浪人生・多浪生の医学部勉強法と注意点

浪人生は丸1年間を全て自分のために使える恵まれた環境

浪人生はいろんな不安があると思います。高校生でも大学生でもない立場というのは想像以上に不安で辛いことです。

しかし、逆に考えてみると、1年間すべての時間を自分のために使える恵まれた環境でもあります。

医学部に合格して医学生になると、大学の試験や実習、レポート、部活、アルバイトなど、やらなければいけないことがどんどん増えてきます。もちろんそれは有意義なことかもしれませんが、自分のためだけに使える時間は想像しているよりも少ないです。

医学部を卒業して医師になると、ほとんど自分だけのために使える時間はなくなります。

浪人生は、自分のためだけの勉強に24時間すべてを使うことができる唯一の機会とも言えるのです。

このように恵まれた環境を最大限活かすことが大切です。逆に、浪人生の立場で最大限努力できない人は、おそらくその後の人生でも最大限の努力ができないと思います。

勉強時間は1週間最低84時間、目標は100時間

1日の勉強時間がどのくらいか計ったことがありますか?

集中して勉強をしていた時間のみを計ってみると自分の体感勉強時間より少ない人が多いと思います。そこで、勉強をする以外の時間に自分はなにをやっているのか具体的に書き出してみましょう。すると無駄な時間の使い方が浮き彫りになって、何をなくすようにすればいいのかということが自然と見えてくると思います。

ひとまず1日最低でも12時間は勉強時間を確保できていることを目安として自分の生活を見直してみましょう。各々の行為が受験のために本当に必要かどうか改めてよく考えてみてください。仮に、睡眠時間を7時間、食事や入浴の時間を2時間と余裕をもって設定しても、残りは15時間あることとなるので、1日12時間以下の人はかなり無駄に過ごしている時間が多いと思います。(スマホをいじる時間やテレビを見る時間など。)

上記の通り、浪人生は自分の時間をすべて勉強に使うことができるというメリットを最大に活かすべきです。現役生に差をつけられるのはまずこの勉強時間です。そして改善点を見つけたらその都度言語化して書き出し、具体的に実行できるような改善策を考えてください。言語化することでやるべきことを明確にした上で、その改善策をひとつずつ消化していくことでだんだんと時間が上手く使えるようになってくると思います。

ただ、これらのやり方は自分の意志がしっかりしていないと、いつでもだらけられて意味のないものになってしまうので、自信のない人は周りの人に改善策を伝えて見張ってもらうようにするのもひとつの手だと思います。

最低でも1週間84時間は勉強時間を確保しましょう。多いように感じるかもしれませんが、1日12時間です。1日は24時間ありますから、1日の半分しか勉強していません。睡眠時間を8時間とったとしてもまだ4時間も残っています。十分達成可能な時間です。

当塾では浪人生の勉強時間は平均で1週間90時間を超えます。1日13時間以上です。できれば1週間90時間を確保しましょう。

しかし、上述の通り、浪人生はすべての時間を自分のために使える非常に恵まれた環境です。世の中で活躍している人は、どの業界でも1週間で100時間勉強した(あるいは仕事をした)経験を持っていると言われています。

浪人生の期間で1週間100時間の勉強を達成できないと、おそらく今後の人生でそれだけの時間を自分のために確保できるチャンスはやってこないと思います。

当塾でも受験直前期には10%程度の生徒様が1週間100時間を達成します。是非1週間100時間を目標に頑張ってみてください。

やらないことを決める

勉強時間を思うように確保できないという浪人生のご相談は多く寄せられます。中には睡眠時間を削らないと1日10時間勉強できないと考えている方もいます。しかし、上述した通り、睡眠時間を十分とっても1日12時間以上勉強することは当然可能なのです。

そうした浪人生の話をよく聞いていると、勉強に関係のない無駄な時間が1日の中で多いことがわかります。
朝起きてから勉強するまでに2時間近くかかってしまう、寝る前にネットサーフィンをしている、昼食は必ず友人と外食している、友人とメール(最近はLINE)や電話をしている、1週間に1回はドラマをみている・・・など挙げればキリがありません。

