<解説動画>
伸びる人の特徴とは?
以下の「できる人ーできない人リスト」に、伸びる人と伸びない人の違いをまとめました。
もともと成績は良くなくても、「できる人」に当てはまっているほど成績を良く伸ばし、医学部に合格していく傾向にあります。
全部で22項目あるので、自分はいくつ「できる人」に当てはまっているのかチェックしてみましょう。
できる人ーできない人リスト
できる人 | できない人 |
---|---|
まず自分で考える。 質問するとき必ず自分なりにも考えているため、よい質問ができる。 | 考えずにすぐに聞いて得した気になっているが、チャンスを失っていることに気づかない。 考えないから質問のレベルが低い。 わからないことがわからない、という笑い話になる。 |
自分で解決できないことは聞く | 自分で解決できるのか、できないのかさえわからない |
礼節、ルール、時間、指示を守る。 | 礼節、ルール、時間、指示を守らず自分が正しいと信じて、笑われていることに気づかない |
整理整頓、清掃など環境を整えることが自分にとっても大切であることを知っている。 | 散らかっている。きれいに保てない。清掃ができない。 |
プロセスに対する覚悟をする 毎週100時間勉強する。友達との交流はしない。テレビはみない。問題集は必ず5周する。 | 結果への願望だけ 絶対合格したい!浪人したくない! でも毎週100時間の勉強は嫌。テレビやスマホやめられない。友達と遊びにいきたい。 |
やらないことを決める覚悟ができ、一つのことに没頭する卓越した集中力がある | あれこれやって全部中途半端になる。まわりがいろいろ気になる。 |
結果にコミットする。努力が必ず報われるほど甘いわけではないからこそ、できる限りの人事を尽くす。プロセスへの覚悟をするが結果への責任ももつ。結果に責任をもつ貪欲な野心がある。 | がんばっていればそのうち結果はついてくる、努力は報われる! とお花畑。 そのうち報われるという純粋な向上心が好き。 |
根性論に走らず目標と自己の距離を的確にはかり戦略を立てる | 死ぬ気で頑張る、絶対合格する、など何かと根性論に走り戦略がない |
すべて自分で責任をとる | 何かと親や才能、まわりの環境、講師、テキストなど自分以外に責任を求める |
自分の目的に忠実で、周囲にはきっぱりNo! といえる | No! がいえない。すぐまわりに足を引っ張られる。 それを言い訳にする。そのうちまわりに依存することが生きがいになる。 |
自己分析に長け、自分の強みや弱み、実力を発揮する方法、自己管理の方法などを理解し実践できる | 自己分析が嫌い。やり方がわからない。自分のことがほとんどわかっていない。 |
独りで戦える。独りの時間を大切にしている。 | 独りだと急激に不安になる。家族や友達と連絡をとらないと勉強できない。 |
特効薬などはなく、習慣、継続、努力、鍛錬によってのみ道が開かれることを知っている。不用意に情報を求めず自分で考える。 | 特効薬のようなものを自分は知らないだけだと思って情報ばかりを求める。 |
できないことは、どうしたらできるようになるかを常に自分で考え、もがきながら前進できる。 その上で必要に応じてアドバイスを求める。 | できないとき、自分で分析や対策を考えることができず、すぐに「どうしたらいいですか」と周囲に助けを求める。 |
これだ! と思ったことは信頼し長期間継続できる。 1つのことを十分に習得した上で次のステップに進める。 | これだ! と刹那的に信じるが3日もたてば不安になって次のものを探し求める。継続できない。 |
自分の能力や可能性を信じている。ある意味根拠の無い自信を持っている。 | 自信がない。どうせ私は~と思っていて、できる人は自分がもっていない才能や情報、環境のためだと信じ込もうとしている。 |
やる気がでない日、調子の悪い日もパフォーマンスを変えず、周囲に悟らせない。 | 何かとやる気や調子のせいにする。調子がでるのは1週間に1日程度なのでその人がフル稼働できるのは1年で50日くらい。本番にその日がこなかったらもう1年。 |
挑戦をやめない限り不安は消えないことを知っている。不安を抱えながら前進できる。 | 不安への対処ができないししようともしない。自ら不安を増幅させて自滅する。 |
自ら考え、行動し、貪欲に学ぶ意欲がある。可能性を拡げるのは自分しかいないことを知っている。 | 受け身。与えられないとやらない、できない。自分でどんどん可能性を閉ざしているが、そのことに気づいていない。 |
本質を捉え、深く考えることができるため、シンプルなアドバイスこそ大切にする。 本質を捉えることができるため細部にこだわらない。 | 考える力がないため複雑なアドバイスこそ、なんかすごそう、役立ちそう、と目を輝かせる。 本質を捉えることができず細部にこだわる。 |
必要に応じて自分のレベルや経験してきたことは一旦無視し、ゼロベースで考えることができる。 | 自分の経験してきたことや自分のレベルでしか考えることができない。 |
スピード、質の使い分けができ、結果的にスピード、質ともに高い。 | スピード、質の使い分けができない。結果的にスピード、質ともに低い。 |
「できない人」から「できる人」に変わるには
いかがだったでしょうか。
「できない人」に当てはまっている項目が多くてドキッとした方も少なくないのではないかと思います。
安心していただきたいのは、最初から「できる人」である必要はないということです。
最初から「できる人」というのは少数派であり、「できない人」から「できる人」に変わる人もたくさんいます。
「できる人」になるにあたり、おさえておきたいポイントはこの3つです。
②正しい方向で、誰よりも努力すること
③常に自分で考える習慣をつけること
①本質を捉える
できる人ほど本質を捉え、できない人ほど本質的ではない細部のことが気になってしまう傾向があります。
例えば、勉強する時はシャーペンがいいのかボールペンがいいのかといった質問はとても些細なことであり、成績の伸びとは一切関係ありません。
極端な例を挙げましたが、細部のことばかり気になってしまい、本質的でない情報を求めてしまう人は案外少なくありません。
また、本質的ではない小手先のテクニックに着目しがちでもあります。小手先のテクニックを知ると何となく賢くなった気はしますが、実際は合否にはほとんど影響しません。
例え話をすると、「野球の打率を上げたい」と思った場合、プロ野球選手のフォームをそっくり真似してそのように打てると思いますか?
