東京農業大学第一高校ってどんな高校?
東京農業大学第一高等学校は世田谷区にある中高一貫校です。
東京農業大学第一高校の特色としては部活に所属している人が多いこと、文化祭や体育祭に力を入れていること、難関大を目指す人を対象としたゼミがあることなどが挙げられます。生徒が頑張りたいと思ったことをのびのびとやらせてくれる環境であり、実際に進学先も難関大学から芸術、音楽系の大学など幅広いです。
校風・生徒の雰囲気について
学校の雰囲気としては普段は落ち着いていて、アットホームな印象です。行事や課外活動の時には皆張り切って取り組みます。
しっかりとした生徒が多く、いじめなども少ないと思います。また、東京農業大学第一高等学校は中高一貫校でもあるので特に内部生同士は仲が良いです。
立地・設備について
校舎は世田谷区桜にあり、併設大学(東京農業大学)の目の前に立地しています。最寄り駅は経堂駅、または上町駅です。どちらの駅からも歩いて15分程度かかるので駅近とは言い難いですが利用している人は多いです。またバスや自転車を利用している人も多数います。周りに多くの学校があるので通学時には多くの学生を見ます。
設備としてはグラウンド(人工芝)、アリーナ、食堂、自習室などがあります。校舎は全体的に綺麗ですが一部の校舎や部室棟は少し古いです。プールはありません。
東京農業大学第一高校での学校の勉強について
授業の進度としては数学が少し早いかなと感じるくらいで、他の教科は平均的な進度だったと思います。進学校というわけではないので先取りなどはなかったです。
また授業進度は内部生、外部生によって異なりました。成績別でのクラス分けがなされていたためクラスによっても変わってくると思います。
定期テストについて
定期テストは授業の内容をきちんと理解し、基本的な問題を解くことが出来れば高得点を狙えた印象です。高校3年生になると少し応用的な問題が増え難しくなりますが、ほとんどの人が解けないため、得点が低くなったことによって評価が落ちるということはあまりありませんでした。
宿題・講習について
宿題は科目や先生ごとでも変わってきますが、概して宿題は多くないと思います。特に高校3年生になってからは、提出義務のある宿題はほとんどありませんでした。
また、夏休みと冬休みには任意参加の講習が行われていました。加えて、難関大を目指す人を対象とした少人数の講習やゼミも定期的に開催されていました。
東京農業大学第一高校の課外活動について
部活について
部活にはほとんどの人が参加しています。運動系の部活から文化系の部活、緩く活動しているものからハードなものまで様々です。生物部や馬術部が有名です。
学校行事などについて
行事としては、宿泊研修、体育祭、文化祭、国際交流、英語体験学習、芸能鑑賞、修学旅行などがあり、かなり充実していた印象です。
文化祭や体育祭は基本的に学生主体で行われていました。行事のための準備は任意参加であるためあまり参加しない人もいましたが、ほとんどの人が積極的に参加をしており、メリハリをつけて学校行事を楽しんでいる印象でした。
また高校1,2年生に向けた「卒業生を囲む会」というイベントがあり、卒業生から受験の話や勉強法などを聞ける機会が数回設けられていました。
東京農業大学第一高校の受験について
受験勉強を始める時期について
1年生の時からコツコツ勉強している人もいれば、部活を引退する高校3年生の夏くらいから受験勉強を始めている人もいました。
成績によってクラス分けがなされていて、上のクラスでは受験を早くから意識し始める人が多い印象でした。
志望大学について
文理の比率としては、理系が文系よりも少し多い印象でした。
また、浪人する生徒は例年 2割程度います。
一般入試と推薦入試の割合としてはおよそ8:2程度です。国公立と私立では私立に進学する人が圧倒的に多いです。志望先としては早慶上理・GMARCHを志望する人が多いと思います。また併設大学に進学する人も少ないですが毎年数人います。
塾通いについて
塾に通っている人が多いとは思いますが、全く通っていない人もいました。通っている人の中でも1.2教科だけ選択している人もいました。
早い時期から通っている人もいれば、高校3年生から通う人や短期で通う人もいて、通い始める時期は人それぞれでした。
東京農業大学第一高校からの医学部受験について
医学部志望者数・合格者数について
医学部志望者数は1学年に10人未満ととても少ない印象です。合格者数も毎年少なく、現役と浪人それぞれ1~4人ずつ程度です。
私が思う例年の医学部合格者の特徴としては地頭がとてもいい人か、こつこつ努力している人で学校の成績がとてもいい人でした。勉強に真剣に取り組んでいた人が受かっていた印象です。
学校のサポートについて
医学部受験について詳しい先生は正直少ないですが、医学部志望者に向けて塾講師を招いた医学部説明会を開いたりしています。
面接・小論文対策も希望すれば対応してくれます。医学部受験に関する積極的な情報はあまり望めないですが、普段の勉強のサポートや相談には快く応じてくれます。
体験談・後輩へのアドバイス
いつから受験勉強を始めたか
中学3年生の終わりごろに 医学部予備校ACE Academy に入り、受験勉強を始めました。
学校や塾でどのように勉強していたか
学校の授業では自分の習得度や授業の内容に合わせてどれくらい授業に参加するかを決めていました。授業の内容がほとんど分かっているものであれば自習をメインにして、気になる問題が出ればその都度解いていました。逆に未習の範囲の授業や、理解できていない部分があれば積極的に授業に参加していました。
塾では基本的な問題の理解、解法の習得を大きな目標としてアウトプットメインの学習をしていました。
高校時代やってて良かったこと
早いうちから勉強習慣を確立できたことが良かったです。部活をやっていた時も隙間時間があれば勉強するようにしていました。
また、すべての科目の学習を学校の進度よりも早く終わらせたことが良かったと思います。同じ問題を何回も繰り返して覚えることで習得度が上がりましたし、学校の授業時間もアウトプットを行う時間として利用することができました。
中高時代やっておけば良かったこと
ACE Academyに入る前や入りたての時は優先順位をつける習慣がありませんでした。そのため応用的な問題にすごく時間を使ってしまったり、分野ごとに勉強時間や習得度の偏りがありました。もっと早くから何事にも優先順位をつけて行動していれば効率的に勉強できたと思います。
後輩へのアドバイス
医学部や難関大学を目指す人が少ない中つらい勉強をこなすのはとても大変です。また医学部受験について情報が少ないのでどのように勉強すればいいのか、受験に臨めばいいのか不安になることもあると思います。
ですが変に周りに合わせたり、気にしすぎないで自分の勉強に集中することが一番の成功への近道で結果的に精神的苦痛も少ないです。
大変だと思いますが頑張ってください!
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