このような勉強と関係ないことはやらないと決めてしまいましょう。最初は必要だと思っていたことも、1週間もたつと必要ない時間であったことがわかると思います。

やらないことを決めることが、勉強時間を確保する最も簡単で効果的な方法です。

1年間、勉強以外はしないと覚悟できた浪人生はとても強いです。勉強時間も1週間で100時間を達成できるようになります。

 

上滑りをせず基礎の習得に時間をかける

勉強時間を十分確保することで、ほとんどの方が成績を伸ばすことができます。しかし、唯一どれだけ勉強しても成績が伸びないパターンがあります。

それは上滑りを起こしているときです。基礎の理解や演習をおろそかにして自分にあっていない難易度の問題に取り組んでいる状態です。

浪人生が勉強する上で最も注意すべきはこの点です。
上滑りをしていると、どれだけ勉強時間を費やしても成績は伸びなくなります。
医学部受験に向けて一番大切にすべきは、難問を解く力ではなく基礎の徹底です。
難しい参考書に手を出すのではなく、とにかく基礎を徹底してください。基礎問題が確実に解けるようになれば偏差値は60を超えますし、多くの医学部の合格ラインが見えてきます。

 

自己管理力を鍛え自己分析を繰り返し行う

勉強時間がしっかり確保できるようになったら、次は自己分析に注目してみましょう。自己分析といっても、自分の生活を振り返ったような外面的なものではなく、内面的な部分での自己分析です。

内面的な自己分析とは、自分自身のことをしっかり把握するということです。自分自身を知ることは意外と難しいことですが、ある程度把握できていると、気持ちやモチベーションのコントロールがしやすくなります。また、試験本番にパフォーマンスがベストに発揮できる状態に持って行くのも、自分のことを分かっていないと難しいと思います。自分の行動の原動力や変化の原因となる内面的な要因は何なのか(具体的には、模試や試験になると焦ってしまって出来るはずの問題ができなくなる理由、勉強をしなくてはいけないと分かってはいるのにどうしてもやる気が起きない理由など、とにかく自分の行動や体調の変化に関することならなんでも)、普段生活しているときはわざわざ考えないようなこととじっくり向き合うことが出来るのも浪人生ならではかもしれません。そこですぐにはハッキリとした答えが出なくても、自分自身と向き合う姿勢そのものが精神面での大きな成長へと繋がり、続けていくことで自分自身のことがだんだん分かってくると思います。

1年間勉強を継続し、着実に成績を上げていくのに最も大切な能力は自己管理力です。規則正しい生活を行い、誘惑を断ち切って勉強に集中するために必要な非常に大切な力です。また体調管理にも直結します。

当塾では1週間に1回、勉強報告を行っていただきます。勉強報告自体はとても簡単なことです。しかし、毎週確実に決められた通りに継続して報告でき る浪人生は思っているよりも少ないのが現状です。勉強報告の際に1週間の勉強を振り返っていただくことで、勉強報告を週1回定期的に行うことで、自己管理 と自己分析の力を鍛えることにつながっています。

浪人生の間に鍛えられた自己管理力・自己分析力は医学部合格後も一生役立つ強力な武器になります。

 

友人との交流は足の引っ張り合いにしかならない

勉強以外の時間で最も悩ましいのが友人との交流の時間です。昼食を一緒にとったり一緒に帰ったり、寝る前に連絡をしたり・・想像している以上に友人と交流することでとられてしまう時間は多いです。

ライバルになるから友人との交流は必要だと考えている浪人生は多いのですが、それは錯覚であり間違いです。多くの浪人生を指導してきましたが、友人と交流することは足の引っ張り合いにしかなっていません。

その理由は、成績上位の浪人生は必ずと言っていいほど独りで勉強しているからです。成績上位の人ほど、友人と群れることはまずしません。結局友人同士で交流している人は成績もよくないことが多く、足の引っ張り合いにしか作用していない様子をこれまで多く見てきました。

当塾では他の生徒様と交流しない環境を作っています。(その分、私たち運営側に生徒様がいつでも相談できコミュニケーションをとれる体制を整えてい ます。)1年間交流を絶ったからといって会話ができなくなるというようなことは決してありません。医学部に合格したら、思いきり友人を作りたくさん交流す ればいいのです。

