<解説動画>
浪人生の伸びはスタートでほぼ決まる
受験まで9カ月半しかない
浪人するとなると、勉強する時間は十分にあると考えている受験生も多いのですが、意外と次の試験までの期間は長くありません。
例えば、4月から勉強をスタートする場合、翌年の共通テストまでの勉強時間は約9ヶ月半です。
まずは、1年間まるまる受験勉強に充てられるほどの余裕はないということを認識しておきましょう。
できるだけ早い時期から受験勉強に取り組むことで勉強期間が伸びる分、各科目の完成度を上げることが可能になります。
受験が終わった2−3月から勉強を始める人と、4月から始める人では丸1ケ月の差がつくことになりスタートの時点で大きな差がつきます。
実際、当塾の生徒さんの中には、次年度の受験を見越して12月〜3月に入塾を申し込まれる方も多くいらっしゃいます。
5月までの習慣づくりと基礎固めが最重要
よく「受験は夏が大事」と聞くと思いますが、実際のところ夏から頑張っても間に合わないというケースが多い印象です。
夏に頑張ったとしても、その結果がわかるのは秋ごろの最後の模擬試験となります。
最後の模試の結果が良くなかった場合、その頃にはもう受験が近づいていて、各科目時間をかけて復習することも、自分の勉強方法のダメなところを分析して改善する時間もありません。
医学部合格者の学習状況を分析すると、夏までに一通り学習してある程度の実力をつけ、それ以降は、夏の模試や過去問演習で見つかる不足点を埋めていく、というのが基本的な流れです。
つまり、浪人生は「夏までにどれだけ頑張れるか」で勝負が決まると言えます。
特に、スタートとなる時期は肝心です。
1年で成績を大きく伸ばして国公立や難関私立医学部に合格した卒業生の特徴として、早期からの勉強習慣づくりが挙げられます。
5月までに学習習慣を確立し、英数理の基礎を徹底的に固めましょう。
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動画目次
・成績を伸ばす唯一の方法
・成績はなぜ下がるのか?
・国立医学部の対策のよくある失敗例
・成績が下がって大失敗した参考書
・NG:理解するのに時間を使う
・なぜ難しい問題を理解することが重要だと思い込んでいる人が多いのか?
・予備校、塾の構造的な問題点
・数学のウソの情報、勉強法
・「参考書ルート」のウソ
・医学部合格者が使用している問題集
・科目ごとの先生から教わると医学部に不合格にさせられてしまう
・エースアカデミーが高い医学部合格実績を出せている理由
・エースアカデミーの講師について
・エースアカデミーのサポート内容について
浪人生は24時間すべてを自分のために使える
浪人生はいろんな不安があると思います。高校生でも大学生でもない立場というのは想像以上に不安で辛いことです。
しかし、逆に考えてみると、すべての時間を自分のために使える恵まれた環境でもあります。
医学部に合格して医学生になると、大学の試験や実習、レポート、部活、アルバイトなど、やらなければいけないことがどんどん増えてきます。もちろんそれは有意義なことかもしれませんが、自分のためだけに使える時間は想像しているよりも少ないです。
医学部を卒業して医師になると、ほとんど自分だけのために使える時間はなくなります。
浪人生は、自分のためだけの勉強に24時間すべてを使うことができる唯一の機会とも言えるのです。
このように恵まれた環境を最大限活かしましょう。
勉強時間は1週間最低84時間、目標は100時間
医学部受験生の勉強時間の目安としては、1日最低でも12時間と考えています。
当塾では浪人生の勉強時間は平均で1週間90時間(1日13時間)を超えます。できれば1週間90時間を目標にするのが良いでしょう。
長いように感じるかもしれませんが、例えば、睡眠時間を7時間、食事や入浴の時間を2時間と余裕をもって設定しても、残りは15時間あることがわかります。
つまり、1日12時間以下の人は、スマホをいじる時間やテレビを見る時間など、勉強以外のことに使っている時間が長いと言えます。
浪人生は自分の時間をすべて勉強に使うことができるというメリットを最大に活かすべきです。
現役生との差をつけるためにも、勉強時間の確保に力を入れましょう。
勉強時間を確保する最も簡単で効果的な方法は「やらないことを決めること」です。
朝起きてから勉強するまでに2時間近くかかってしまう、寝る前にネットサーフィンをしている、昼食は必ず友人と外食している、友人とメール(最近はLINE)や電話をしている、1週間に1回はドラマをみている・・・など挙げればキリがありません。
無駄な時間を減らす時のコツは、具体的に考えることです。
「スマホをなるべく触らない」ではなく、「今はスマホを2時間見ているけれど、30分にしよう」といったように、具体的な数値で目標を立てるのがおすすめです。
ちなみに、世の中で活躍している人は、どの業界でも1週間で100時間勉強した(あるいは仕事をした)経験を持っていると言われています。浪人生の期間で1週間100時間の勉強を達成できないと、おそらく今後の人生でそれだけの時間を自分のために確保できるチャンスはやってこないと思います。
当塾でも受験直前期には10%程度の生徒様が1週間100時間を達成します。是非1週間100時間を目標に頑張ってみてください。
上滑りをせず基礎の習得に時間をかける
勉強時間を十分確保することで、ほとんどの方が成績を伸ばすことができます。しかし、唯一どれだけ勉強しても成績が伸びないパターンがあります。
それは上滑りを起こしているときです。基礎の理解や演習をおろそかにして自分にあっていない難易度の問題に取り組んでいる状態です。
浪人生が勉強する上で最も注意すべきはこの点です。
