渋谷教育学園幕張高校ってどんな高校?
渋谷教育学園幕張高等学校は千葉県千葉市美浜区にある、私立の共学校です。
中高一貫校ですが、高校からも2クラス分の募集があります。
学年によって多少のばらつきはありますが、学年全体の人数は350人程度です。
校風・生徒の雰囲気について
全体的に非常に自由な校風です。
明文化された校則はなく、チャイムも鳴らないなどと生徒の自主性が重んじられています。
中学入学組を”ace”のaグループ、高校入学組を”genius”のgグループと呼ぶのですが、高2から授業が同じになるということもあり、すぐに仲良くなれます。
また、多くの帰国生・留学生を受け入れているほか、高校では特別活動選抜試験(スポーツ・芸術などの推薦)を設けており、様々なバックグラウンドの生徒がいることも特徴の一つです。
立地・設備について
最寄りの駅はいくつかあるのですが、どの駅からも学校までは徒歩15分前後です。
幕張新都心の文教地区に位置しており、周囲には多くの大学や高校があります。
学校の設備としては、まず6万冊の蔵書を超える図書館があります。
また、自調自考室という自習室が校内に4つある他、天文台、ボルダリングや弓道場など様々な施設が充実しています。
渋谷教育学園幕張高校での学校の勉強について
中高一貫校ということもあり、多くの科目で先取り学習が行われていました。
特に数学に関しては中学2年までに中学範囲を終了させ、中学3年からは高校範囲に入ります。
高校入学組は高校2年まで別のカリキュラムで学びますが、十分追いつくことができます。
理科(特に化学)では多くの実験が用意されており、高校3年の12月まで実験やレポートに取り組んでいました。
定期テストについて
3学期制で1学期、2学期にはそれぞれ中間と期末試験が、3学期には学年末考査があります。
テストの難易度は先生や科目によって異なりますが、高3になると数学で平均点が6割に届かないときもありました。
試験対策としては、主に授業プリントの復習や学校で指定された参考書を用いていました。
宿題・講習について
科目によって異なりますが、教科書ワークや理科の実験レポートが宿題として出されることが多かったです。
毎日少しずつこなせば苦になるような量ではなかったと思います。
また、中学では定期テストの成績が芳しくない場合に補講が課されることもありましたが、高校では滅多になかったと思います。
長期休みには希望者に補講が開かれていました。
渋谷教育学園幕張高校の課外活動について
部活について
部活の活動量は人によってまちまちであり、高3の10月ごろまで毎日部活に打ち込む人もいれば、帰宅部の人も一定数いました。
部活に所属していた生徒のほとんどが、引退の時期(高2の10月〜高3の5月ごろ)まで部活動をしっかりとこなし、その後切り替えて受験勉強に集中する、という感じでした。
学校行事などについて
毎年多くの人が訪れる槐祭(文化祭)ではクラスごとに催し物を企画します。
また、スポーツフェスティバルでは学年の垣根を超えて楽しむことができました。
その他の取り組みとしては、高1から高2の夏休みにかけて執筆する「自調自考論文」と呼ばれる卒業論文があります。
研究テーマは自由に選ぶことができ、学生一人一人に担当の教員がついて論文執筆のサポートをしてくれます。
また全学年を通して、年に6回「校長講話」があります。
学年によって異なるテーマが設定されており、そのテーマに沿って校長先生による講演が行われます。
渋谷教育学園幕張高校の受験について
受験勉強を始める時期について
大体の人が部活引退後(高2の秋〜高3の春)に本格的に受験勉強を始めていたと思います。
志望大学について
文理の比率としては 理系:文系=6:4 程度で、理系の方が多い印象です。
東京大学や国公立医学部を目指す人が多く、浪人率は学年の4割にも上ります。
また海外大学を受験する人も毎年一定数います。
私立の推薦もありますが、かなり枠は余っていたと思います。
塾通いについて
早い人で中学生から、遅い人でも高2くらいには塾に通い出していました。
中には塾に通わず受験に臨む生徒もいるようですが、最近ではかなり少数派になってきています。
渋谷教育学園幕張高校からの医学部受験について
医学部志望者数・合格者数について
毎年現役で医学部に進学するのは40人前後、浪人生も含めると50人程度になります。
年々医学部志望者は増加傾向にあり、志望大学としては関東圏の国公立医学部を目指している人が多かったです。
学校のサポートについて
進路相談室があり、いつでも担当の先生に相談することができました。
また推薦対策として、面接練習や活動報告書の書き方等、様々なサポートが用意されていました。
渋谷教育学園幕張高校からの医学部受験体験談
学校や塾でどのように勉強していたか
塾通いについては、高2から近くの集団指導塾へ通いました。
ただ、学校の学習をメインで行い、塾はあくまでも学校の復習・予習という形で利用していました。
特に学校で渡された参考書は基礎を固めるために繰り返し解いていました。
成績推移
高1、2では数学の成績がなかなか伸びず、苦労しました。
物理と化学は高2でしっかり基礎を固め、高3以降徐々に成績が安定したと思います。
英語は得意だったので、トータルで見て合格点に達するように心がけて学習を進めました。
後輩へのアドバイス
レベルの高い大学を目指している人が周りに多くいるからこそ、周囲と自分を比較して、焦ることも多々あると思います。
そのような時は、焦りをモチベーションに変え、周りに流されず、自分のペースを保って勉強することが大事です。
また、グループ学習も非常に有効だと思います。
他人に教えたり、逆に教わったりすることで知識がより定着しやすくなります。
学校からの課題は疎かにせず、友達と一緒に取り組むことで、グループ学習のきっかけにしてみてください。
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