私立医学部の医学部受験生が著明に増加
私立医学部(国公立は除く)の志願者数が、2007年には69421人であったのに対し2014年には104,140人と、ついに10万人を超え、8年間で1.5倍近くに増えています。
国公立医学部を含めると総志願者数は136645人にも達します。
受験者数の増加に伴い、医学部受験の難易度が上昇してきています。
女性・再受験生を中心に医学部受験生は増加している
当予備校では塾生以外の医学部受験生のご相談も受け付けていますが、特に女性、再受験生を中心に医学部受験生が増えていることを強く感じています。
実際に医学部入学者も女性は増え続けています。
再受験生も女性が増えている印象が強く、大学生、社会人問わず再受験生は多くいらっしゃいます。
私立医学部の難易度が上昇
私立医学部の受験生の増加に伴って、私立医学部の難易度が著しく上昇しています。
倍率は最低でも10倍を超え、埼玉医科大学33倍、帝京大学医学部37倍、東海大学医学部38倍、聖マリアンナ医大35倍など、比較的偏差値の低めな医学部を中心にものすごく高い倍率になっています。
後期試験に至っては昭和大学医学部70倍、近畿大学医学部110倍などとんでもない倍率に達しています。
私立医学部の学費減額も受験生増加を後押ししていると思います。
基礎問題だけでなく、少し難しい問題が解けないといくつ併願しても不合格へ
倍率の上昇に伴い、対策も変化させていく必要があります。
当予備校で指導を開始した7年前は、私立医学部や地方国公立医学部は、少し難しい問題は捨てて、基礎問題をしっかり得点できれば合格できる医学部はあるとアドバイスしていました。実際に基礎問題をしっかり対策して多くの医学部合格者が出ました。
しかし、ここ3年ほどで難化し、特に今年の私立医学部は問題も難しくなり最低点も上昇している大学が多く、少し難しい問題が解けないと、いくつ併願しても全部ダメという結果になったと予想されます。
実際に当予備校にご相談にこられた受験生で、基礎しか十分に対策できておらず、本番で手が出ず全く歯が立たなかったという方は多くいらっしゃいます。
基礎問題だけで合格できる、と書かれている医学部対策の書籍やホームページもありますが、恐らくいまは現場をい離れていらっしゃるのではないでしょうか。基礎問題だけでも合格できる医学部受験生はいると思いますが、かなり危険な戦略だと思われます。
志望校対策はほとんど通用しない。本質的な学力養成を。
多くの医学部予備校では私立医学部志望校対策を宣伝していますが、本質的ではなく受験者数が増加したいまの医学部受験ではほとんど通用しません。英数理すべての学力が高い医学部受験生しか合格できず、小手先のテクニックでは対応できなくなっています。
実際に、英数理の難しい問題もしっかり解ける受験生は私立医学部であれば例えば4つ併願して4つとも合格といった結果が出ていますが、難しい問題を解く学力がないといくら志望校対策をしても7つ受験しても全部ダメという状況になっています。
戦略をもって医学部受験対策をしないと合格は困難
基礎力を養成した上で難しめの問題までしっかり解けるようにするには、相当な勉強量・演習量を確保する必要が有ります。しかし時間は限られていますから、無駄な勉強を一切排除し、戦略をもって対策しないと合格は困難だといえます。
いまの医学部受験にあわせた戦略をとっている医学部予備校を活用することをお勧めします。
志望校別の医学部勉強法や各教科の勉強法は医学部勉強法まとめをご覧ください。
医学部受験に必要な情報は医学部受験情報まとめにまとめて掲載していますのでご覧ください。