1年間孤独になるのは辛いと思いますが、成績上位の方は皆そのようにしています。1年間で医学部に合格するため覚悟を決めて頑張りましょう。

体調管理は最も大切

意外と意識していないかもしれませんが、浪人生にとって体調管理は一番といっていいほどの重要事項です。試験本番にダウンしてしまっては実力が発揮出来ないのは明らかですが、だからといって具体的に何をすればいいのか分からないという浪人生が多いと思います。100%これをやれば大丈夫、という方法はありませんが普段から意識しているのとしていないのとでは全く違います。

まず、睡眠は必ずしっかりとりましょう。それから、食生活も大切です。これらは試験が近くなってから意識するのでは遅いので、普段から意識して行う必要があります。

では実際にどのような食事などをとればいいのか、それは必ずこれといったものはなく、人によっても色々違うところではありますが、浪人生活は運動とは無縁になりがちで太りやすい環境でもあるので、野菜中心の食事で腹八分目で抑える程度にしましょう。また、免疫力を高く維持するために毎日ヨーグルトを食べるというのもオススメです。自分が健康でベストな状態でいられるような生活スタイルを各々探してみてください。

そもそもあまりご飯が喉を通らない、という浪人生はまず不安を解消し、リフレッシュをして食事はしっかりと摂れるようにすることが大切です。

秋・冬など風邪やインフルエンザが流行り出す時期には不用意に外出しない、外出時にはマスク、帰宅時や食事前には手洗いなど、ありきたりですがとても重要な体調管理法なので、それらも必ず意識的に行うようにしましょう。

 

リフレッシュする方法をもつ

浪人生は勉強するのが仕事です。勉強が好きで趣味のような感覚で出来ている人には苦ではないかもしれませんが、そのような人たちはほんの一握りで、たいていの人たちは勉強だけしかするべきことがないこの味気ない生活が苦しく、嫌気がさしてくるものだと思います。そのような生活の中で、心のよりどころがあることは精神的に大きな支えとなり、勉強を頑張るモチベーションになります。

具体的には、家族と話したり、塾の先生に相談したり、時間をかけずに気分をリフレッシュできる方法をもつなど、自分の疲れやストレスを少しでも発散できるようにすると良いでしょう。

また、人と話すよりひとりでのんびりする方が疲れがとれてストレス発散になるというような人はあえて人と関わらないようにするのも良い方法です。

浪人なんだから、死ぬほど勉強してやる!という強い意志を持って取り組んでいるひともいるかもしれませんが、頑張りすぎている気持ちと実力が一致しないときに、張っていた糸がぷつんと切れてしまうと一気にモチベーションが下がってしまってもう一度頑張ることが出来なくなるというケースもあるので、心の休息の場をきちんと持っていることはとても大切です。もちろん、休みすぎるのは、ただだらけているだけで、省くべき無駄な時間となってしまうので、しっかり管理し短時間で済ませるようにしましょう。

自分に甘いのと、自分を大切にするのは全く違います。

不安やストレスを緩和できるような心のよりどころを意識的につくることで、決して自分ひとりだけで溜め込まないようにしましょう。

 

1年間、勉強に集中すれば必ず成績は伸びてくる

受験勉強は結局の所自分との孤独な闘いです。さらに、浪人生は後がなく、追い込まれた状況におかれていてより抱える不安は大きいといえます。努力が必ず報われるとも限らず、模擬試験でしっかり成績がとれていた受験生が失敗したり、合格する可能性が低いと思っていた受験生が合格したりすることさえあります。

勉強量はしっかりこなすことは大前提で、その上で合格に近づくためには、孤独な闘いの中でしっかりと自分と向き合い、体調管理などにも気をつけることがとても重要です。

試験本番では最終的に頼れるのは自分のみ、何があっても自分自身の力で乗り越えなければいけない状態へと追い込まれます。自己分析、自己管理を普段から意識して行うことで、学力だけでなく自己管理力も鍛えられ、試験本番はもちろん、浪人後の生活でも十分役に立ちます。

浪人生活を意識的に過ごすことで自分自身の成長にも繋がります。

また、近年は特に医学部受験生の数が増えています。そのため各大学で倍率が上昇傾向にあります。

しかし安心していただきたいのは、その中でしっかり勉強して医学部受験生としてのまともな実力をつけているのは半分もいません。勉強に集中できていない浪人生は非常に多くいます。