答えはもちろんNOですよね。
プロ野球選手はそのフォームだから打てているのではなく、長年の練習や日々のトレーニングの積み重ねによって土台を作り、その上でフォームが乗っかっているに過ぎないのです。
このように考えると、上辺だけ真似しても同じことができる訳ではないと分かりますが、受験勉強となると小手先のテクニックを求める人が非常に多い印象です。
枝葉の情報や小手先のテクニックを求めるのではなく、本質を捉えることが重要です。
②正しい方向で、誰よりも努力する
難しいことにチャレンジし結果を出すためには、努力するしかありません。
医学部は難関であり、地頭がずば抜けていい人や、小さい頃からずっと勉強してきた人がたくさん受験する受験する学部でもあります。
入試本番、そのような受験生を相手に戦うのですから、特別なアドバンテージを持っていないと自覚しているなら人よりも多く勉強するしかないのです。
結果を出すのに重要なのは、医学部に行きたいという強い気持ちではなく、プロセスに対する覚悟です。
いくら医学部に行きたい気持ちがあっても、プロセスに対する覚悟がない人はこうなります。
医学部に行きたい、でも長時間勉強はしたくない。
医学部に行きたい、でもスマホもテレビもやめられない。
医学部に行きたい、でも遊びたい。
一方、プロセスに対する覚悟を決めた人はこう考えます。
長時間勉強をするのは辛い、でも医学部に行くためにやる。
スマホもテレビも見たい、でも医学部に行くためにやめる。
遊びたい、でも医学部に行くために今は遊ばない。
どちらが結果を出すのかは明らかですよね。
さて、努力することはもちろん重要ですが、その方向性が誤っていては結果が伴いません。
長時間勉強勉強しているのに結果がついてこない人は、努力の方向性がずれている可能性があります。
正しい方向で努力するためにも、③常に自分で考える習慣をつけることは大切になります。
③常に自分で考える習慣をつけること
自分自身で考えることは非常に重要です。
自分で考えず現状をしっかりと把握していない場合、人からの指導やアドバイスを有効活用することはできません。
例えば、分からない問題をよく考えずに質問してしまうと、「何が分かってないか」が分からずに質問することになります。
回答を聞いたら納得した気分になると思いますが、「分かったつもり」になっていることがほとんどです。
また、シンプルなアドバイスこそ最も重要ですが、本質的でシンプルなアドバイスは「当たり前のこと」が多くなります。
逆に、枝葉のアドバイスは複雑だったり難しそうだったりして「何となくすごそう」に見えます。
できる人は「当たり前のことをちゃんとやる」ことの重要性に気づいているのですが、できない人は「当たり前のこと」を軽視し、特効薬のような方法を探してしまいます。
そして、自分の現状をよく把握できていない人は努力の方向性を大きく間違えてしまうリスクが高まるので注意してください。
よくあるのが、勉強で困った時、成績のいい友人に相談し、勉強法や参考書を真似するというものです。
成績のいい人が使っている応用問題集をそのまま真似することが良い、と考えている人は多いのですがそれは間違いです。
成績のいい人は、基礎をしっかりと身につけた上で応用問題集に取り組んでおり、応用問題集に取り組む前から成績は一定以上取れているケースがほとんどです。
勉強に困っている人がその応用問題集を真似したところで成績は伸びず、ただ上滑りして時間を無駄にしてしまいます。
このように自分の現状を把握せず、アドバイスや情報を求めてしまうと間違った方向に進んでしまいます。
自分で考える習慣を持ち、本当に必要な情報・アドバイスを取り入れるようにしましょう。
まとめ
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