上滑りをしていると、どれだけ勉強時間を費やしても成績は伸びなくなります。
医学部受験に向けて一番大切にすべきは、難問を解く力ではなく基礎の徹底です。
難しい参考書に手を出すのではなく、とにかく基礎を徹底してください。基礎問題が確実に解けるようになれば偏差値は60を超えますし、多くの医学部の合格ラインが見えてきます。
友人との交流が足の引っ張ることもある
友人との交流は大切な時間ではあるものの、浪人生にとっては注意すべき時間でもあります。
昼食を一緒にとったり一緒に帰ったり、寝る前に連絡をしたり・・想像している以上に友人と交流することでとられてしまう時間は多いです。
ライバルになるから友人との交流は必要だと考えている浪人生は多いのですが、指導経験上、友人と交流することは足の引っ張り合いになることも多いです。
実際、成績上位の浪人生は必ずと言っていいほど独りで勉強しています。
成績上位の人ほど、友人と群れることはまずしません。結局友人同士で交流している人は成績もよくないことが多く、足の引っ張り合いにしか作用していない様子をこれまで多く見てきました。
そのため、当塾では他の生徒様と交流しない環境を作っています。
(その分、私たち運営側に生徒様がいつでも相談できコミュニケーションをとれる体制を整えています。)
1年間交流を絶ったからといって会話ができなくなるというようなことは決してありません。医学部に合格したら、思いきり友人を作りたくさん交流すればいいのです。
孤独になるのは辛いと感じる方も多い思いますが、1年間で医学部に合格するため覚悟を決めて頑張りましょう。
体調管理・メンタル管理も重要
意外と意識していないかもしれませんが、浪人生にとって体調管理は一番といっていいほどの重要事項です。
まず、睡眠は必ずしっかりとりましょう。
睡眠不足の状態では、体調にもメンタルにも不調をきたしやすくなります。
長い受験生活の中で睡眠時間を削るメリットはありません。寝る間も惜しんで勉強するのではなく、睡眠時間を確保した上で、無駄な時間を減らすのが大切です。
それから、食生活も大切です。これらは試験が近くなってから意識するのでは遅いので、普段から意識して行う必要があります。
そもそもあまりご飯が喉を通らない、という浪人生はまず不安を解消し、リフレッシュをして食事はしっかりと摂れるようにすることが大切です。
不用意に人が多いところに出かけない、外出時にはマスク、帰宅時や食事前には手洗いなど、ありきたりですがとても重要な体調管理法なので、それらも必ず意識的に行うようにしましょう。
リフレッシュする方法をもつ
浪人生は勉強するのが仕事です。勉強が好きで趣味のような感覚で出来ている人には苦ではないかもしれませんが、そのような人たちはほんの一握りで、たいていの人たちは勉強だけしかするべきことがないこの味気ない生活が苦しく、嫌気がさしてくるものだと思います。
そのような生活の中で、心のよりどころがあることは精神的に大きな支えとなり、勉強を頑張るモチベーションになります。
具体的には、家族と話したり、塾の先生に相談したり、時間をかけずに気分をリフレッシュできる方法をもつなど、自分の疲れやストレスを少しでも発散できるようにすると良いでしょう。
また、人と話すよりひとりでのんびりする方が疲れがとれてストレス発散になるというような人はあえて人と関わらないようにするのも良い方法です。
自分に甘いのと、自分を大切にするのは全く違います。
不安やストレスを緩和できるような心のよりどころを意識的につくることで、決して自分ひとりだけで溜め込まないようにしましょう。
ダメな浪人生・多浪生の例
合格できない浪人生には以下の特徴があります。
十分な勉強時間を確保できない
多くは勉強しなければという意識はあるものの、やらないことを決められなかった人です。
浪人生が現役生より有利な点は、勉強を最大限確保できることに尽きます。
浪人して勉強に使える時間があるにも関わらず、無駄なことに時間を費やすのをやめられない場合、合格できる可能性は低いままだと言えるでしょう。
自分のやり方を変えられない
特に多浪生に多いのがこのパターンです。
前の年に落ちたなら、何らかの問題点があったはずです。何年浪人してもうまくいかない人は、自分のやり方に固執して一年を過ごしてしまう傾向にあります。
逆に、アドバイスをしっかり聞き入れ、自分のやり方を常に改善していける人はどんどん伸びていきます。
余計な情報に惑わされる
浪人生は現役生に比べて、受験情報に詳しくなります。
本やインターネットでは、医学部受験情報は山のように手に入りますが、その分、正しくない情報も多く存在します。
勉強方法から受験校の選択に至るまで、余計な情報に惑わされず、本当に信頼できる情報を得ることが重要です。
1年間、勉強に集中すれば必ず成績は伸びてくる
受験勉強は結局の所自分との孤独な闘いです。
特に浪人生が抱える不安はより大きいといえます。
勉強量はしっかりこなすことは大前提で、その上で合格に近づくためには、孤独な闘いの中でしっかりと自分と向き合い、体調管理などにも気をつけることが大切です。
試験本番では最終的に頼れるのは自分のみ、何があっても自分自身の力で乗り越えなければいけない状態へと追い込まれます。
自己分析、自己管理を普段から意識して行うことで、学力だけでなく自己管理力も鍛えられ、試験本番はもちろん、浪人後の生活でも十分役に立ちます。
浪人生活を有意義に過ごすことで自分自身の成長にも繋がります。
1年間、勉強に集中し勉強時間を確保していれば着実に成績は伸びてきます。1年間覚悟を決めて頑張りましょう。
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