1年間、勉強に集中し勉強時間を確保していれば着実に成績は伸びてきます。1年間覚悟を決めて頑張りましょう。

 

ダメな浪人生・多浪生の例

合格できない浪人生には以下の特徴があります。

・十分な勉強時間を確保できない

多くは勉強しなければという意識はあるものの、やらないことを決められなかった人です。浪人生が現役生より有利な点は、勉強を限界まで確保できることしかありません。浪人して勉強に使える時間があるにも関わらず、無駄なことに時間を費やすのをやめられない浪人生が成功できる可能性は非常に低くなります。

・自分のやり方を変えられない

特に多浪生に多いのがこのパターンです。
前の年に落ちたなら、何らかの問題点があったはずです。何年浪人してもうまくいかない人は、自分のやり方に固執して一年を過ごしてしまう傾向にあります。
逆に、アドバイスをしっかり聞き入れ、自分のやり方を常に改善していける人はどんどん伸びていきます。

・余計な情報に惑わされる

浪人生は現役生に比べて、受験情報に詳しくなります。
本やインターネットには、医学部受験情報は山のように手に入りますが、その分、正しくない情報も多く存在します。
例えば、「◯◯という参考書で医学部に合格した!」という体験記です。ある人が使用して合格しても、それが全員に当てはまるはずがありません。特にそれが応用問題集だった場合、真似しても上滑りして時間の無駄になるだけです。
しっかり情報を見極めず、片っ端から鵜呑みにしても意味がありません。
勉強方法から受験校の選択に至るまで、余計な情報に惑わされず、本当に信頼できる情報を得ることが重要です。

医学部合格体験記

(卒業生講師)偏差値56、センター78%から成績を大きくのばし横浜市立大学、日医(特待)に合格
【2019】横浜市立大学医学部/日本医科大学(特待) 合格体験記(2浪・女性)

(卒業生講師)進学校ではない高校に通い、学校生活で表彰を受けるほど高校と当塾を両立しながら日本医科大学に現役で合格
【2019】日本医科大学 合格体験記(現役・女性)

(卒業生講師)文系の大学を卒業し偏差値30台から医学部に進学した再受験生
【2019】東京女子医科大学 合格体験記(再受験・女性)

センター試験前日に38度の発熱というアクシデントがありながら、センター90%を達成し神戸大学医学部に合格
【2019】神戸大学医学部 合格体験記(1浪・女性)

基礎問題集の習得のみで総合偏差値80以上に達し、国公立医学部に合格した3浪女性
【2019】浜松医科大学 合格体験記(3浪・女性)

(卒業生講師)成績を大きくのばし国公立医学部、慈恵、順天堂など難関私立医学部を含む7校に合格
【2018】慈恵会医科大学/新潟大学医学部 合格体験記(1浪・女性)

(卒業生講師)1年でセンター試験約15%のばし国公立医学部のほか日本医科大学に首席で合格
【2018】日本医科大学/群馬大学医学部 合格体験記(1浪・男性)

(卒業生講師)生物初学から1年で日本医科大学、国際医療福祉大学に合格
【2018】日本医科大学<生物初学> 合格体験記(1浪・女性)

(卒業生講師)数学が苦手で現役時センター試験数学50点台から1年で横浜市立大学、慈恵会医科大学に合格
【2017】慈恵会医科大学/横浜市立大学医学部 合格体験記(1浪・女性)

偏差値62から1年で76.8までのばし千葉大学医学部、慶應大学医学部に合格
【2017】千葉大学医学部/慶応大学医学部 合格体験記(1浪・男性)

英語偏差値50台から1年で国公立医学部、慈恵、順天堂など難関私立医学部を含む7校に合格した現役生
【2017】慈恵会医科大学/信州大学医学部 合格体験記(現役・男性)

数3、理科2教科初学から1年で国公立医学部を含む4校に合格した再受験生
【2016】島根大学医学部/日本医科大学 合格体験記(再受験・女性)

その他の合格体験記は医学部合格体験記をご覧ください。

 

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医学部予備校ACE Academyにて医学部に合格するための個別課題管理を行っているほか、生徒個別の推奨受験校の提示や本番で試験の解き方が徹底できるための指導を行っています。
医学部合格を志している方は是非ご相談ください。

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