合否への影響はほとんどないと予想されます。
英数理の基礎ができていないと、国社や情報で満点をとれても国立医学部の判定はでないため、重要な英数理の基礎の習得を優先すべきです。
・新課程への対策や、そのための情報収集に大量の時間を使う
→大きな変化はなく、医学部受験の合格可能性への影響はほとんどないとほぼ断言できる状況です。
新課程のことで不安になったり、ウワサに振り回されるのではなく、従来の英数理の基礎の習得に時間を使うべきです。
エースアカデミーの新課程への対応
★全員共通:まずは英数理の基礎を習得
・6月に受験校アンケート
国立私立併願/国立専願/私立専願、推薦入試
私立医学部受験可能校をヒアリング
・国立志望者は英数理の成績をみて
国社(+情報)に入るタイミングを指示
・新課程に関する情報が更新され次第、
塾生限定で指示や資料、セミナーを随時行い対応
・秋以降、過去問演習も個別で指示。
・12月:私立医学部の受験推奨校を個別で作成。
・共通テスト後:共通テストの点数と模試での成績から
全国50の国立医学部から受験推奨校を個別で作成。
国立私立関係なく、英語と数学の基礎を優先します。 国立医学部でも、英語と数学の基礎が非常に重要で、これができていないと、国語や社会の成績が高くても推奨校が出ません。
6月には受験校のアンケートをとり、国立医学部受験者は英語と数学の成績を見ながら、国語と社会の課題を追加していきます。
また、新課程に関する情報が更新されるたびに、生徒さんに新しい指示を行ったり、資料や塾生限定のセミナーを随時開催して対応していきます。
共通テストが終了した後、国立医学部受験者に関しては、全国50校から受験推奨校を個別にご案内し、受験校を決定する手順を来年も踏んでいきます。
情報の圧縮の配点も全部計算してから推奨校を提示する形になるのでご安心ください。
来年度受験に向けた指導をご希望の方
医学部に合格するためのすべてのサポート
①「全教科一括管理」の個別の課題作成(英数理国社)
②集団講義なし。演習時間を最大限に
③勉強法の指導、メンタルサポート(毎週の面談)
④正しい試験の解き方の指導、模試の分析
⑤塾生ページ資料、塾生限定セミナーによる情報提供
⑥充実した相談対応 (フォーム、匿名、講師、塾長面談)
⑦面接・小論文対策
⑧推薦入試の情報提供と対策
⑨個別の過去問演習の指示
⑩受験推奨校を個別で作成 (国立医学部、私立医学部)
特に大事なこととしては、「全教科一括管理」の個別の課題作成を毎週行っています。
また、正しい試験の解き方の指導も行っています。共通テストや私立医学部の本番に大きく影響するため、年間通して指導しています。
国立医学部、私立医学部ともに受験推奨校を生徒さん個別で作成してお伝えしています。
エースアカデミーの指導システム
公式ホームページ
・「指導システム」のページと説明動画
・「よくある質問」のページ
をご覧ください。
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