【産業医科大学医学部推薦入試】 合格者が教える受験情報＆アドバイス

産業医科大学医学部推薦入試の受験情報

応募枠

産業医科大学の推薦入試は学校推薦型選抜入試であり、応募枠は 全体で25名以内 となっています。
全国を３ブロックに分け、ブロックごとに以下のように募集が行われます。

募集要件

募集要件：現役生または一浪生、評定平均4.3以上

・高等学校または中等教育学校を令和4年3月卒業見込みの者および令和3年3月に卒業した者

・高等学校長または中等教育学校長（以下「学校長」という。）が、「将来医師になり、働く人々の病気の予防と健康の増進に貢献する人物」として責任をもって専願で推薦でき、かつ、高等学校または中等教育学校における学習成績、人物および健康等に優れ、調査書の全体の学習成績の状況が4.3以上である者

・高等学校または中等教育学校において下記の科目を履修した者（履修見込みを含みます。）

(1) 「数学1」、「数学2」、「数学3」、「数学A」、「数学B(数列、ベクトル)」
(2) 「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」および「生物基礎・生物」のうち2科目以上
(3) 「コミュニケーション英語1」、「コミュニケーション英語2」、「コミュニケーション英語3」、「英語表現1」、「英語表現2」

・合格した場合は、入学を確約できる者

選抜方法

大学入学共通テストを免除し、学校長の推薦書、調査書、志望理由書、特別活動記録および本学の実施する小論文・面接の評価を総合して合格者を決定する。

産業医科大学の推薦入試を選んだ理由

将来産業医になりたいという目標があり、産業医科大学は医師免許と同時に、産業医の資格も取得できる唯一の大学のため志望しました。

また、産業医科大の推薦入試には共通テストが必要ありません。面接と小論文のみで評価されるため、ハードルが低く感じたことも決め手となりました。

一般推薦入試 面接試験について

形式

面接官3人に対し、受験生1人の個人面接です。

面接時間は30分程度で、回答時間の制限などはありませんでした。

聞かれた質問・試験で回答した内容

①就学資金支援制度について知っていることを教えてください。

回答した内容
（パンフレットやホームページに書いてあるものをそのまま暗記し回答しました。）
就学資金支援制度とは、公益財団法人産業医学振興財団が修学資金として学生納入金の一部を貸与する制度。卒業後、貸与を受けた期間の1.5倍の期間、産業医等の職務に就けば、貸与を受けた全額が返還免除となる。

②産業医科大学を志望した理由を教えてください。

回答した内容
産業医の免許が卒業と同時に取得できる唯一の大学であり、将来産業医になりたい私にとっては1番良い進路だと思うから。

③医師を志す理由を教えてください。

回答内容
私が小学生の時に父が心筋梗塞で倒れ、その時助けていただいた医師の方に憧れ、医学に興味を持ったから。

④大学に入って何を頑張りたいですか。

回答内容
勉強を頑張りたい。特に産業医科大学ではドイツ語かフランス語を履修できるため、医学だけではなく語学も積極的に学びたい。

⑤放射線汚染物質の処理の仕方について説明してください。

（処理の仕方を知らなかったため以下のように話しました）
回答内容
ヨーロッパのオンカロという施設は永久に汚染物質を貯蔵できるということを知っている。
→放射線が細胞に及ぼす影響を説明してください。
勉強不足で分からないと答えた。

⑥コロナによって不利益を被ったと思うことを教えてください。

回答内容
不利益を被ったと思ったことはないが、こまめなアルコール消毒や三密を避けるなど新たな生活様式に慣れるのに少し時間がかかった。

⑦臨床医でも人を救えるがなぜ産業医になりたいのか。

回答内容
臨床医は病気の人を救えるが、私は産業医になって、人を病気にさせないという予防医学の観点から医学に関わりたいから。

その他の質問

上記の質問のほか、
・一人暮らしをするつもりか
・人生で一番悲しかった出来事とその時をどのように乗り越えたか
・大学で部活動に入るつもりか
・本は読むか
・北九州市は治安が悪いと言われているが、実際に来てみてどのような印象を受けたか
・高校時代に頑張ったことは何か
・ノーベル賞で知っていることは何か
などの質問を受けました。

自分以外の受験生が聞かれていた質問

・痴呆の人が徘徊してる人がいるのをどう思うか
・痴呆の人が暴れたりするときに手足を拘束することに対してどう思うか
・今までで1番失敗したこと
・自己アピールがあればお願いします

雰囲気

面接官は皆、優しい印象であり、全体を通して圧迫面接ではありませんでした。
面接が始まる前には「緊張してる？テストの出来はどうだった？」などと質問してくださり、面接終了後は「もし合格していたら入学後頑張って産業医を目指してください」と声かけをしていただきました。

中央に座っている面接官からは志望理由や就学資金についての質問があり、左右の面接官からは知識を問う質問や受験生自身についての質問をされました。

本は読むか、など受験生個人に関する質問では掘り下げてくることはありませんでしたが、
知識を問う質問に関しては、曖昧な回答をするとさらに踏み込んできた印象です。
（上で書いた放射線汚染物質の質問など）

一般推薦入試 小論文試験について

形式

大問数は2つです。
一つは英語の文章読解型問題で、もう一つは日本語で書かれた理数系の問題となっています。
時間は 大問2つで120分 です。

解いた感想

英語の大問は一般入試よりは易しい印象です。
日本語文の大問についても、総じて一般入試よりは難易度は低いと思います。
ただ、中にはアルキメデスの原理に関する物理と数学の融合問題など、物理選択だから解けたと感じる問題もありました。
その他には、数学の基本的な微積分の原理に関する説明問題などがありました。

日本語文の大問は問題数が多く、時間的には厳しい印象です。

受ける人へのアドバイス

英語に関して、ここではあまり差がつかない印象を受けました。

理数系の大問では、数学だけでなく生物や化学の内容が問われることもあります。
毎年どの分野が出るのか分からないこと、出題内容も対策しにくいことから、特別な対策を行うのではなく、受験勉強を通して長期的に考える力を養うことを目指す方が良いと思います。
私は、過去問を見て形式を確認するのみに留め、産業医大の推薦入試に特化した対策は行いませんでした。

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